2025.1.29
打合せの場所に向かう途中の風景。
『スコーーン』という音が聞こえてきそうな風景。
そして、打合せを始める時に現れた虹。
ついでに、今朝の日の出前の東の空。
きれいだなぁ…と、気持ちを一拍休ませる場面の多い1日でした。
2025.1.28
自分がこんな事をblogに書く日が来るなんて思ってもいなかったけれど。
この国は本当にこのままで大丈夫なのか?と、さすがに少し憂います。
なんだろう…。
誤解を恐れずに書いてしまうと、
みんなそれぞれ、全然違う武器を振り回して、勝手に敵を作りながら、
あちらこちらでバラバラに戦争をしているみたいに見えてしまう。
子供たちの目に、今の大人はどんな風に映っているのかなと、それがいちばん心配。
政治と時事ネタは書かないと決めているので、こんなにぼんやりしたことしか書けないんだけど、
あまりにもひどいなぁ…と、嘆きたくもなる訳で。
2025.1.27
現場からの帰り道、この季節には珍しいうろこ雲が広がっていた。
調べてみたら、冬のうろこ雲は低気圧や前線が近づいてるサインなのだそう。
お天気崩れるのかな?
*
マンションリフォームのKk邸は、解体が終わり、がらんどうに。
今日は監督さんと墨出し前の確認作業でした。
スケルトンリフォームではほぼ必ず起こる、「解体してみたら予期せぬ事態が…」も、
(皆無ではなかったけれど)大きな問題もなく、一安心です。
2025.1.26
香川県のことを『うどん県』と呼ぶならば、
この人のことは『うどん人』と呼んでもいいんじゃないか?というくらい、
うどんへの愛が止まらない友達が、
いよいよ、数年後のうどん屋開業を視野に入れたアイドリングを始めて、
地元の貸しスペースで月に1回、数量限定での試食会をやっています。
今日初めて食べに行ってきたのですが、お世辞抜きで本当に美味しい肉汁うどん。
うどんを愛するものとしてのうどんの哲学みたいなものを感じたよ。笑
いつの間にか巻き込まれてしまったいつも控えめな奥さんが、
すっかり女将さんの様相になっていたのが微笑ましかったです。
もちろん、商売となればそんなに簡単な話ではなくなるのだろうけれど、
このまま本当に夢を叶えて欲しいなぁ…。
2025.1.24
もう3年くらい前からかな、
いつかこの工務店さんの仕事を実際に見せてもらいたいと思い続けていた工務店さんがあって、
年明けに、HPで完成現場見学会のお知らせを見つけたので、思い切って申し込み、
今日、見学をさせてもらってきました。
いろいろと感想を書こうとすると、いつものように言葉が too much になってしまいそうなので、
今日は簡潔にまとめようと思います。笑
3年間この会社の存在がずっと気になり続けていた理由も、見せて頂いた家の素晴らしさも、
感じ取ったものを表現しようとすると同じ言葉が浮かんできて、それは、
圧倒的な『バランスの良さ』と『絶対的な信頼関係』でした。
設計者が、大工さんをはじめとした職方さんの技術を信頼していて、
お施主さんがこの会社の仕事ぶりを信頼していて、
会社のみなさんが、自分の会社のあり方や自分自身の仕事を信頼している。
そして、関わるヒト、モノ、コト全てが見事に釣り合ってるという印象。
なんででしょうね…。そういうものって、ちゃんと全部伝わってしまうのですね。
もうずいぶん前にこのブログで紹介したことのある私の座右の書、『じぶんの仕事をつくる』。
そこに書かれていた『いい仕事』に思いを馳せながらの帰り道でした。
感動したとか、刺激を受けたとかというより、「ちょっと嫉妬した」が正しいかも。笑
見学させていただいたのは、入間市に事務所を構えられている技拓工房さん。
本当にありがとうございました。
*
余談なんだけど、本当にこの世のご縁というのはおもしろいもので、
案内して下さった方といろんな話をしていたら、
全く思いがけない共通の知り合い(建築関係者じゃない)がいたり、
仕事以外の活動の点と点が繋がっていたりして、
「え?そうなんですか?!」って、いったい何度口にしただろうか…。笑
こういう時って、進んでる道は合ってるよと神様に言われているようでうれしくなるのです。
2025.1.21
2年前、自宅の窓先販売の形で日曜日だけのパン屋さんを始めた友達がいて、
保健所の許可を取るためのキッチン改修工事のお手伝いをしました。
(その時の記事はこちら)
そのパン屋さん『大福ベーカリー』が、なんと今日発売の『散歩の達人』に紹介されました!
