数字では表せない

計画進行中の2世帯住宅。

一ヶ月前。
ほとんど図面がまとまり、確認申請に進もうか・・・という時点で、
とんでもない事実が判明し、敷地面積が9㎡近く小さくなりました。
とてもレアなケースだった事は事実ですが、とにかくこれは私のミス。
思い込みと調査不足で、施主のKさん・Tさんにはご迷惑をかけてしまいました。

もともと、100%の容積率を目一杯使いきって、
それでもいろんな所で妥協が必要だったのに、さらに9㎡削られる。
一度は、もう希望を全て叶えてあげることは無理かもしれない・・・と落ち込みました。

でも、答えはちゃんとあったんです。
敷地の形や条件が若干変わった効果は大きいけれど、
小さくなったにも関わらず、以前に比べて格段に良くなりました。

完全分離・長屋形式の二世帯住宅。
延床面積30坪の中に、水廻りも2つずつ(トイレは計4個!)、階段ももちろん2つ。
そして、各個室が5部屋あって、LDKも2世帯分。玄関だけが共有です。
当然、各部屋の面積はとても小さいですが、全ての部屋が、
その数字からは到底想像できない、居心地の良い空間になりそうです。
常々、お客様に「帖数に騙されてはダメですよ」と話してきましたが、
部屋の広さは数字では表せないという事。確信になりました。

自分のミスを棚に上げるつもりは全く無いけど、
もし、最初からこの小さな敷地を与えられていたら、
おそらく、長屋形式の2世帯住宅は諦めてもらってたと思うんです。
でも、簡単には「無理」と言えない状況の中、前よりもさらに良いと思えるプランが出来たのは、
ここに至るまで積み重ねてきた打ち合わせがあったからこそ。
そして、お客様の理解があったからこそ。

今日の打合せで間取りは確定。
こんなに時間をロスさせてしまったにもかかわらず、
「完成したら嬉しくて泣いちゃうかも!」と言って喜んでくれるKさんTさん一家。
必ずや泣いてもらえるよう、精一杯頑張ります。
本当に申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございました。

少し多忙な日々が続き、余裕無くバタバタとしていた私に、
強烈なゲンコツを落として戒めてくれた事も含め、
やっぱり神様は居るな・・・とつくづく感じた今回の出来事です。

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