2021.3.28
割と濃密な打合せが続いた1週間が終了。
昨日は、中古住宅を購入されたSさんの全面リフォームの打合せ。
見積もりが出揃い、工務店さんの事務所で侃侃諤諤5時間に及ぶ作戦会議です。
リフォーム工事のコストコントロールは本当に難しい。
やりたい事とやっておいた方がいい事。
目に見える部分のワクワクと見えなくなる部分の安心。
それらをどう取捨選択していくかで金額が大きく変わるものですが、
特に、断熱改修を本格的にやろうとすると芋づる式に施工範囲が増えていき、
なかなか痺れる見積金額になるんですよねぇ…。笑
でも、いちばんやっておきたいところだから悩ましい。
最初に見積金額を見た時には、私も「ひぇ~」となったけど、
一通り、工事金額を構成する要素の関係性を丁寧に説明し、
Sさんの理解力の高さと、根拠を明確に説明できる丁寧な積算見積もりに助けられ、
終始和やかに建設的な打合せができました。
まだしばらくは根気のいる作業が続きますが、これから何十年住む家として、
目先の金額だけで判断しない方が良い部分も三者で共有できたので、
バランスの取れたゴールに着地できると思います。
(余談ですが、頑張って減額案を考えている最中に、合間合間で、
「いや、それ、むしろ増額案だから」という要望を
お施主さんが笑顔でぶち込んでくるのが可笑しいのです。
これ、今回に限らず、どのお施主さんもほぼ必ずやる。笑)
◇
現在、規模の大小の差はあれど、
全部で5件のリフォーム工事の相談を受けているのですが、
このSさんが一番最年少で、私と同じ年!若者!!笑
50代、60代、70代でのリフォームとなると、
少し前までは『終の棲家』的な考え方だけで要望をまとめられたものですが、
本当に『人生100年時代』が現実味を帯びてきた昨今、
リフォームしてからの人生も結構長いんですよね。
なので、取捨選択の判断基準も今までと少し違ってきています。
そして、このコロナ禍の影響も大きいのでしょうが、
住まい手さんがリフォームを決断する動機自体も大きく変化してきていると感じます。
住まいに求めるものが本質的になってきて、
本当に大切なことを取り戻しているようなおもしろさがあるのです。
今、サブリエでは、50歳からの住まいづくりが熱い♡
2021.3.21
少し前に、今話題の「スマホ脳」を読みました。
そう!ホントにそう!と何度もうなずきながら。
最近感じる顕著な集中力の低下は、まぎれもなくこのスマホ社会、情報化社会の悪影響。
由々しき問題です。
長い歴史を振り返れば、そのほとんどが狩猟採集民として存在していた人類の脳は、
このわずか数百年の間に起った生活様式の変化にすら、適応できるほどの進化を遂げておらず、
さらにはここ数十年で劇的に変化を遂げたデジタル社会に適応しきれるわけがないですよね。
妙に納得です。
とても便利なツールだとは思うので、うまく付き合ってはいきたいけれど、
頭の中がいつもとっ散らかってるこの状態、なんとかリハビリして修正していきたいものです。
2021.3.15
1年を超える沈黙を破り、ブログを再開いたします。
1999年6月にアトリエ朋として独立し、早いものでもうすぐ22周年となります。
この、まったくキリの良くないタイミングで、
屋号を「サブリエ」に改称し、事務所を移転し、HPをリニューアルいたしました。
本来であれば以前のHPに、屋号と住所の変更も新しいHPのURLもご案内するべきでしたが、
思うところがありまして、一度、web上から忽然と姿を消してみました。笑
きっとどこかでは、ついに事務所をたたんだのだと噂になっているかもしれませんね。
ブログを休んでいる間に、いろいろ考えたのです。
これだけ情報があふれ、個人の発信が当たり前になった時代に、
私はHPという媒体を使って、誰に、何を伝えていきたいのだろう?
設計事務所のHPって、なんのためにあるのだろう?と。
正解なんてない問いなのですが、私なりの答え探しをしながら、
新しくなったこの場所をゆっくり育てていきたいと思います。
多分、少しだけ、今時珍しいくらい不親切なHPになると思います。笑
HPデザインは、グラフィックデザイナーの進藤一茂さんにお願いしました。
トップページは、私が愛してやまない多摩湖の水面映像を基に作られています。
「無目的なHPにしたい」という私の抽象的な要望を見事に具体へと変換し、
ずーーっと眺めていたくなるような素敵なページを作って下さいました。
ブログとか、これから整えていくWorksのページなんか見なくてもいいから、
このトップページだけを見に来てくれる人が増えることが、当面の目標です。笑
まだまだ作りかけのままの公開になりますが、あらためまして、
お付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
※
↓これより下、アトリエ朋時代の旧ブログとなります。