人生100年時代の実感

割と濃密な打合せが続いた1週間が終了。
昨日は、中古住宅を購入されたSさんの全面リフォームの打合せ。
見積もりが出揃い、工務店さんの事務所で侃侃諤諤5時間に及ぶ作戦会議です。

リフォーム工事のコストコントロールは本当に難しい。
やりたい事とやっておいた方がいい事。
目に見える部分のワクワクと見えなくなる部分の安心。
それらをどう取捨選択していくかで金額が大きく変わるものですが、
特に、断熱改修を本格的にやろうとすると芋づる式に施工範囲が増えていき、
なかなか痺れる見積金額になるんですよねぇ…。笑
でも、いちばんやっておきたいところだから悩ましい。

最初に見積金額を見た時には、私も「ひぇ~」となったけど、
一通り、工事金額を構成する要素の関係性を丁寧に説明し、
Sさんの理解力の高さと、根拠を明確に説明できる丁寧な積算見積もりに助けられ、
終始和やかに建設的な打合せができました。
まだしばらくは根気のいる作業が続きますが、これから何十年住む家として、
目先の金額だけで判断しない方が良い部分も三者で共有できたので、
バランスの取れたゴールに着地できると思います。

(余談ですが、頑張って減額案を考えている最中に、合間合間で、
 「いや、それ、むしろ増額案だから」という要望を
 お施主さんが笑顔でぶち込んでくるのが可笑しいのです。
 これ、今回に限らず、どのお施主さんもほぼ必ずやる。笑)

現在、規模の大小の差はあれど、
全部で5件のリフォーム工事の相談を受けているのですが、
このSさんが一番最年少で、私と同じ年!若者!!笑

50代、60代、70代でのリフォームとなると、
少し前までは『終の棲家』的な考え方だけで要望をまとめられたものですが、
本当に『人生100年時代』が現実味を帯びてきた昨今、
リフォームしてからの人生も結構長いんですよね。
なので、取捨選択の判断基準も今までと少し違ってきています。
そして、このコロナ禍の影響も大きいのでしょうが、
住まい手さんがリフォームを決断する動機自体も大きく変化してきていると感じます。
住まいに求めるものが本質的になってきて、
本当に大切なことを取り戻しているようなおもしろさがあるのです。

今、サブリエでは、50歳からの住まいづくりが熱い♡

 

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