月別: 2011年6月

ハードな目覚め

先週末、友人からプレゼントされた携帯ストラップ。

巷では、今なお、ゆるキャラが人気と聞いておりますが、
これほどまでにゆるくない、一分の隙もない力強いキャラクターは、
久々に見た気がしますよ! みどりちゃん♪(今、命名(笑))

携帯電話のアラームを目覚まし時計代わりに使っているので、
日曜日以降、目が覚めて最初に視界に入るのがみどりちゃんになりました。
・・・なかなか慣れません。強烈な目覚めです。

さんざん「怖いでしょ?強烈でしょ?」と人に見せておきながらなんなんですが、
私の知り合いに、みどりちゃんにそっくりな人(男性)が居るんですよね。
だからどうしたって話なんですけど・・・(笑)。ただそれが書きたくてアップしてみました。

brave —

ミシュランのひとつ星を獲得していたレストランのオーナーが、星を返上して、庶民派のビストロとしてやり直す事にしたと、昨日の新聞に載っていました。もちろんそれは、いろんな事情があって出した答えなんだろうけど、決断するのには相当勇気がいっただろうと思います。

強いものが生き残るのではなく、賢いものが生き残るのでもなく、変われるものが生き残るのだ。

という言葉を残したのは、たしかダーウィンだったっけ。
生物学者の言葉には、人間の真理みたいなものが詰まってますよね。私はこれを、変われるもの=勇敢なもの と変換して覚えています。

立派じゃなくていいから、せめて勇敢でありたいものです。自分も。できればこの国も。

元気玉

もうご覧になりました?

カンヌ国際広告祭で金賞を受賞した、JR九州のCM。

まだの方はこちらからどうぞ!→ (Click!) 

いいですよ、とても。

あっつーい。

去年の夏がモーレツに暑かったことは克明に覚えておりますが、こうやって急激に暑くなると、去年はこれ以上暑い日が1ヶ月以上続いて、それを乗り越えてきたんだなんて、とても信じられませんね。

いやぁ・・・暑い暑い!ほんの一時間、外作業に立会っただけで、ちとバテ気味です。きっと今年の夏は、みんな、頭の中に「節電」の文字がちらつくから、実際の気温以上に体感温度が上がるんじゃないかしら?大変そうだ。

いよいよ始まりますね。夏!
スタミナつけて乗り切りましょう。

せめて、少しでも涼がとれる写真を載せたいわね・・・。
と探してみました。こんなん、いかがでしょう?
旭山動物園のペンギンですYO!
南極やら北海道やらを想像しながら、
束の間、涼んでくださいましな♪

一歩

ここに書くのも憚れるくらい、文字通り「微力ながら」ではありましたが、被災地の復興のお手伝いをさせていただく機会がありました。津波で流されてしまった小さな事務所の再建です。

微力ながらも、実際に関わってみて強く感じたのは、被災地の人たち(一般人だけではなく行政も含め)が、必死に前に進もうとしているんだという事。
東京で、既成概念の上であれこれ考えても、「法律は、どんな弱者の前でも無情なのか?」なんて嘆くばかりで、良い解決方法をなかなか見つけられずにいましたが、結局、答えを導いてくれたのは現地の人達でした。

少し前のブログに、「いろんな人それぞれが、全く別の現実を生きている」と書きましたが、この時もそれを強く感じたものです。現地の人達は、私たちの想像以上に、必死にこの現状と向き合っているんだと思う。
「被災者の心に寄り添う」なんて軽々しく口にできないな・・・と、あらためて考えさせられました。

今日、無事に建物が完成したと現地から連絡がありました。東北の梅雨入り前に終わって良かったね。

一人の被災者の勇気ある一歩が、津波で流されたこの町全体の勇気になればいいな・・・と思います。
そう思う事自体、非被災地に住む東京人ならではの、甘い幻想なのかもしれない。
実際は、この再建された建物ひとつが、現地の人達にいろんな思いを抱かせてしまうのかもしれません。
わからない。
それでもやっぱり、一人一人の勇気と希望が連鎖していく事を、心から願います。

13年目のヒント

今日、6月8日は、アトリエ朋の創立記念日。
ただ単に、申請していた事務所登録の決裁が6月8日付けだっただけなのですが、
たまたまその日が、私の母の還暦の誕生日だったので、
「これは覚えやすい!」と、そのまま創立の日に決めてしまいました。
そんなわけで、本日、私の母は72歳に、アトリエ朋は12歳になりました。おめでとう。
あまり気負わずやってきたけれど、干支一巡とは感慨深いものがありますね。
我ながら、よく続いたなぁ・・・と思います。

独立する前、「いい家ってなんだろう?」と、ずーーーっと考えていました。
そして、その時出した結論は、
きっと、その家族が求めている家が『いい家』なんだろう。
自分のこだわりや作風を考えずに、常に白紙の状態でお客様と向き合おう。
何を求めているのか、そのメッセージをきちんと受け取れる設計事務所になろう。でした。
それが正しかったか、それが出来ていたかは、客観的に判断できませんが、
その気持ちを持ち続けることはできていたような気がします。

でも、あれから12年。
今日も今日とて考えています。「いい家ってなんだろう?」と。
これを考え続ける事が、設計をやっていくという事なのでしょうか。

せっかくブログをやっているのだから、
12年目に考えてる事を、記録として残しておく事にします。

CO2削減 省エネ エコ 長持ちする家 そして古くはバリアフリー。
そういうキーワードだけが一人歩きをして、
その本質が置き去りになってる気がしてならない住宅業界の現状に、
ここ数年、ずっと違和感を感じています。
そのひとつひとつは、とても大事な事だと分かっているのですが、
そこを目指して進んでる過程や、解決方法として出される答えに、
「そういうことなのか?」という「?」が、どうしても拭えません。

で、また悩むわけです。「いい家ってなんだろう?」と。

今回の原発事故を受け、この動きは間違いなく加速していくだろうし、
違和感を感じたままだろうが、なんだろうが、
受け入れていくしかならなくなる日も、遠からず来そうな予感。
そう思うと、少し気持ちが焦ります。
家というものが、どんどん息苦しくなってしまったらどうしよう。
地球環境を守るというお題目の元で、
かえって、人々が自然環境から隔離されてしまいそうで、とても不安です。

唐突ですが、13年目のアトリエ朋のテーマは「呼吸がラク」に決めました。
これは、古武術家・甲野善紀さんの言葉からの受け売りです。

「私が若い方々に申し上げたいことは、自分が最も呼吸しやすい世界を求め、
 あるいは造り出していって頂きたいという事です。」

例えば受験勉強のように、自分の実力を水増ししてまで無理して入り込んだ環境で、
ずっと息苦しく暮していては、大切な感性とか、感覚的なものを失ってしまう。
・・・という話の流れで、だから、それぞれが呼吸しやすいところで生きればいいんだ。と。
今の政治家や官僚など、エライ方達を例に出しながらのお話でしたが・・・(笑)。

この言葉に、私はヒョイッと救われたのです。
自分が、家族が、周りの人が、それぞれ日々の暮らしの中で、
そしてお客様が、建てたその家の中で、ついでに、その「建物」そのものが、
呼吸しやすいかどうか?で考えていく事で、いろんな決断がしやすくなるんじゃないか?
と、今はこのヒントに期待しています。
これからも、違和感は違和感のまま大事にして、考える事をあきらめないでいけたらいいな。

今まで以上にいろんなことに悩まされ、考えさせられるであろう13年目になるとは思いますが、
今日からまた1年、一歩一歩、地に足をつけて進んでいければと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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