昔の同僚と

先日、昔一緒に働いていた同僚と会いました。
なんだかんだで、1年に1~2回くらいは電話で話してた気もするけど、
会うのは、彼が独立したと聞いて事務所にお祝いに行った時以来だから、かれこれ8年ぶり。
お互い、「全然変わってないね~」と社交辞令を言い合ってみたり(笑)。
サラリーマン時代からとても人望が厚く、不思議な”大物オーラ”を醸し出していた人でしたが、
すっかり、貫禄たっぷりのシャチョーサンになっていました。

久々に、一緒に仕事をする事になりました。
同業とは言え、全く異なる環境で積み上げてきたお互いの経験や価値観、考え方が、
どんな風に化学反応を起こすのか・・・ワクワク半分、ドキドキ半分。
自分の中に風窓が開いて、新しい風が入ってくるきっかけになるかもしれないなと思ったり。
悪くない緊張感なのであります。

「それはボクがやるよ!」

気持ちのいい秋晴れの日曜日。
F様邸の地鎮祭が執り行われました。

私の百八つの煩悩が染み込んだ図面(笑)も、
しっかり御祓いしていただいて、
F様邸~OBO*HOUSE~ いよいよ着工です。

One By One(それぞれの)の頭文字から「OBO」。
一人一人がしっかり自立していながらも、
ふたりの子供達が、両親の間でギュっと守られている。
そんなF家のイメージがそのまま副題となりました。

完成が・・・というよりも、引渡後にF家の様子を見に行くのが、今から本当に楽しみです。

さて、そんなOBO*HOUSE。
先週末には、このF家のみなさんとショールーム巡りをしてきました。
前半は水周りをサクサクっと決めて、後半は無垢フローリングのショールームを2ヶ所ほど。
そこで、F家の長男君が、仕上げを施したカットサンプルの作成に挑みました!

木目に沿って紙やすりを掛け、クリアの自然塗料を塗り、拭き取る。
ショールームのお兄さんに教わりながら、一連の作業を丁寧にこなすK君。なかなかの腕前です!
作ったサンプルは2種類。
奥さんが愛して止まないウォールナットと、ご主人がずっと惹かれているクリ。(写真は前者)
どちらが採用されるかはまだ未定ですが、K君が作ってくれたこのサンプル達は、
建物のどこかに、別の形で使ってみたいと思ってます。いい記念だもんね。

この後、無垢フローリングの手入れ・補修方法の説明を受けていたら、
K君:「それはボクがやるよ!」と立候補!フローリング担当大臣任命です(笑)。頼もしい。

なんでもないようなこんな経験が、我が家に対する愛着を膨らませてくれるのでしょうね。
完成までの半年は、きっと、あっという間に過ぎ去ってしまうでしょうが、
子供達には、建築中にこそ、想い出をたくさん刻んでいってほしいと思います。

Fさん、どうぞ、思いっきり楽しんでくださいね!

迷子の副産物

方向音痴じゃないけど、新宿だけは全く地図が頭に入らない・・・と、
随分前にもここに書いた記憶がありますが、新宿はどうも苦手。特に西口。
今日は、事務所登録の更新の為に、建築士事務所協会へ行ったのですが、
自分が歩こうと思っている道に辿りつけず、結構な遠回り。
でも、よくよく考えてみると、ここに行く時は、
毎回そう言いながら、全く同じルートを歩いているので、
もう、これが正しい道順という事にしてしまおうと思います。
そんなわけで、通る予定じゃなかった都庁前の広場を突っ切っていたら、
こんな催し物に出くわしました。全国左官技能競技大会。
こんな楽しい競技会が、こんな地味な場所でひっそりと行われていたとは驚きです。

私が通りかかった時は、制限時間終了の5分前だったので、
凄腕左官職人さんたちの「後片付けっぷり」しか見られなくて非常に残念でした。
競技の真っ最中に通りかかってしまったら、おそらくずーーーーーっと見ていたと思います。
私の父の実家が左官屋というのもあってか、左官仕事を見ているとうっとりしちゃうんですよね。

