三丁目みたいな家

  1. 東京・都心のド真ん中で、来月着工予定の住宅。
    大都会ならではの事情で、今の住居のすぐ近くへの移転新築です。

    今の住まいは、施主のOさんの言葉を借りると、「三丁目みたいな家」(笑)。
    三方をビルに囲まれて、ポツネンと佇む築50年の木造住宅です。
    まさに、あの映画の世界そのもので、中も外も、しびれるくらい風情があります。
    (でも、春先でも家の中は本当に寒かった(笑)。真冬や真夏はいかほどのものか・・・)

こちらは台所。
お風呂も洗面所もトイレも、そして応接間も、設計者の心をくすぐるものばかり。解体前に忍び込んで、盗んできてしまいたいものにあふれています。

こういう、趣のある家に住む人の家を設計をする時は、いつも、大きなプレッシャーで緊張してしまうものですが、私もだいぶ度胸がついてきたようで(笑)、今回は思いっきり楽しませていただいております。

新居は、小さな小さな平屋建て。
とっても上品なたたずまいの家になりそうです。

記念日に

楽しいデコメが届く。

自分の気持ちも、他人の気持ちも、
本当に大切にしている人だな・・・と思う。

1周年、おめでとうございます。
あの家で迎える2週目の春夏秋冬にも、
とびきりHAPPYな思い出が刻まれていきますように。

と、感動しつつも、
このメールの主題は3行目以降だという事を
私は知っている・・・(笑)。

はい!喜んで♪

のりまきくらい、お安い御用。

重なる時は重なるもので、5月は、なかなかの試練の月でございます。
自分の力の無さに、久々に、沼底に沈むような落ち込み具合でありますが(笑)、
これも私のライフワークみたいなもの。
一旦底まで沈んでから、華麗に浮き上がってまいりますYO!

本当に不思議なんだけど、私が少し元気がなくなっている時に、必ず、
「別に用事はないんですけどね」と言って電話をくれるOBのお客様がいます。
この人とのわずか数分の電話で、ものすごく元気をもらえるんですよ。
今日の電話は、ご自身がしばらく風邪をこじらせて寝込んでいたという報告で、
どこにも出かけられないし、食べる物も無くなってきて、でも食欲はなくならないから、
「思わず、金沢さんに電話して、のりまき買ってきてもらおうかと思っちゃったわよ」と(笑)。
本当に楽しい人だ。いつも笑いのパワーをありがとうございます。
(注:アトリエ朋は、ケータリングサービスまではやっておりません(笑))

いつも一緒に遊んでいる25年来の友人が、仕事の都合で、今月末に海外へ引越す事になり、
その寂しさも、沼底へ足を引っ張る手伝いをしているのかも知れませんが、
こうやって、ロープを投げ入れてくれる人がいるから大丈夫。頑張らなきゃ。です。

本気度レベルが低かった

ものすごく楽しみにしていたくせに、なんの準備もせずに迎えた金環日食。
予習の結果、肉眼で見たら目に良くないというのは知っていたけど、
肉眼では全然分からないんだということまでは知らず、玉砕。
おとなしく、テレビで鑑賞と相成りました。
映像を見ながら、太陽のリングよりも、
「今、私は新月を見ているんだ」という事に感動してしまいました。

その後、せめてもの思いで、ピンホール鑑賞を決行。(←予習の成果!)
これはなかなか楽しめましたよ。楽しんでる姿はやけに地味でしたが・・・(笑)。
写真、撮っておけばよかったな。

で、困った時の諏訪便り(笑)。

私が、とても楽しみにしている事も、楽しみにしているだけで何も準備していない事も、
写真一枚撮れずにいる事も、ブログのネタを欲しがってる事も(笑)、
おそらくすべてお見通しの友達が、諏訪で撮影した写真を送ってくれました。
いつもお世話様です。

この先、2度と経験できないかもしれないイベントだったのに、
なぜもっと本気で臨まなかったのかと、少し後悔しております。

みなさんは、楽しめましたか?

憧れる

とっても素敵な人と出会いました。私より10歳も年下の女性。
たった1時間、彼女の話を聞かせてもらっただけなのですが、完全に”憧れの人”です。

私には、「こんな事が起こったらどうしよう」とか、
「最悪、こんな事態になるんじゃないか?」とか、
つまらない妄想で、先回りしていろんな心配をしてしまいそうになる悪い癖がありまして、
日々、呪文のように「その時、自分が決めれば良い」と唱えながら、
ネガティブな妄想を打ち消す努力をしているのですが、
彼女の半生の話を聞くと、人生の節目節目で必ず、
まさに、「その時、自分の頭で考え、決め、実行」してるんですよね。

でも、決して、自信に満ち溢れているという感じではなく、
想像するに、ご本人は、いつもいつも悩んで、揺れているんじゃないかな。
悩んで揺れて、それでも自分の感覚を信じて前に進む人の強さってすごいです。

出会えたことに、心から感謝。
彼女の事は、いずれあらためてご紹介したいと思います。

そうなんです!

