私の滋養強壮

水曜日の事。
去年の夏に工事をしていたリフォーム工事のお施主様から、
工務店の監督さんや職人さんと一緒にお招きをいただき、
楽しい宴の時間を過ごしてきました。
一緒に行った若い監督さんは、自分が手掛けた現場のお客様から、
引き渡し後にこんな風に酒席をご用意してもらったのが初めてだったそうで、
本当にうれしかったみたいです。…うれしいよね。わかるわかる。
初めてじゃなくても、これは本当にうれしくありがたい事なのです。

会場となったのは、今回のリフォーム工事で新たに誕生したご主人の『俺の城』。
去年の夏に途中経過をご報告したこのお部屋です。

それぞれの時間 – サブリエ (sablier.jp)

お引渡しから半年。
ご主人の城にはすでに50人を超える方たちが遊びに来られて、楽しい時間を過ごしている事。
みんな「居心地がいい」と言ってなかなか帰ってくれないから、
『蛍の光』でも流そうかなという話が出ている事。笑
今まで、台所に立つことさえほとんどなかったご主人が、すっかり料理のレパートリーも増え、
私たちにもおいしい煮物をごちそうしてくれた事。
奥さんに気兼ねすることなくご主人が勝手に楽しんでくれているので、
奥さんも、自分のお気に入りの空間で自分の時間を大切にできるようになった事。

ご夫婦のお話を聞きながら、本当にリフォームして良かったと、
リフォームするというのは、部屋をきれいにすることでなく暮らしを変える事なのだと、
あらためてしみじみ感じ、またお客様に元気と勇気をいただいて帰ってきました。

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こちらが完成後の『俺の城』。

写真を撮り忘れたのですが、この部屋で使うための座卓もデザインさせてもらったのです。
少人数でも大人数でも組み換え式で大きさを変えられる、パズルのようなおもしろい座卓。
そのテーブルを囲んでの宴というのも格別でした。

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そして、コバルトグリーンとこげ茶の組み合わせが大好きという奥様の部屋はこうなりました。

20年越しの夢だった『丸窓』は、元々和室だった部屋の障子を生かし、こんなデザインに。
生け花のご趣味もある奥様が出窓にお花を飾った時に、一番美しく見えるようにと、
丸の大きさ、位置、色の組み合わせを、何十通りも図面にしながら検討しました。
道路側から見ても素敵なんですよ♡

この部屋を(他の部屋も)どれだけ気に入ってるかを、言葉を尽くして伝えて下さる奥様。
プランがまとまり、工事が始まろうとするタイミングで、
新築時も、過去に一度やったリフォームでも、希望をなかなか聞いてもらえず、
施主なのに、業者さんの提案通りにやってもらうしかなかったけど、
初めて、自分もチームの一員になれたみたいで嬉しいと言ってくれたその言葉が、
現場をずっと牽引してくれたような気がします。

あぁ…、やっぱり楽しかったなー。
これからも頑張らなきゃなー。
もっともっと、こうやってお客様を笑顔にしていきたいのです。

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