最終日の明日は、自由課題だったりするのかな?ものすごい技が見られたりするのかな?
うーん・・・。ちょっと見てみたいぞ、これは。(行けないんだけど・・・)

みんなでつくりました

保育所の工事も無事に終わり、
引渡し、そして認証保育所としての東京都の検査を待つのみとなりました。

認証保育所設立を決めた時から、資金面でずっと相談にのってこられた顧問税理士さん。
条件と要望に見合う土地を探す為に、相当な時間をかけて東奔西走された不動産屋さん。
東京都との窓口として動かれていた市の担当者さん。
まだ土地も決まってない状態で建築費予算を割り出す・・・という、
私からの、雲をつかむような無謀な相談から始まり、
工事の竣工まで、根気良く誠意溢れる仕事をしてくれた建設会社さん。
そして、スケジュール的な事情から、共同設計という形で参加してもらい、
主要な業務をほとんど担ってくれた、同業先輩の設計事務所さん。

我が物顔でブログに紹介してきましたが、私の仕事なんて微々たるもので、
本当にいろんな方達の尽力によって、ここまで辿りついたのです。

しかしなにより、今回のMVPは、他ならぬ保育所のスタッフのみなさん。
中でも、担当者のYさんのご苦労は、並々ならぬものだったと思います。
このプロジェクトに携わっていた関係者の誰もが、
「Yさんの、あの一生懸命な姿を見てると、何とかしてあげたくなるんだよね」
と、口を揃えて言っていました。もちろん、私もその一人です。
彼女なくして、ここまで辿り着く事は出来なかったでしょう。

まだまだ事務的な諸手続きが残っているので、開所は12月。
この、明るく優しい雰囲気の新しい保育所で、子供達と保育士さん達が、
今まで以上にのびのびと、豊かな時間を過ごせますように。
そして、Yさんが、これまでの多忙な数年を取り戻すべく、
のんびりゆったりと日々を過ごせる時が、一日も早く訪れますように。

みなさん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
いろんな意味で、とても勉強になったプロジェクトでした。
あともう一息ですね。がんばりましょう!

                 
                      *

おまけ

幼児用の衛生器具(トイレや手洗)は、どれもこれも、おもちゃみたいでホントにかわいい。
でも、その便器がどれだけ小さいかを、写真で伝えるのは難しかった。
某成人男性が座ってみたら、ものすごく分かりやすくなったのですが、
その絵が、あまりにもシュールなので、掲載断念(笑)。
替わりにこちら、手洗い場の水栓金具。取っ手がキュート。
大人用でも、こんなデザインがあってもいいのに・・・。

脱力ノススメ

紹介せずにはいられない。
わたくし、こういうの、本当に大好きです。

一週間の始まりを気ぜわしく過ごしている、そんなあなたに送ります。
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どうぞご覧下さい。(あやしいサイトじゃないのでご心配なく!)
多分、気持ちが軽くなりますYO♪

時間厳守!

とある役所に電話をしたら、担当者が不在。
電話に出た人に、「2時に戻る予定なので、2時から2時の間に電話させます」と言われ、
「まぁ、今時の役所は時間にシビアね・・・」と、ニヤニヤしながら心の中でひとりツッコミ。
しかし、ホントに2時ジャストに電話が来たので驚いた!(笑)

これぞ、時間厳守のお手本。見習いましょう。

8月

今日で8月も終わり。
毎年、夏にはそれなりに思い出深い出来事があるものですが、
今年の8月は、忘れられないものとなりそうです。

完全にプライベートな事なので、
書こうか書くまいか?
そのまま書くか濁して書くか?
と、少し迷いましたが、面倒くさいのでそのまま書いちゃいます(笑)。

お盆前、相方さんが心筋梗塞で倒れ、病院に運ばれました。
おかげさまで発見が早かった為、大事には至らなかったけど、
ほんのあと数分、処置が遅れていたら、
今、こんな風にブログなんか書いていられなかったと思います。
3月の震災で、
『明日、自分の身に何が起こるか全く分からないのだ・・・』
と、あらためて痛感したつもりだったけど、実際は、
自分の身にこんな事が起こるなんて、想像も覚悟も全く出来ていませんでした。

