月別: 2011年1月

10時間

午後1時から事務所で打ち合わせ。6時に終了。
施主のIさんご夫婦を見送った後、残っていた工務店のH女史と軽く打ち合わせ。
・・・から始まり、
現場の事、業界の事、お互いの課題、これからの仕事の事。語る語る。
気がつけば11時!今日は、トータル10時間も話し続けていた算段です。

コーヒーとチョコだけで、よくもちました。
こんな事ならごはんを食べながらにすれば良かったね。
でも、とても濃密な時間。
仕事のパートナーと、こんな風に建設的な話が出来るのは幸せなこと。
いろんな気づきもあり、勇気ももらい、また明日から頑張れそうです。

Hさん、長時間お疲れ様でした。そしてありがとう。楽しかったっす♪

訴えの方法

最近ちっともかまってくれない母への不満が頂点に達したらしく、我が家の猫たちが行動で訴えてきた。
今朝、事務所に着いてバッグの中を見たら、なぜかカエルの親子が潜伏中。

あの子達の精一杯の「あそぼーーーーーーーーーーーっ!!」のメッセージ。
仕事が立て込んであまりかまえなくなると、こうやって必ず、自分のおもちゃを使って存在をアピールしてきます。

人間が想像する以上に、動物はきちんといろんな事を理解してますよね。人の気を引く為に、この小さな頭であれこれと作戦を練ってると思うと、もう、無条件降伏するしかありません。

さて、キミ達。
今度の日曜日は思いっきりいじくりまわしてあげるから、こういういたずらはもうやめようね。
結構ギョッとするのよ、かばんの中にカエルって。

犬並みに、かまってちゃん達

「人間として一番みっともない事が何か教えてやるよ。それは『妬み』と『食のわがまま』だ」

先日、建主さんと、打ち合わせ以外の場所で(要は一杯引っかけながら(笑)) ゆっくり話す機会があり、
ご家族の思い出話をたくさん聞かせてもらいました。
教えてくれたどのエピソードもとてもおもしろく、また刺激的でしたが、中でもとても印象深かったのが、
以前同居していたおばあちゃんの話。
チャキチャキの江戸っ子で、粋でモダンなステキなおばあちゃん。
生前、孫であるKさんに掛けた言葉のひとつひとつは、どれもとても厳しいものばかり。
でも、その中に深い愛情を感じずにはいられないのです。

そして、Kさんの中に一番根付いてるというおばあちゃんの言葉が、今日のタイトル。

そんなおばあちゃんに育てられたKさんは、今、老人介護病院で調理師をしています。
「戦中戦後を苦労して生きてきたお年寄りの、残りの人生の食事をHAPPYなものにしてあげたいんです」
と話すKさんのキラキラした笑顔が、この言葉を、さらに深いものにしていたような気がします。
心に染みました。

 

巷では「トイレの神様」という歌も流行っています。

残念ながら私は、父方母方とも祖父母が早くに他界している為、おじいちゃんおばあちゃんとの思い出というものがありません。
なので、ああいう歌を聴いたりKさんの話を聞いたりすると、羨ましいだけじゃなく、自分の成長過程で大事なものが欠落してるような気がしてしまうのです。

ネムイ

そういえば、「あと一日が、いつも足りない」と書いていた同業者さんがいたっけな。
全く同感。
もらっている時間の長短に関係なく、どうしても”あと一日”が欲しくなる。

理由は簡単。
「ダメだ。これ以上悩んでたら終わらなくなる」という限界まで(正確には限界超えるまで)、
延々と悩み続けてしまうから。なのさ。

体力的に持つならば、決して悪い事ではないけれど。
そろそろね。
「ダメだ。これ以上・・・」に気づくタイミングを、一日繰り上げる訓練を始めるべきかも。

そんな事を考えながら、今日もまた、
棚板ひとつ、窓ひとつ、
大きくしたり小さくしたり、消したりずらしたりしています。
十中八九、最初に描いた形に戻るんですけどね・・・(笑)

なんの証拠も残らないこの時間こそが大切。と信じて、
←こんなものも飲みながら、ガンバルンバ!!

