2022.10.1
アトリエのプチリフォームをしている同業友人のお手伝いで左官仕事をしてきました。
壁の漆喰塗りのセルフビルドに挑戦です。
はじめこの話を聞いた時は、てっきり、私の得意なローラー塗りの施工だと思い込み、
ここは私の出番でしょう!と、張り切ってお手伝いを申し出たのですが、
当日の朝にコテ塗りだと聞き、ちょっと焦りました。
コテ塗り作業の経験がない訳ではないけれど、本格的に壁一面を塗るのはお互い初めて。
大丈夫なのか?私たちで…。笑
父の実家が左官屋で、左官屋の孫だというのが私の自慢なのですが、
祖父や伯父が左官屋だったからと言って、私がうまく塗れるわけでもなく…。笑
こればっかりはDNAは関係ないのです、残念ながら。
心意気だけを頼りに頑張ってみましたが、どうなのかなぁ…。笑
作業はめちゃくちゃ楽しくて、
これが自分の部屋だったら仕上がりも含めてきっと大満足なんだろうけど、
コテ塗りのセルフビルドは、安易にお施主さんに勧めない方がいいなというのが今回の学び。笑
本当に難しくて、あらためて左官職人さんのすばらしさを実感する経験でした。
この写真は塗りたてなのでかなりまだらだけど、乾いて、それなりに落ち着いているといいな。
友人は、部屋の一部を、この苔むしたような色にしたかったんだそうです。
その色を顕現させるには、ペンキでは深みが出せないと思い、塗り仕上に決めたのだと。
その選択はさすがだなーと思います。
素材の厚みって、実はとても重要なんですよね。
自分の仕事部屋を、住みながらリフォームする事にした彼女は、
施工前の片付けの大変さや、業者さんに対する気の遣い方など、自分事として経験することで、
リフォームするお施主様の気持ちをより理解できたのが一番の収穫だと話してくれました。
そんな話を聞かせてもらったことまで含めて、このお手伝いは、
いろんな意味で私にとっても貴重な経験となりました。
役に立ったかは分からないけど…、ありがとう。