月別: 2016年4月

2016春! プレイバック

久しぶりに終日事務所に居られた一日。いいお天気でしたね。
今日は朝からラッキーな事が続いて、やや、ごきげんです。

冬の間はあまりの寒さに、来客時以外はほとんどシャッターを半閉状態にしてたのですが、
(ついこの間まで、エアコン付けなくてはいられなかったくらい底冷えするんですよ、ここ)
やっと、本格的に快適な季節になったので、朝から全開で仕事をしていたら、
前を通る人達が「おっ!開いてる!」と、おもむろにびっくりした顔をするのがおかしかったです。

さて。
またまた書きたい事がたまってしまいました。
今週末の引渡しに向けてかなりバタバタしていましたが、今は、全ての仕事がとても充実しています。
まったく気まぐれ更新でお恥ずかしい限りですが、ブログに向き合う余裕も出来てきたので、
いろいろとご報告していきたいと思います!

まずはこちらから。
完全にタイミングを逃してしまっていたのですが、
今年ほどあちらこちらできれいな桜を楽しんだ年はありませんでした。
国立の大学通りや国分寺公園あたりの見事な桜並木の写真は撮りそびれたのですが、
カメラに残っている、2016年の春。せっかくなのでアップしておきます。
驚くかもしれませんが、すべてご近所です!(*^^*)

 

最後はおまけ(笑)。
お花見散歩の途中で、リクガメの親子7匹(!)のお散歩に遭遇!
マトリョーシカみたいに少しずつ大きさが違って、とってもかわいかったです。
(写真は一匹でごめんあそばせ~)

GWが終われば、季節は初夏ですね。新緑の季節も存分に楽しみましょう。
今年最初の”半袖”デビューはいつ頃になるのかな。。。

適切な言葉ではなくても、やっぱり、頑張ってほしい。

熊本、八代市に住む友人と連絡が取れました。
彼のところは、揺れの被害もほとんどなく(お皿が2枚割れただけとか)、
ライフラインも全て生きているそうです。

地元でも割と大きな建設土木会社の後を継いだ彼は、
これから、とても大変な日々になるのでしょうが、
復旧に向けて頑張るよ!と、昔と変わらず明るく飄々と伝えてくれました。

報道で知れることはほんの一部で、どうしても偏った情報に触れる事になり、
想像の中で暗澹たる気持ちになってしまいますが、
当事者である地元の人が、前を向いて頑張っている姿を見せてくれた事で、
少し気持ちが落ち着きます。とっても無責任な安心感なのですが・・・。
頑張ってほしいです。素直にそう思います。

ただ願う事しかできませんが、九州の人達が早く元気(=元の気)を取り戻せますように。
その為にも、とにかく一日も早く、揺れがおさまってくれますように。

しあせな家 Vol.2

「しあわせな家」 (Click!) のつづきです。

昨今、中古住宅の流通を活発化させようとする動きの中で、よく聞かれるのは、
本来は、家族の成長に合わせてステージを変えていくのが自然なのだということ。
海外でそれが当たり前に行われているのは、中古住宅の価値が下がらないからであるということ。
だから日本も、価値の下がらない住宅をつくり流通させていくしくみをつくらねばならないのだ、と。

そして、今まで日本の住宅が2~30年くらいのサイクルで建替えられていたのは、
そのくらいしか持たない家をつくってきたからではなく、
そのサイクルで建替えられるだけの経済力を日本人が持っていたからだ、
という話にも、大きくうなずかされたものです。

持ち家、賃貸関係なく、もっと気軽に住み替えが出来るようになったら、
「家」という概念も変わっていくのだろうな、と思います。
ただ、住み替えを前提にする事で、家が規格化されていくのにも少し抵抗があり、
そうじゃない答えを、設計者として、そして一生活者として、いつも探しています。