かれこれ、8年近く愛用している”ほぼ日手帳”。
抜群の書きやすさが魅力で使い続けているのですが、もうひとつ、
各ページの下に添えられた「今日の一言」が楽しみなのです。

明日5月11日の「今日の一言」は、2年前にほぼ日で連載されていた、
木工デザイナー・三谷龍二さんの日記 (Click!) からのこんな言葉。

本編では、さらにこんな風に続きます。

「そうしたところが家づくりの難しさであり、
 その分全てをクリアする回答を生み出した時、
 謎解きができた探偵のように、
 喜びにも変わるのでしょう。」

そうそう、そうなんです!
と書きたくなって、思わずアップしてしまいました。
家づくりのなんたるかが、この数行で語りつくされてる気がしますよ。

別に、「設計って大変なのよ」なんてことを言いたいのでは決してなくて、
考え続ける事を諦めなければ、必ず答えは見つかるものだから、
その苦しみも喜びも、みんなで共有しましょうね!というお話。

もっと正直に書けば、お施主さんや工務店さんに、
「この人、一体何を悩んでいるんだ?」と思わせていることが多々あると思うけど、
呆れずに付き合ってくださいね!というお願いのお話(笑)。

あの頃の自分に

もうすぐ金環食ですね。

二十歳の頃によく聞いていたドリカムのアルバムの中に、
“2012年の金環食”に触れた『時間旅行』という曲がありました。
興味のある方はyoutubeでお聞きください→ (Click!) 。素敵な歌ですよ。

あの頃の私には、2012年なんてずっとずーーっと先の未来でした。
金環食を見る頃には、ちゃんとした大人になってるんだとばかり思っていましたが、
そうでもなかったですね(笑)。なんにも成長してないような気がするな。

久々に、その『時間旅行』を聞いてみたら、無性ににあの頃が懐かしくなってしまって、
当時聞いていたCDを引っ張り出してきて、端から聞き直したりしています。
青春プレイバック(笑)。
いろんな気持ちが蘇ってきて、なんというか、ちょっと照れくさかったりするものです。

当時、漠然と思い描いていた自分の未来像とはかけ離れた人生を歩んでいる気がしますが(笑)、
あの頃の自分に、「歳を取るのは楽しいぞ!」と、胸を張って言ってあげられるかな。

こんなはずじゃなかったのに。

あれは確か去年の初夏、東京が初めて猛暑日になった暑い暑い真っ昼間の事。
2年前に引き渡したKさんの奥さんから、
今からウッドデッキのペンキを塗り直そうと思うんだけど・・・という電話をもらい、
「こんな暑い日にやめときなはれ!」と必死に制止。
よりによって、なんであんな暑い日に思い立ったのか・・・(笑)。

その当時で、まだ1年半も経っていない時期だったので、
「今急いでやらなくても腐ったりしないから、もう少し涼しくなってからで大丈夫ですよ!」
ということで落ち着いたのでありますが、
聞けば、ウッドデッキのテラスが、子供たちのお気に入りの場所となり、
友達が遊びに来るたびに、みんなでデッキブラシで掃除をするのがブームになってしまい、
あっという間にペンキが剥げ落ちたんだとか・・・(笑)。

Kさんちの計画中、子供たちが率先して家の掃除を手伝いたくなる仕掛けをしておこうと、
奥さんとあれこれ作戦を立てていたのに、家の中では全く効果のなかったこの大人のたくらみ(笑)。
予想もしないところで、子供たちに仕返しをされた感じですね。恐れ入りました。

で、ペンキ塗り。
奥さんひとりで頑張ると言うから、またしても調子よく、お手伝いする約束をした設計屋さん。
結局、涼しい季節はタイミングを逃してしまい、暖かくなったこのGWに決行となりました。
気が付けば、ご主人も子供たちも参加して、家族総動員での作業となり、
(ちびっこ怪獣達は、戦力なのかお邪魔虫なのか微妙なまま(笑))
あっという間にきれいなテラスがよみがえってくれました。

・・・

絶対に撮ったはずの、作業中の楽しい写真が、なぜかカメラの中に残ってないのです。
あまりのショックに、この記事アップするのやめようかとさえ思いましたが、
せっかくここまで書いたので、このまま更新させていただきます。
あーあ。あんなに楽しかったのに、まさかのテキストアーティクル・・・とほほ。

唯一データが残ってたのがこの写真。せめてこれだけでも見てやってください。

テラスに植えたジューンベリーは、今、花盛り。
6月になるとこの花がすべて実となり、鳥たちと子供たちの争奪戦が始まるそうです(笑)。
今年はどちらに軍配があがるかな?

ちなみに、上空の暗雲は今の私の気持ちそのもの・・・(笑)。

あ、それから。
良い子のみんな、ウッドデッキの掃除のしすぎには注意してね~。

しびれる 2話

「運命よ、そこをどけ。俺が通る。」

マイケルジョーダンの言葉だそうです。
しびれますね。ジョーダン、かっこよすぎるぞ!

            *
  
そして、こちらは引越し真っ最中のF様邸。ご主人の愛車が土間に入りました。

なぜだろう。このジョーダンの言葉と一緒に紹介したかったのです。
脳内BGMは、もちろん、”Born To Be Wild” (笑)

てんこもり

我が家の程近くにある都立病院には、
広大な敷地の隅っこに(かわいそうなくらい隅っこに)亀の池がありまして。

久しぶりのぽかぽか陽気に、一斉に甲羅干しに集まったみたいなんですけど、
生息している亀の数に対して、島が少なすぎる事に、
早く誰か気づいてあげて欲しいものです。

これでも、何匹かの脱落者が滑り落ちた後で、
わりとスッキリしたてんこ盛り状態なんですよ!
次から次へと、濡れた亀が這いあがってくるので、
領地を奪ったかに見える下の亀の甲羅は、永遠に乾かないのでありました(笑)。

ワタクシ、自他ともに認める亀大好き人間なので、
許されるなら、一日中眺めていたい光景でした。
生まれ変われるなら、亀もいいなぁ・・・と、結構本気で思っております。

あ。ちなみに、病院はただの検査立会いで行っただけで、
私は(相方さんも)いたって元気ですのでご心配なく!

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