この友人、川上由香。ただ者じゃないんです。笑
平日は子供達を対象としたアートスクールをやっていて、生徒は100人近くいるらしい。
時々、彼女のSNSで生徒たちの作品を見ることが出来るのだけれど、
自由で伸びやかな感性を先生によって引き出されているのが伝わってきます。
もちろん教えるだけでなく、自身もアーティストとして活動しています。
油絵、水彩、版画、立体、何を創作しても、子どもたち以上にのびやかでおおらかで、
媚びずおもねらず、見る人の気持ちを解放してくれる作品ばかり。
さらに、ミシンステッチで絵が描かれたアートバッグやお洋服も、
展示会のたびに大人気で飛ぶように売れていくのです。
そんな多忙な日常の合間を縫って、保護猫活動のお手伝いもしていて、
今我が家にいる2匹の猫は、彼女がお手伝いをしているシェルターさんからのご縁。
とにかく軽やかでアクティブで、
川上由香はホントは3人くらい居るよね…と、友達の間でいつも囁かれてはいたけれど、
その由香ちゃんがさらにパン屋まで始めると聞いた時には本当にたまげたものです。
それでも当初は、細々とやれる範囲でこじんまりとやるつもりと言っていたのに、
あっという間に人気店になり、ついにはこんなメジャーな雑誌で紹介されるなんて…胸が熱い。
今日は、由香ちゃんの周りの友人達が、
みんなこぞって、自分のSNSで由香ちゃん自慢をしている事でしょう。
パンが美味しいのは言わずもがなですが、
イートイン用に設えられたテーブルのあるお庭もとても素敵で見ごたえがありますよ。
お庭仕事も、ちょっとしたスキマ時間に『チューリップの球根100個も植えてきちゃった』とか、
さらっと報告してくるパワフルさ。
ホントにね、この人は一体何者なんだ?と思います。笑
*
と、余りある魅力を備えた友達なのだけれど、
私が彼女を大好きな理由は、その素晴らしい活躍ぶりとは別にあるのです。
知り合って7年余りの間に、何度も一緒に食事をしてきたけれど、どこで何を食べてる時でも、
由香ちゃんは、「美味しいね」「美味しいね」と何度も何度も言うんです。
本人はあれだけ料理上手なのだから、不満を口にしたり批評をしてもおかしくないのに、
そんな野暮なことはせず、美味しい美味しいと言い続けるから、
私は彼女と一緒に食事をするのが大好きで、故に彼女が大好きなのです。
一緒に食事をしていて気持ちがいいって、これ以上の人としての魅力ってないような気がして。
他のことは逆立ちしても真似はできないけれど、
ここだけは、私もそんな人になりたいといつも思っているから、
この機会にちょっと書いておきたくなりました。
…
大作になっちゃった。笑
さて、小金井近辺の方々。
しばらくはこの本の影響で今まで以上に混みそうだけれど、もう少し暖かくなってからでも、
武蔵野公園の散歩と合わせてぜひぜひ行ってみてください。
このblogを見て来たと言っても特に特典はないけれど、
『えーー、やだーー、うれしーー、泣いちゃうーー』って喜んでくれると思います。笑
それを聞くだけで、ちょっと幸せな気持ちになれますよ!
2025.1.20
打合せでお会いしたお客様から、沖縄のお土産を頂きました。
美容液のシートマスク!