先日、無事に退院できまして、現在自宅療養中。
こうやって元の生活に戻っていくと、
倒れた日の事も、入院中の事も、夢だったんじゃないか?という気がしてきます。
まばたきしている一瞬の間に、8月が過ぎ去っていた感覚です。
こんな呑気な事を言ってられるのが、どれだけありがたいことか。

リハビリの先生が、
「一昔前では考えられないくらい、心筋梗塞の患者さんの回復が早くなった。驚異的だ」
とおっしゃっていましたが、ホントにそうだと思います。
昔の心筋梗塞がどれくらい大変だったかは、私には分かりませんが、
死ぬか生きるかの状態で運ばれた人が、たった3週間で退院できるなんて、
奇跡としか思えないですよ。
自分の身内を助けてもらって初めて、
医学の進歩というものに、心から感謝する事ができました。

本人は、自分の身に何が起こったのか、いまひとつ理解できていない・・・と言っています。
そんなものなのかもしれませんね。
でも、なんだか、とっても大きなメッセージを受け取った気がしています。
この3週間に考えたこと、感じたことは、簡単に言葉で表現できるものではありませんが、
とりあえず、これからも、周りの人達に感謝しながら、一日一日を丁寧に暮らしていこうと思います。

いろんな方にご心配いただきましたこと、この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

そして皆様、どうか、お身体だけはくれぐれも大事になさってください。
もう何年も健康診断を受けていないという、そこの貴方!さぁ、今すぐ人間ドッグへGO!(笑)
いやこれ、本気で書いてますよ。
きっとしばらくは、うるさい小姑みたいに、会う人会う人に言ってしまいそうな気がしますが(笑)、
うるさがられても、わずらわしいと思われても、皆様の健康を心から祈らせていただきます。
本当に、大事にしてくださいね。

夏の終わりに 病室の窓から

やっと、ここまで。

初めてお会いしてから1年2ヶ月。
具体的に設計業務を始めてから約9ヶ月。
F様邸、やっと請負契約にこぎつけました。
Fさんにとっては、果てしなく長い道のりだったと思います。
途中、3歩進んで2歩下がるどころか、1歩進んで3歩くらい下がってるんじゃね?という時期さえあり、家づくりの悲喜こもごも・・・いろんな思い経験をさせてしまいました。

いやはや、かなりの難産でしたね・・・(笑)。
でも、この苦しさに見合う家になると確信しています。

1階RC/2階3階木造の、混構造3階建て。
家族4人、ひとりひとりがしっかりと自立していて、それでいてとても仲の良いF家ならではの間取りとなりました。

嫁に出すのは来年3月。
完成した家を見て、Fさんの御主人が「なんということでしょう・・・」と言いながら涙を流してくれる予定なので(笑)、その日を夢見ながら、工務店さんと一緒に、とびきり出来のいい娘に育てたいと思います。

捨てカブトムシ?

近所のコインパーキングのど真ん中で見つけた光景。
ボールペンと一緒におきざりにされたカブトムシ。

どうしてこういう絵が出来たんだろう?
ボールペンが落ちていたところにカブトムシがやってきたのか、カブトムシが居たところにたまたま誰かがボールペンを落としたのか、ハタマタ、本当に誰かがセットで置いていったのか??

間違い探しの映像を見せられているような、
なんとも不思議な気分。

ごちそうさまでした。

「『元気』っていうのは、トップギアに入ってる状態の事じゃなくて、
ニュートラルの状態のことを言うんだよ。『元の気』って書くんだから・・・」
と言って、初対面の私が抱え込んでいた荷物をヒョイッと降ろしてくれたのは、
とあるお好み焼き屋さんのご主人。

そのご主人と奥さんが焼いてくれる、お好み焼きももんじゃ焼きも焼きそばも、
ちょっとビックリするくらい美味しくて、
それはきっと、食材以外の何かが入っているからなんだろうな。
たらふく食べて、たらふく話して、すっかり満たされました。

こうやって、人との出会いにどれだけ救われているんだろう。
ありがたいです。

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