継承されるものが持つ力

オープンした時から地元国分寺ではかなり話題にはなっていて、
周りの友人達から「とても素敵だった」と評判も聞いていて、
ずっと行きたいと思っていながらなかなかその機会を得られなかったカフェおきもとさん。
先日、やっとやっとの初訪問が叶いました。

建築は1933年との事なので、すでに築92年。ほぼ当時のまま保存されているそうです。
譲り受けた久保さんという女性が、この建物を残し維持する手段としてカフェを始められたというストーリーはオープン当時から有名で、その幸せな建物を見てみたいと思っていたのですが、
実際に足を踏み入れると建物だけでなく、そのお庭も圧巻。
ケーキもコーヒーも本当においしくて、今回は頂かなかったけれど間違いなく食事もおいしいはず。
食器も素敵。

と、書いてしまえば数行でまとめてしまうけれど、約100年という時間の重みごと継承され、
妥協のない運営をされている事に畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。
この姿勢が、また周りの人達に「一緒に守っていきたい」と思わせていくのだろうな。

はじめましてのお客様との顔合わせの場所に選んだのですが、大正解。
この空間の包容力を借りて、お互いがかしこまらずにいろんな話をしながら、
お互いの嗜好や価値観を共有する事ができました。ありがたい事です。

大切に守られるもの、残したいと思われるもの、そういう物や事が当たり前に創られていけば、
SDGsなんて大義名分は不要になるんだろうな。

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