月別: 2018年2月

人生の分かれ道はふたつやみっつじゃないのだ。

打合せに向かう途中にある交差点。
写真だとちょっと分かりづらいのだけど、六差路なんですよ。珍しいですよね。

いつも、「横尾忠則さんがここに立ったら、どの叉を絵にするのかなー」という妄想と、
「道路斜線制限はどう掛かってくるんだろう?」という疑問を胸に抱いて、お客様の家に向います。

進むべき道が目の前に5本も現れようが、この場合、選ぶ道はいつでもひとつ!遅刻厳禁!!(笑)

お久しぶりです

なんのご挨拶もなく、半年を超えて更新が滞ってしまい、大変失礼をいたしました。

2017年、あまりにもいろんなことがあって、一気に5年位の月日が経ってしまった感じです。
実は、このブログにも時々「相方さん」として登場していた主人(籍を入れそびれたまま15年共に暮らしていた事実婚なので、正確には内縁の夫ですが)が、昨年5月の末に心筋梗塞により急逝してしまいました。
パートナーを失うという事がこれほどまでに辛くて悲しい事だと、当たり前ですが経験するまで全く想像もできませんでした。
この世に、こんなにとてつもない悲しみがあるなんて知らなかった。驚くほどです。

これまで、私のクライアントさんにはご主人に先立たれてしまった方が多くいらっしゃって、その方達の生き方に励まされることは多々あったのですが (Click!) 、皆さんがこんな思いを抱えながら明るく笑っていらっしゃったんだと分かり、胸が詰まります。

昨年の頭に事務所を移転し、彼のアトリエと合体して仕事の手伝いもし始めていた矢先に突然の別れ。
公私ともに様々な雑務にも追われ、造形作家でもあった彼の遺作展を開催し、自宅を引越し、さらに12月には私自らが入院して締めくくられた2017年。
本当に何が何だか分からないまま駆け抜けてきた1年でした。

この事は伏せてブログは続けていくつもりだったのですが、それも簡単なことではありませんでした。
周りの方たちがみなさん、日々、応援し励まし支えて下さって、その方たちに心配をかけないようにと元気にふるまえばふるまうほど、この大きな悲しみが行き場を失ってしまい、その気持ちの振り幅に自分がついていけなくて、でも、こんな風に本当の気持ちを表に出すのも憚られ。
なかなかにシンドイ8ヵ月余りでありました。
日にち薬なんて、今はまだなんにも効き目はありません。

とは言いつつも、私は毎日元気に笑って過ごしております。
「もう大丈夫です」と言うのは、やはりまだどこか抵抗があるのですが、こういう経験をした上で、これから先どんな風に日々を過ごしていくのかを自分で決められるのであれば、やっぱり笑っていたいよなと思うのです。

読みに来てくれた人がちょっと笑顔になるような、そんなブログを目指していたものですから、どんな風に再開しようか迷っていました。
一度だけ「今なお、とてつもなく悲しくつらいです」という正直な気持ちを書かせてもらって、これからはまた、今まで通り、あるがままの日常を正直に綴っていこうと思います。

生きるってなんだろう。死ぬってなんだろう。
みんなそれぞれにいろんな想いを抱えて、その難題に向き合ってるのだと思います。
その答えはすべて、その人にしかわからないオリジナルなもの。
ただ、ひとつだけ今の私に言えるのは、
大切な人とどう過ごし、どう別れたとしても、遺されたものには後悔ばかりが付きまといます。
だからこそ、1日ずつの刹那でいいから、大切な人と一緒に生きてる時間を幸せに過ごしてほしいと心から願います。
魂は永遠とか、いつでもそばで見守ってくれているとか、それはきっと本当だと思うけれど、
やっぱりね、肉体があってこそ、生きてこそ、です。

生きているといろんな事があるけれど、頑張りましょうね。私も頑張ります!(*^^*)

ここでの報告が中途半端に終わってしまっていた二世帯住宅がありました。
引渡し前に撮影したスナップ写真だけ載せておきます。無事に竣工しておりますのでご安心を!
当然ですが、仕事は一応ちゃんと続けております。笑

子世帯LDK

親世帯LDK

おまけ

設計者自らペンキ塗りの図。笑

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