顔に乗せるとシーサーになれるそうですよ。笑
せっかくだから、顔に載せた写真を撮ってからblogをアップしようかしら?と思ったけれど、
それはほぼ犯罪行為な気がするのでやめました。笑
こちら、完成予想図。
ふふふ、夜が楽しみ♡
お客さんにだけは送っちゃうんだから。
2025.1.18
埼玉県の小川町で開催された『空き店舗 未来シンポジウム』へ。
昨年の10月頃から、月1〜2回くらいのペースで小川町に足を運んでいて、
今、私の中のパワースポットなのです。
この小川町のことはいつか改めてちゃんと書こうと思っていますが、
知れば知るほど魅力的な町で、この町の取り組みをもっと知りたくて参加を決めたこのイベント。
地元の大家さんと、移住や起業を考えている人がメインターゲットのようだったので、
完全アウェイになるかな?と少し不安だったけれど、
県外からも、私と同じように小川町が気になってる人や、同業の建築家も何人も参加していて、
そのシンポジウムの内容も素晴らしい完成度で、とても有意義な1日を過ごしてきました。
建築家・荒木牧人さんの講義(この講義も荒木さんのお人柄も最高に素敵だった!)に始まり、
午後には、実際に空家をリノベーションして始めたお店の実例を、
[専門家に依頼型][ファン参加型][DIY型]のタイプ毎に見学し、
物件との出会いや関わった人、リノベーションにかかった費用まで資料として開示してくれて、
これは具体的に移住や起業を検討してる人にとってはとても参考になったことでしょう。
見学したお店のひとつ。痺れる小屋組み♡
見学後のグループワークや懇親会では、リノベーションと法改正についても、
作り手側と住まい手側がフラットな関係性の中で今後の課題を共有できて、私にとっても、
この先設計者としてやるべき事がとてもクリアになる貴重な機会になりました。
改めて、正しい知識を持った上でお客さんに寄り添って、
中庸?真ん中?そのあたりに存在していたいという思いを強くした1日。
まだまだ、私にできることはあるのかもしれない。参加してよかった。
今日の収穫はこんなもんじゃないのだけれど、
それは少しずつ、実際の仕事に活かせるように頑張ります。
*
帰りの電車が一緒だった参加者さんと話していて、
街のポテンシャルは、その街が抱えてる問題、課題の大きさに比例しますよね、という結論に。
言葉通りの意味なんだけど、もしかしたら、
人の人生もそうなのかもしれないな…なんて思ったり。
だとしたら、私なんて伸び代しかないじゃないか!笑
2025.1.17
目が覚めて、最初に飛び込んできたのが、デビッド・リンチの訃報のニュース。
以前このブログでも紹介した、私が大好きな映画『ストレイトストーリー』もそうなんだけれど、
私の中でリンチと言えば『エレファントマン』なのです。
私世代には、子供の頃にこの映画を見て、とても怖かった記憶だけが残っている人が多く、
私も10年前まではその一人だったのだけれど、
何がきっかけだったのか、もう一度見てみようと思い立って鑑賞してみたら、
それはそれはもう素晴らしい映画で、
周りの友達に、大人になった今、絶対見返した方がいいよと勧めていました。
(一番驚いたのが、あの医師の役を演じているのがアンソニーホプキンスだったこと)
大好きな監督だったので、居なくなってしまったのはとても残念だけれど、
作品という鋳型が残っている事が尊くありがたい。
訃報を伝える記事の中に、彼がよく言っていたという
「穴ではなくドーナツの方を見よ」という言葉が引用されているのを見るにつけ、
その最期をこの言葉と共に語られる事こそが、デビッド・リンチという人の
生き様であり、鋳型になるのだな…と感じます。
それでもやっぱり、穴は穴。寂しいですね。
クリントイーストウッドにはもう少し頑張ってもらわなければ…。
2025.1.16
仮住まいへの引っ越しが終わり、がらんどうになった部屋。
綺麗にお住まいだったので壊してしまうのはもったいないけれど、
マンションのスケルトンリフォーム、来週からいよいよ解体工事が始まります。
