月別: 2014年8月

画伯の作品 Vol.2

以前、センセーショナルな私の似顔絵を描いてくれたシン君 (Click!) の家に、久々に顔を出したら、彼の部屋にオリジナルのカレンダーが貼ってありました。
すごい!これはもう、売り物のレベル。
ぜひ、写真をクリックして、大きい画像で見てください。

奥さんの話だと、シン画伯、その後も密かに私の似顔絵にチャレンジしているらしいのですよ(笑)。またまたリアルに、描く度にどんどん老化していそうで怖いわ~。

季節が変わる前に

上手く撮れなかったのが悔やまれるのですが、
下の写真は、梅雨の終わりごろに、現場近くで見つけた空き地です。
見事なヒメジオン畑。これ、自生なのかなぁ・・・?

見つけた時は、感動すらしましたよ♪ なのに、ずっと出しそびれていました。

子供の頃、私の住む地域では、この花は「貧乏草」と呼ばれていて、
摘むと貧乏になると言われてたんですよね(笑)。
なぜ、こんなかわいいらしい花が雑草扱いされてるんだろう?
以前も書いたことありますが (Click!) 、雑草、大好きなんです。
ネコジャラシとかヒメジオンとかシロツメクサとかフグリとか、
そんな草花だけで、小さな庭を作ってみたいなぁ・・・。
手入れ、もんのすごーく大変そうだけど(笑)。

空き地の雑草に悩まされる季節も、もうすぐ終わりですね。
こんなに唐突に、あっけなく夏が終わってしまうなんて、ちょっと調子が狂います。
意味もなく、慌ててしまったり。

階段 あれこれ

防火指定のある地域の木造3階建ては、準耐火建築物にしなければならず、階段の仕上げにも制約がいろいろと出てきます。
いろいろと言っても、基本的には、階段の裏側を強化石膏ボードで被覆すれば良いだけの話なのですが、3階建てって、大体が狭小地で、隣家が迫って建てられているので、上からの光を階段室を通して階下に落としたくなるんですよね。
階段は、明るく開放的なのが好みです♪
でも、木造3階建てでストリップ階段にする為には、鉄骨階段にするか、厚さ60mm以上の段板を使用するしかなく、毎度、予算とにらめっこしながら「うーん・・・」と悩むのであります。

上の写真は、10年ほど前に設計した3階建て住宅の階段室。ダイナミックに、60mmの檜板で作ったストリップ階段です。この家は、スキップフロアのコートハウス(建物がコの字形で中庭がある家)で、中庭に面したところにこの階段室があります。ほぼ「階段の家」と言っていいくらい(笑)、存在感のある階段室になりました。

余談ですが、この当時、私の設計した家を見た人には、ほぼ毎回、「女の人の設計だとは思わなかった。これは男の設計だ!」って言われてたんですよね~。
家づくりが、今みたいにいろんな制約もなく、大らかだった時代。
純粋に設計を楽しめてたよな~って、いつも懐かしく思い出します。
「大胆、かつ繊細」をテーマに、思い切ったこともいろいろやらせてもらってたのですが、最近は、悩んで悩んでこねくり回して、ちっちゃくまとまってる気がします(笑)。いかんいかん!突き抜けなきゃ!!

こちらは、わりとよく採用している方法。回り階段だけ大工さんに作ってもらって、鉄砲部分のみ鉄骨階段を使用しています。納まり的にもコスト的にも、一番いい妥協策(いや、それでもコストは掛かってるのだが(笑))だと思っています。
ちなみに、階段との間仕切り(左側)には、ちょこっとコートやバッグなんかを掛けておくためのパーティションを木で作っています。構造材は全て石膏ボードで被覆しなければいけない木造3階建てへの、せめてもの抵抗(笑)。構造体から分離して、柱を表しにして作りました。

現在設計中の3階建ても、やはり2~3階はストリップにしたいと思っているのですが、上り始めも3段回りなので、なかなか悩ましいのです。スペース的にもカッツカツなので(笑)、階段の納まりには最後まで悩みそう・・・。どうしよっかなー。大工さんと監督さんに頑張ってもらうしかないかなー。
もうしばらく現実逃避して、他の部分を詰めてから考えましょう・・・(笑)。

ついでにもう一枚。こちらは2階建ての住宅ですが、最初の3段を30mmの集成材を重ねて作ったストリップ階段です。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、1段目が、玄関の上り框と交差していて、靴を履くときのベンチも兼ねているのです。かっちょいいんですよ~。

「住みやすい家」を突き詰めていけば、やはり平屋が一番良いのでしょうが、東京で仕事をしている以上、それはなかなか難しいのが現実。だったら、せめて、上り下りが苦痛にならないような階段を設えておきたいなと思います。ちょっとした仕掛けが、生活に潤いを持たせてくれるなら、その為の設計の知恵は惜しみなく出していきたいですよね。
だからお願い。これ以上、資材とか職人さんの手間とか、値上がりしないで~!(笑)

