コンプライアンス

築50年ほどの建物が老朽化して、建替えを検討したいのだけれど、
この50年の間に都市計画の制限(用途地域であったり建ぺい率容積率であったり)が変わり、
単純に建て替えの計画が進められない…というご相談を、先週、立て続けに2件受けました。

どちらも事業のための建物です。
その地で半世紀以上商売を続けてきた人にとって、都市計画法が変わったから他の地へ…
というのは、周りが考えるほど簡単な話ではないし、
どちらも2代目3代目の社長さんですので、
受け継いだものをどうするか?というのは、本当にセンシティブな決断になりますよね。

だからと言って、出来ないものを「出来る」とお答えすることは当然できず、
とりあえず、今考え得るすべての選択肢を机上に並べてみて、
ひとつひとつ慎重に検討していきましょうというお話に。

法律や条例は、市井の人々の暮らしがより良くなるために改正されていくものだろうから、
(そうとも言い切れない改正もたくさん経験したけれど笑)
いたしかたない事だとは分かっているのですが、相談を受けて、
「それは今の法律だと出来ないんですよ」「難しいですね…」
と答えざるを得ない場面というのが増えたなぁ…と感じ、切なくもあります。

それでも、それぞれの方たちにとってより良い方向に道筋を見つけるお手伝いは出来るはず。
設計者というのは伴走者のようなものなのかもしれません。
時間はかかるでしょうが、これがベストだったと思える着地点を探していきたいと思います。

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