還暦を迎えたご夫婦が、穏やかに、
でも今までより少しアクティブに過ごす事になりそうな、とても愉しみなリフォームです。
春の完成が待ち遠しい。
2025.1.14
『ウォーリーを探せ』みたいに見つけづらいけれど、今日はKs邸の地盤調査。
樹木に同化しながら作業中です。笑
この庭にはいろんな果樹の木が立っていて、今日は夏みかんとみかんを頂いて帰ってきました。
自分の家の庭でみかんが収穫出来るなんて羨ましい限り。
しかも、甘くてきれいな味で本当に美味しいのです。
きっと、夏みかんはそのまま食べるにはまだ酸味が強いだろうから、
次の休みにジャムにでもしようかな。
ビタミンカラーはいいな。見ているだけで元気が出てくる。
2025.1.10
つくづくめでたい性格だな…と思うけれど。
このHPのAboutのページに自分で書いた文章を久しぶりに読み返して、
ちょっと泣きそうになってしまった。笑
あっちを向いたりこっちを気にしたりしながら、
いつの間にか、どこを向いて仕事をしているのか分からなくなった時に、
ちゃんと自分がいるべき場所に立ち返らせてくれるのは、いつだって自分なのです。
住宅に限らず、建築に関わることはすべて個別解だと思っています。
同じ悩みでもその解決方法は人の数だけあり、理想やべき論で語れるものなんて何もない。
つくり手の経験値や哲学ももちろん大切だけど、
アドバイスとエゴの境界線の位置でさえ、対峙する相手によって変わるものです。
目の前の人が本当に求めているもの、必要としているものをしっかりと見極め、忠実に形にし、
そこに『デザイン』という素敵なリボンを添えて手渡すような仕事をしていきたいと考えます。自分が一番呼吸しやすい暮らしの場をつくってください。
この思いをブレずに持ち続けて、
「こういう仕事をしていきたいんです」といつも胸を張っていたいし、
きちんと目の前のお客さんの希望に向き合って、
その『個別解』を導き出すことだけは、手を抜かずに、ごまかさずに、取り組んでいきたい…
そう思ったのです。よそ見してる場合じゃないぞ!と。
あらためて書くと大げさになっちゃうんだけど、自分に励まされるって悪くない。笑
先日、同業の友達と話をしていて、30年も設計の仕事を続けているのに、
どうして毎回毎回、初めて経験する課題が出てくるんだろうね…と苦笑いをしたのだけれど、
そして、今年の4月の法改正も近づいてきて、
さらに課題ばかりが増えていき、そりゃたまにはため息も出ちゃうけれど、
ひーひー言いながら、もう少し頑張ってみましょうか。
なぜか今、無性に『葉隠』を読みたい気分。笑
2025.1.8
体は食べるもので作られる…とはよく聞く話だけれど、
それを一番実感するのは蜂蜜だったりします。
昨年末、ふらりと立ち寄ったギャラリーで開催されていた『アフガンの織物展』。
そのレジ先で売られていたのが、アフガニスタンの『ナツメの蜂蜜』。
ちょっと驚く味ですよ…と試食させてもらったら、かなり驚いた。笑
花によって味が変わるのは知っていたけれど、ここまでクセのある蜂蜜は初めて。
おそらく誰もが、初めて食べた時は眉間にシワが寄ると思うけど、
このクセのある味がクセになる訳で。笑
なくなってしまったらまた取り寄せで買ってしまいそうなくらいお気に入りです。
一緒に購入したアフガンのサフランとこの蜂蜜で作るサフラン茶が、
最近のおやすみ前のルーティンです。
この産地に思いを馳せながら、世界の平和を祈るルーティンでもあります。
2025.1.6
ウチの小さな加湿器が何の役にも立っていないんじゃないか?と虚しくなるほど、
カラッカラだったこの1か月余り。
やっと降りましたね。恵みの雨。
雨音を聴きながら眠りに入れるなんて、いったいいつぶりでしょう?
心までしっとりしてきます。
このくらいの雨で乾ききった大地を潤そうとするのは、
ウチの小さな加湿器で家全体を加湿しようとするくらい微力かもしれないけれど 笑、
明日の朝の空気に触れるのが待ち遠しいです。
今年は雪はあまり降らないのかな?