今回オーナーチェンジの時を迎えたこの家の元の住まい手、Uさん。
14年の間に、もろもろの環境が大きく変化し、
まさに「ステージを変えるべきなのかな?」という時期を迎えていました。
でも、この家に対する愛着も大きく、どうするべきか悩んだ末に、運に任せてみようと決めました。
自分たちがつけるこの家の価値を理解してくれて、その上で本当に気に入ってくれて、
このまま大事に住み続けてくれる人がいるならば、その方にお譲りします。
諸条件に妥協してまで手放す気はありません。
ネット、店頭含め、「中古住宅」として情報を開示することもしないでください。という、
不動産屋さんからしたら「結局、売る気ないんでしょ?」と言われてしまいそうな条件で(笑)、
打診をしてみたところ、そこからわずか1週間で、内見・申込みに至ってしまったのです。

まさかの展開に慌てたUさん。
申込みが入った翌日に、わざわざ会社を休んで私のところに相談に来てくれました。
どうしたらいいんでしょう・・・と(笑)。
申込みしてくれたのがとっても素敵なご夫婦だったそうで、
この人たちが住んでくれるなら、この家も幸せなんじゃないかと思えるんだ、と。

あの家があなた達の家でなくなる事は、私にとってもとても寂しい事だけど、
今、決心がつかずに見送ったとして、でもいずれは別の場所に居を構える事になるのなら、
この(奇跡のような!)流れに乗ってしまっていいんじゃないですか?とお答えし、
その後、家族会議の末に売却の決心をつけられました。

そのままあの家がオーナーチェンジしたという事実だけが残されていたら、
今の私がどんな気持ちでいるのかは分かりませんが、
Uさんが契約の意思を不動産屋さんに伝えた数日後に、今度は新たな住まい手さんが、
私を探し出して下さって、リフォームの事など相談したいと連絡をくれたのです。

正直、お問い合わせいただいたことに驚きましたが、
そこからは、自分の気持ちに向き合う余裕もなく、入居日に向けて猛進する日々。
ただ、Uさんがおっしゃっていた通り、本当に素敵なご夫婦で、
あの家の主旨、私やUさんの思いなどを正確に読み取って下さっていることがうれしく、
「超」が付くほどの注文住宅で、Uさんの希望を詰め込んだ個性的な家にもかかわらず、
そのままの姿で住み継いでもらえることの不思議さとおもしろさをかみしめる毎日でした。
語彙が足らずうまく表現できないのですが、「家ってすごいもんだなぁ・・・」という感じ。
どこか客観的に、私自身もこの流れにまみれていたのですが、
ある方にこの話をした時に「それは設計者冥利に尽きる話じゃないですか!」と言われ、
そこで初めて「あ、そうかも」と気づかされました。
Uさんが売却を決めるまでの過程も含め、
おそらく今私は、ものすごい経験をさせてもらっているんだろうな、と。

そして、その家はいよいよUさんから新しい住まい手さんへ、引渡しの日を迎えます。
東京の桜が開花し始めた頃の事。
とても印象深い1日となりました。

つづきます。

 

DSC_1605

あらわる!

本日、足場が外れたM様邸。
なかなか素敵に仕上がりました。

屋根勾配もきつく、久々に濃色の外壁となったので、もう少しとんがった印象の家になってしまうかな?と思っていたのですが、実際の色はとてもやわらかく、コロンとした可愛らしい家となってその姿を現してくれました。
(この写真はとんがった感じに見えますけどね・笑。引きで全体を見るとだいぶ印象が変わります)

採用頻度の高いユニプラルの木ずり仕上げも、色が変わると全然雰囲気が違います。白華が怖くていつも無難に白系にしてしまっていたけれど、やはりこのニュアンスのある色が私は大好きです。

暖冬にも助けられましたが、今回は同色のトップコートも塗布したので、白華現象は皆無。
心配事がひとつずつクリアされていき、日に日に眠りが深くなっていきます(笑)。

完成は今月末。もうひとがんばりです。

草食ならば・・・

連載開始か?と匂わせておきながら、いきなりの別ネタでスミマセン(笑)。

事務所のほど近くに「ふくろう茶房」というカフェがあります。
その名の通りふくろうが居るカフェでして、有料ではありますがふくろうと戯れる事もできるのです。
店内にはまだ入ったことはないのですが、いつもの散歩コースの途中にあるので、
時々、店先のふくろう小屋まで近づき「かわいい~」と涎を垂らしながら眺めていました。

