月別: 2012年1月

記録!の記録

狭小住宅の設計が大好きなので、
与えられた敷地が小さければ小さいほどワクワクします。

が。

先日、「この土地に家って建ちますか?」と相談された敷地。
敷地面積35㎡(10.5坪!) 建ぺい率60%!
ワクワクを通り越して、メラメラ。闘争心に火が付きました(笑)。

こういう小さな敷地だと、プランが入ればGO!という訳にはいかず、
土地自体の資産価値など他にもクリアしなければいけない諸問題があるので、
実際に建てられるかは、まだ分かりませんが、
記念すべき最小記録更新ですから、このチャレンジは記録しておきましょう。

いい間取りが入りましたよ!延床面積18坪3階建て。
当然ながら小さな家ですが(1/50の模型でも手のひらに乗るな・・・(笑))、
親子4人でも仲良く暮らせちゃいます。
諸問題が解決して、建築できるようになるといいなぁ・・・。これは建てたい!!

先攻「クリ」

OBO*HOUSEのフローリング。
ウォールナットにするかクリにするか悩んだ末 (Click!) 
結局、ウォールナットもクリも捨てきれず、両方使う事になりました(笑)。

現在、クリの部の施工中。
乱尺サイズ(一枚一枚の長さが違う)のものを選んだので、
もう少し賑やかな表情になるかと思っていたけど、
想像以上に上品な仕上がりになりそうです。ステキステキ♪

季節によって収縮する無垢のフローリングは、その収縮を計算しつつ、
こうやって一枚一枚、程よい隙間を確保しながら張っていきます。
しかもクリの部は乱尺なので、
木目やサイズの組み合わせを一枚一枚考えながら進めなければなりません。
気の遠くなる作業。
実際、大工さんはかなり気が遠くなってました(笑)。
この大工さんの苦労。しかと、Fさんに伝えておきます!

無垢の木は、どんな樹種でも、経年変化により色味が変わっていくものですが、
このクリはその変化がとても顕著で、じっくりと時間をかけながら、
しびれるくらい渋~い色に落ち着いていくんですよ。元の色が思い出せないくらい。
家が完成した後に、さらにとっておきの楽しみが残ってるなんて、羨ましい限りです。

ドキドキ出勤

ブログって、間が空けば空くほど書きづらくなるものでして。
最後の記事が変に重たかったりするとなおさら・・・(笑)。
無駄に更新が滞りました。失礼!

積もりましたね、雪。
そして、凍りましたね。見事に。
実は2週間前に捻挫をしまして、
やっと、腫れも痛みも引いてきたところなので、
本日の出勤は命がけでしたよん。
しかも、通勤路の2/3は坂道。おっかないです。
雪景色の写真なんて、撮ってる余裕はありませんでした。

この様子だと、まだ数日は道路は凍結してそうですよね。
車も自転車も歩行者も、十分気を付けていきましょう。

ちっともまとまらない幕開け

結局、去年は最後まで、全然ダメでした。
自分でも理解できないくらい、原発事故のダメージが大きくて、
福島やその周辺の人達の事を考えては思考停止に陥いっていました。
二度とこんな悲しいことが起こらないように・・・と願うことすら違和感があり、
二度どころか、一度だって絶対起こってはいけないことが起きてしまったというのに、
その事実と、全く変わらぬ自分の生活や世の中の動きが、あまりにも乖離していて、
そこに不自然さを感じながらも、少し目をそらせておかないと先に進めないというジレンマ。
無関心でいるか、過関心になるか、の両極端以外に、
このことに関する気持ちの置き所を見つけられない状態のまま、
多分、私は、無関心の方を選択してやり過ごしてきたのだと思います。
しかし、お正月が近づき、一斉におめでたいムードになってくると、
未来とか希望とかを口にすることに、ものすごく抵抗を感じるようになりました。
一年が終わり、新しい年が来るという事が、
なんだかとても残酷な事のように思えて仕方がなかったのです。

目に見える景色は何も変わっていない中で、
外野には、「そこには住むな」という人が居れば「住んでも大丈夫」という人も居て、
残りたい気持ちと、そこに居続ける事の不安を抱え、これだけ不確かな情報に翻弄されながら、
自分だったら、いったいどんな思いで暮らし、どんな行動を取るのだろうか。
ハッキリと分かりやすい、目に見える絶望も無い中では、
希望を見つけるのも簡単な事ではないような気がします。
日本はこれまで、いろんな災害・困難から立ち上がってきたんだって言うけれど、
そんな言葉で片付けられないですよね。終わってないし、終わりが見えないんだし。
放射能の影響云々よりずっと手前のところに、本当の苦悩があるのだと思います。

現地に住む人の手記に
「心配してくれなくていいし、福島の野菜なんか買ってくれなくていい。
 ただ、もう、私たちをそっとしておいてください」
と書かれたものがありました。

この言葉も、福島出身の知人から伝え聞くつらい話も、
TVで紹介される、前向きに頑張ろうとしている人々の姿も、
結局は一部分でしかないわけですが、
それぞれの人がいろんな思いで、考え、決断し、行動している中、
当事者以外の人間には、本当は、
そのすべての選択を否定しないで認める事しかできないような気がします。
でもきっと、それも正しい答えではないし、ある意味、無関心という事になるのかもしれません。
もはや、無関心という言葉の意味さえ分からなくなってきています。
これほどまでに、考えても考えてもどうにもならない問題があるなんて、
1年前には想像もしませんでした。

そんな思いを引きずりながら、始まりました。2012年。
どうにもならない問題からは少し目をそらして日常を送り、そんな自分にちょっと嫌気がさし、
また考え始め、答えが出ないことを思い出して、再び日常に戻る。
きっと、その繰り返し。
多分、今年も、いろんな覚悟が必要とされる一年になるでしょう。
このエントリーによって、覚悟が決まったり、何かが整理されるわけではありませんが、
今年の初めに、どうしても書いておきたくなりました。
どうして書いておきたいのか、何を書いておきたかったのか、さっぱりわからぬまま、
新年らしからぬ記事になってしまった事、お許しくださいね。

去年の震災の後、このブログを通じて、匿名でメッセージを送ってくださった方が居ました。
そこには、「あわてず、あせらず、あきらめず」と書いてあり、勇気と元気をもらいました。
正直に不安を吐露して良かった。ブログをやってて良かった。とつくづく思ったものです。
みんなが、口にしないだけで、本当にいろんな思いや不安を胸に毎日を送っていて、
そんな気持ちを思いがけず共有することで、安心できることがあるんですよね。
なので、今年もこのブログは、どう思われるかとかはあまり考えず、
「正直に」をモットーに、気持ちのままに綴っていこうと思います。
・・・と言ってもね。
あいかわらず、くっだらない記事ばっかりになるとは思いますけど(笑)。
プププな出来事、今年もたくさん拾いあげていきましょう。

さぁ、今年もがんばりますよ!
また1年、よろしくお付き合いくださいませ。

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