昆虫おじさん

相方さんの新作。
かつての昆虫少年にリクエストされて、かつての昆虫少年が作ったカブトムシ。

呆れるくらい良くできています。脚の先っちょ、動くらしいですよ!(笑)
パーツひとつひとつを作ってから組み立てているので、ディテールまでものすごくリアルなんです。

これまで、いろーーんな種類の昆虫を作ってきているのですが、(過去に紹介した記事→ (Click!) 
カブトムシだけは、好き過ぎるあまり、今まで手が出せなかったみたいです。
少しだけ、その気持ちは分かる気がします(笑)。

これを見た人から、カブトムシの注文が続いているようですが、
カブトムシを作ってる時だけは、家でも、妙に機嫌が良くて元気で楽しそうなので、
もう、出来れば一年中カブトムシを作っててほしいくらいです(笑)。

子供達の夏休みも、あっという間に残り2週間ですね。
楽しい想い出、たっくさんつくるんだぞーー!

猫カフェと七夕まつり

土曜日の夕方、同業友人に誘われて、彼女が手がけた猫カフェに行ってきました。
普通の猫カフェとは主旨が異なり、動物病院の先生が、病院に併設させてオープンしたカフェで、
成猫の里親探しを目的とした、お見合いスペースのようなカフェなのです。

右の写真の子は、福島からやってきた「みぃ君」。

もう、猫という生き物のすべての魅力を身にまとったような(笑)アメショの男の子。
癒されますよ~♡
ちょうど私達と入れ違いで、新しい家族に引き取られていった子も居て、
(新しいお父さんとお母さん、すでにもうメロメロの親バカ状態でした(笑))
獣医さんのしっかりとしたプランの元に運営されてる安心感、みたいなものも、
短い時間に感じ取ることが出来ました。みんな幸せになれよ~。
カフェの内装もかわいかったです♪

まったりした後は、その足で、阿佐ヶ谷の七夕祭りへ!
すごい人出でした。
パールセンターという商店街の長いアーケードに、町の人たちが作ったハリボテが飾られていて、それらを見て歩くだけで十分楽しかったです。
牛タン塩焼き串とか、海鮮トッポギとか、渋めのチョイス(完全にビールのつまみ系(笑))で食べ歩きも満喫し、涼しい風に吹かれながら気持ちのいい時間を過ごしてきました~。
もちろん、七夕ならではの「短冊の願い事チェック!」も忘れません。
個人的に「アトリエ朋賞」をあげたくなった願い事は、
「パンダになりたい」かな?(笑)
よく分かる!出来るものなら私もなりたい♪

工務店さんだって「やってあげたい」のだ。

リフォーム工事は、住み手のご予算と、ご要望と、
「このタイミングで工事をするならここもやっておきたいよね?」という内容が絡み合い、
また、新築と違って、そのままでも住むことが出来るわけだから、
「この部分の工事を取りやめれば、その分でこっちをこれだけできますね」という判断も有りなので、
我々のコストコントロールと提案力が、かなり試されてしまいます。

2月から打ち合わせをしているマンションリフォームでは、非常にレアなケースですが、
リフォーム後に人に貸すか、自分で住むかという選択肢も加わり、
(そこで悩まざるを得ない事情が、この半年の間で次から次へと起こったのです!)
その選択によって予算も工事内容も変わってきてしまうので、
結果、工務店さんにはものすごい数の見積もりをつくってもらう事になりました。
施主の揺れ動く気持ちにも寄り添って、
その都度、どうまとめていこうかと一緒に考え続けてくれた監督さんには感謝感謝です。

今日の打ち合わせで、ついに、工事内容と金額がFIXし、9月から工事に入る事になりました。
“事情”については、まだ若干、未知な部分も残されているのですが、
事態がどう転んでも納得できる内容に着地することができたと思います。万歳!

再三に渡る見積調整の打ち合わせの席で、監督さんの口から、
「できればここまでやってあげたいんですよね」
「今の時点では厳しいけど、工事が始まってからうまくやり繰りできたら、
 これもやってあげられるように頑張ってみます」
というセリフが何度も飛び出している事って、お客さんは想像してないんだろうなぁ・・・。
みんながみんな、そうだとは言いきれないのが残念なところですが、
世の工務店さん達は、
“お客さんの要望に出来るだけ応えてあげたいけど、それができないもどかしさや葛藤”
と、いつも闘っているのですよ。
立場があるから、絶対顔には出しませんけどね(笑)。
そういう事をきちんと伝えるのも、設計事務所の大事な役割なんだろうなって思います。
満足できる家をつくる為に一番大事な道具は、「信頼」ですからね!

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