お隣の小平市には、猛禽類専門のショップがありまして(多分、ちょっと有名なお店)、
いつも店先のガードレールに、鷹とか鷲とかふくろうが止まっているのです。
そこは時々車で通るのですが、その度に少しスピードを緩め、「かっこいいなー」と眺めております。

そう。
猛禽類、大好きなのです!

昨日、国分寺に遊びに来てくれた友達と、お花見がてらに近所を散歩し、
そのカフェの前を通ったら、その友人もふくろうが大好きらしく激しく反応!(笑)
そして、店先には、腕にふくろうを乗せて佇む男性が一人。
お店の方ではなく、Myふくろうを連れて遊びに来ていたお客様でした。

いろいろ話を聞いていたら、撫でてみます?と言って下さって、
人生初!ふくろうの頭を撫でさせてもらいました!

 

 

友人撮影。撫でてる手は私のものです。

予想外な事に頭の毛(羽根?)はふわっふわ。もっと固いと思ってました。
羽根の一枚一枚は、まるで着物の織物のように繊細で美しく、
クリクリの目も、くるくる回る首も、たまらなくキュートです。
いやもうホントにかわいいですよ、ふくろう。

友人と「飼いたくなっちゃうねー」と興奮気味に話していたのですが、
ふくろうを飼うには、どうしても超えられない壁がひとつ。。。
餌やりがね、、、ものすごーーーくヘヴィーなんですよ! 詳細は書きませんが・・・(笑)

その男性もお店のご主人も、
「つらいのは最初の一週間だけですよ。
 それを乗り越えれば、この子の為なら!の思いが勝って、全くつらくなくなります」
っておっしゃるんですけどね・・・(笑)。いや、無理だ。

草食のふくろうが居たらいいのにと、勝手な願望を抱きつつ、でも、
「近くにこんなお店があっていつでも眺められるなんてうらやましい」という友人の言葉の通り、
この環境をラッキーだと思って、今後もストレス解消に通わせて頂こうと思います。

ふくろう好きの方、ぜひ遊びに来てください!いつでもご案内いたします!(^^)/

しあわせな家

このところブログの更新が滞りがちで、更新しても今ひとつキレの悪い記事になっていて、
その理由は自分でもうすうすは感づいていましたが、一つの節目を終えた今日、
やっと、この1カ月半の出来事を書けるようになりました。

とは言え、想いが溢れすぎてとても1日でまとめられそうもないので、
何回かに分けて、少しずつしたためていこうかと思っています。

14年前に設計した家が、この春、とある事情からオーナーチェンジすることになったのです。
それにまつわる「しあわせな家」の話。そして、アトリエ朋の原点の話です。
今日はプロローグ。これからしばらくお付き合いください。

 

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さむーい!

花冷えとか、花曇りとか、なんとなく情緒ある言葉にうっかり騙されそうになりますが、桜が咲いていようと寒いのは寒い!寒いの嫌い!と訴えたくなる、冬のように寒い土曜日です。
満開の桜は青空の下で見たいなー。でも天気予報を見ると木曜日まではお天気マークもなく、とても残念です。

さて、そんな土曜日、午後の打合せ。
現場にモザイクタイルのチップサンプルを持っていったら、奥さんとお子さん達がパズルゲームをのように遊びながら、こんなサンプルをつくってくれました。とても素敵です。モザイクタイルワークショップ (Click!) をやった時にも思いましたが、種類の違うタイルを組みあわせるとよりかわいくなりますね。このままどこかに採用したいくらいです。

この週末はお花見のピークなのでしょうね。風邪をひかないように、暖かくしてお出かけください。
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