施主の個性と設計者の個性

家づくりというのは、住み手とつくり手の共同作業なので、
どちらかの個性だけが全面に出てきてしまうという事はあまりなく、
どこを見ても、施主の個性と設計者の個性が、ほぼ同じ分量で見え隠れするものです。
ここでいう個性というのは、デザイン性とか機能性という目に見えるものではなく、
住まいや暮らしに対する思いとか哲学とか、そういうもの。
そして、個性というやつは、
それを表に出さないようにしようとすればするほどにじみ出てきてしまうものだったりしますよね。

でも、この仕事をしてきて実感しているのですが、洗面室・脱衣室に関してだけは、
その施主の個性がそのまんま現れてくる場所なんですよ。不思議と。

その人のお人柄や生活習慣はもちろんですが、どんな暮らしがしたいのか、何を大切にしたいのか、
といった、その人の価値観みたいなものまでもが、
このわずかなスペースに、丸裸になって映し出される気がします。

もっと書いてしまうと、洗面所を見るだけで、その住み手がどれだけ家づくりに積極的に参加したか?とか、
つくり手と意思疎通が取れていたか?まで分かっちゃったりするんですよね~。
(名付けて、洗面所占い(笑))

素材選びや広さ、器具の選定などが、設計者主導で勧められたとしても・・・なのです。
なんでなんだろうなぁ・・・。
明確に理由を説明出来ないので、ブログ向きの記事じゃないんですけど(笑)、
これから家をつくろうとしてる人達には、「洗面所はあなたです」と伝えたい。

逆に、ここだけは設計者が丸裸にされるよな~と思うのが、玄関。
良い悪いは別にして、設計者の家づくりに対する姿勢とか、得意不得意なんかが、
おもしろいほど正直に現れる場所なので、
完成している家の玄関に立ってみて(写真じゃダメ!)「なんかいいな」と感じられたら、
その人に家づくりを託しても大丈夫なような気がします。

若干(かなり?)独断と偏見が混ざってるかもしれませんが(笑)、ご参考まで。

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