充実

今年になってから、一番、”やらなきゃいけない事リスト”の項目を消す事が出来た一日。
しかもそのほとんどが、わりと重要なんだけど急ぎじゃないから、ついつい先延ばしにしてしまっていたこと。
なんという清々しさ。まさに8割2割の法則。

先日、とある方から、とある方へのプレゼント選びに一役買わせていただきました。手づくりのテーブルランプ。
シェードは、割れてしまった100年前のイギリスの花瓶を加工して作ったもの。この優しい光は、絶対、今のガラスでは出せません。

ラッピングしないで、このまま事務所に飾りたい・・・。

空ヲ、キリトル

着々と進行中のHUGHOUSE。この一週間で急激に様相が変わりました。
土曜日ごとに現場に遊びに来ているYさん。
明日はニヤニヤが止まらないかもしれませんよ!

設備がらみの打ち合わせを済ませ、私も、ニヤニヤしながら外に出たり中に入ったり。
外回りでは、現場サイドの、「ぜーーーーーーったい雨漏りなんかさせないぞ!」
という執念を感じる(笑)雨仕舞いの納まりを確認し、一安心。

うっすら見えますか?右上にある丸い穴。この家のシンボル。
最後に、ここに鳩のオブジェを設置します!(嘘です(笑))
夜、この穴から家の中の明かりが漏れると、満月のように見えますよ、きっと。
街並みの優しい街灯になったら良いのですが・・・。

そして、玄関ポーチに入る一歩手前。
上を見上げると、切り取られた空が見えます。

シンプルに作られた建物の中で、唯一、2種類の外壁材と2種類の上げ裏が絡む複雑な場所。
何度も現場で監督さんと打合せをしながら、難しすぎて、
「いっそ塞いでしまえば良かったか?」と、くじけそうになったけど、やっぱり吹き抜けにして良かった。
仕上がるのが楽しみです。

切り取られた空。つい上を見上げてしまう場所。

を仕掛けるのが大好きです。
上を向いて生活しているだけで、人間ってなんとなく元気でいられる気がするから。

複雑なコト

この季節、女性はもちろん、男性も肌の乾燥に悩まされてるようで、
ウチの相方さんが、こっそり私のクリームを顔に塗っているとカミングアウトしたのが先月の事。
クリームくらい堂々と使っていいのに・・・と笑っていたのですが、
先日、初めて塗ってる現場を目撃して驚きました。
彼が顔に塗ってるのが、化粧落とし用のクレンジングクリームだったから(笑)。
全く気がつかず、ずっとそれを塗っていたらしいのですが、
保湿効果抜群と謳っている、ヒアルロン酸配合でオイルフリーのこのクレンジングクリーム。
違和感が無いどころか、大満足の付け心地だったとか・・・(笑)。
思いがけないところで、このクレンジングがいかに肌に優しいかを、
(人の)身を持って知ることが出来ました。

同じ間違いでも、私は最悪の結果になった事があります。
ある朝、髪の毛のスタイリング剤と間違えて(どうして間違えたのか、いまだに謎)、
クレンジングオイルを髪の毛に塗りこんでしまい、
黒光りした昆布みたいなテカテカの頭になってしまったのです。
そんな時に限って、すぐに出かけなければならない用事があり、やむなくそのまま外出。
その時の私がどのくらい切なかったかと言うと、会う予定の先方さんに、
「今から向かいますが、今日、私の髪の毛はねっとりと黒光りしてとても不潔な感じです。
 何故かと言うと、カクカクシカジカの理由により云々・・・」
と、事前に電話をせずにはいられなかったほど。
実際にお会いしたその先方さんが「大丈夫ですよ」とフォロー出来なかったくらい(大爆笑された(笑))、
悲惨な状態だったわけです。とても悲しい思い出。
あの頃も今のクレンジングを使っていたら、しっとりさらさらヘアーになっていたかもしれぬ。
気に入ったクレンジングとなかなか出会えない人は、
うっかり使い方を間違えても問題ないものを選ぶといいかもしれませんよ!(笑)

で、何が書きたかったかというと。

かのアインシュタインは、顔も体も全て同じ、洗濯石鹸で洗っていたそうです。
それを、奥さんに注意され、
「それは洗濯用の石鹸。顔や体はこっちの石鹸で洗わなきゃダメ」
と言われたときに「そんな複雑なコトは私には分からない」と答えたんだとか・・・(笑)
相対性理論を発見するより、二つの石鹸を使い分ける方が彼には難しかったんだろうだなぁ。

やっぱり偉人のエピソードはおもしろい。
自分達がどれだけ”小物”かを思い知らされます(笑)。

終わって 始まって

中野・H様邸。
完了検査を明日に控え、今日は最終チェック。
いよいよ完成です。

1月いっぱい工期をもらっていたけれど、お施主様の「早く住みたい!」という強い思いに押され、監督さんが頑張りました。多少の残工事は残るけれど、今週末には引越をされるとの事。
今回は、感慨にふける間もなく、あれよあれよという間に私の手を離れていってしまいそうです。