2025.1.4
年末に友達がくれた早咲き桜が花開き、ベランダの翁草には蕾を見つけた。
今日がお誕生日の知人には、
少しずつ春に近づくのを愉しんでもらおうと、ヒヤシンスの球根をプレゼントしてきた。
まだ、冬本番にもなっていないこの時期を初春と呼ぶのが不思議な気もするけど、
確かに今は初春だなぁ…と、語彙力のない実感に浸る。笑
2025.1.3
正月3日目は友人と青梅へ。
御嶽でお蕎麦を食べてから、特に目的もなくブラブラと山歩き。
久しぶりに本気の坂道を登って足がガクガク。
凍てつく風で耳もちぎれそうに痛かったけれど、ピリリとした山の空気がとても気持ちよかった。
その後、青梅駅まで電車で戻ってから、
また無目的にテクテクと東青梅駅に向かって街道沿いを歩いていたら、
風情のある神社が現れたので本日2度目のお参りを。
何年かぶりに引いたおみくじは中吉。書いてあることも、可もなく不可もなく。笑
神様に感謝して生きなさいと書かれていました。
神社の隣のカフェで甘酒を振る舞われて、なんだか早速ご利益を頂いた気分。
冷えた身体に沁みて美味しかったなー。
特に何をしたわけでもないけれど、とても贅沢で豊かな1日になりました。
*
こちらはお昼を食べた『玉川屋』さんの達磨さん。
長寿の願いを込めて、毎年このお店の為だけに作ってもらってるのだそう。
エピソードも含めて素敵なんだけど、ちょっとギョっとしますよね。笑
2025.1.2
OBの住まい手さんご夫妻が、多摩湖に遊びに来たと連絡をくれたので、
新年のご挨拶がてら会いに行く。
こういうの、とてもうれしい。
別の友達夫婦も、今日は多摩湖に散歩に来てるのだと話して、
初老夫婦のお出かけにはピッタリな場所だよねと笑い合った。
今日の太陽はものすごいエネルギー。
ナントカ光線を出しながら正義の味方が飛んできそうだ。サンバルカン的な。笑
*
ガス代が高くなったんだよなぁ…とちょっと躊躇いながら、
小豆を煎ったり玄米を煎ったり甘酒を仕込んだりしながら、
ほぼ台所で過ごした正月2日目。
去年から、豆と麹がマイブーム。愉し。
2025.1.1
昨日の夜には年越しそばを食べ、今朝はお屠蘇を頂きお雑煮も食べ、
氏神様に初詣にも行ったのに、全くお正月気分になれない2025年の幕開けです。
強いて言えば、夕方散歩に行った多摩湖の堰提に来ている人の数が普段の5倍くらいで、
そこで初めてお正月らしさを感じました。笑
と言うことで。
新年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
*
散歩から戻って、今年も元旦恒例映画鑑賞。
今年選んだのは『PERFECT DAYS』。
ずっと気になっていて、でも、心をざわつかせずに見れる自信がなくて
なかなか鑑賞に至らなかった作品。
結論。元旦に見るべき映画でした。
仕事に追われている時に見てしまったら、
主人公のあの穏やかな微笑みが胸を苦しくさせていたと思う。
無理に関連付けてるわけではないのだけれど、
主人公平山の人生はまるで湖のようだと感じました。
しーんと動かずにいつも静かにそこにあるけれど、
実は常にさざ波のように湖面は揺らいでいて、
空や周りの木々の様子を拾っていつも少しずつ姿を変える。
そして、底深くには過去の暮らしが眠っていて、
美しさの奥に憂いのようなものを纏っている。
そうだ。この感じ…何かの世界観に似てると思いながら見ていたのだけれど、
星の王子さまの『砂漠の水』と重ねていたのかもしれない。
役所広司さんの演技の素晴らしさがあってこその世界観でしょうが、
とにかく良かった。今日見れて良かった。
私自身の『PERFECT DAYS 』を見つけるべく、2025年の始まりです。