いつも、建物の引渡しの事を「娘を嫁に出す」と言っているのですが、出来ちゃった結婚で娘さんが嫁いでいくご両親はこんな気持ちなのかなぁ・・・?(笑)

どうやら一番早く引っ越しをしたかったのは、人間より神様だったみたいで、既に入居済み(笑)
前を通りかかった近くの建築現場の監督さんと、「神棚ひとつで部屋が立派に見えますよね~」と神棚談義で盛り上がってしまったほど、最近はあまりお目にかからなくなりました。
でも、神棚があるのってやっぱりいいですよね。

特に何かを意識して設計した訳ではないのだけれど、この家は、家の真ん中にはっきりと『重心』が存在してるのを感じます。間取りのせいだけじゃない、何か。
多分それは、4年前に亡くなったお父様が、どんと腰を据えて家族を守ってくれてるからなんじゃないか?と、勝手に思ったりしています。
もしHさんにそんな話をしたら、「間違いなくそうでしょう!」と言ってくれるだろうな。

設計時の打ち合わせでも、いつもお父様の話が出てきていました。
今は亡きお父様への想いや感謝を、Hさんご家族が注ぎ込んだ家。
またあらためてご紹介したいと思います。

そして、杉並の二世帯住宅は本日着工です。

着工後、私も監督さんも大工さんも、いえいえ、おそらくほとんどの業者さんが、一度は「むむむ?」と悩みこんでしまう手強い家づくりとなるでしょう。

現場の皆さん、どうぞよろしくお願いします!

イタイところ

遅ればせながら初詣へ。
10日になっても、まだまだ人出はあるものですね。
振袖姿の娘さんたちもちらほら。
微笑ましく見つめながら、「私はあの子達の倍も生きてるのね・・・」と思ってみたり。

今年のおみくじは小吉。
小吉のわりにはとてもいい事ばかりが書いてあって、なんだかありがたい。
でも、”天のみこえ”に、
「仕事に暇ができたら両親の心を慰めにいきなさい」と書いてあり、
これは私にとって、イタイところを突かれたお言葉。
神様、なんで知ってるの?の気分(笑)

去年は本当に1年中バタバタしていて、全然実家にも帰れず、
かなりの親不孝イヤーだったのです。
もちろん、お正月には顔を出してきましたが、
今年はもう少し両親を大事にしていこうと思います。

ともあれ、今年も無事にお参りを済ませ一安心。
この3連休が明けたら、一斉に通常モードに入るのでしょうね。

年が明けてから、いいお天気が続いて気持ちがいいですが、
それにしても毎日寒いですね~。
土曜日はほとんど事務所に居られなく、昨日も1日事務所を留守にしたら、
シクラメンが「寒くて立ってられないわ」と言わんばかりに、
みんなクタ~っとなっていました。(正直な方達ね(笑))
乾燥も気になります。
お互い、火の元と風邪には十分注意しましょうね。

きっと。

2011年初ブログ。ちと出遅れました。
あけましておめでとうございます。

おかげさまで、とても良いお正月を過ごしました。しあわせしあわせ。
年末、大掃除だ年賀状だとあたふたしてる時は、
「大晦日から元旦なんて、いつもと同じ、ただ一日過ぎるだけじゃないか!」
と、何の趣もない憎まれ口も叩いてしまうものですが、
やっぱりね、『365日ごとに新しい年が来てくれるこの嬉しさよ・・・』です。

実際、その一日で何も変わらないんだけど、
心の中にある小さなリセットボタンをポチっと押せるこの日があるから、
ヒトは何十年も生きていけるのかもしれません。

きっと、今年はいい年になりますよ。

政治や経済の本質的なことは、正直、よく分からないので、
おえらい先生や評論家の人たちの今年の予測を聞いても、
そこにリアリティを見出せないのですが、
今年、皆さんからいただいた年賀状を眺めていると、
その一枚一枚から、パワーみたいなものをとても強く感じました。
だから、こっちを信じる事にします。きっと、今年はいい年になりますよ!

また1年、頑張っていきましょう。
体が資本。健康第一!
どうぞみなさん、お身体だけはくれぐれも大事にしてください。
今年もよろしくお願い申し上げます。

HUGHOUSEのバルコニーから、おてんとさまを激写。
ここに立つと、太陽との距離がぐっと縮む気がします。
この家で暮したら、いやでも元気になりそうだ!(笑)

月別アーカイブ