雨降って地固まる

昨日は、来月から工事が始まるY邸の地鎮祭。

午前中の土砂降りの中、現場へ向かう車中で監督さんと、
「始まる頃にはやむよね、きっとやむよ」
と祈るように会話し続けた甲斐あって、式の30分前には雨もやみ、
滞りなく床鎮めの儀を終わらせることができました。

雨がやまなかったとしても、足場のシートやテントなど、
工務店さんが完璧に雨対策の準備をしてくれていたので何も心配なかったし、
地鎮祭の雨は「雨降って地固まる」と言って決して縁起の悪いものではないのですが、
あれだけ降っていた雨が式の直前にやむというのは、
もうそれだけで、この現場はうまくいきますよと神様に言われているようでうれしいものです。

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午後はその足でYさんご夫婦とショールームに行き、メインの設備機器の仕様決め。
デザインにしても機能にしても暮らしに求めるものにしても、
嗜好が私とよく似ているご夫婦なので、ここまでの打合せも含めすべてがスムーズに進み、
お互いに不安なく着工を迎えることができます。ありがたい事です。
一番の共通点は猫を溺愛していることで、設計の打合せ中も猫絡みの妄想ばかりして、
「アホ3人だね」とよく笑いあっていました。笑

工務店さんも加わり、みんなが完成を心待ちにしている愉しい家です。
完成する頃には今年も終わりの声が聞こえているでしょう。
ひとつのプロジェクトのスパンが長いこの仕事をしていると、
毎年3月頃には、『あぁ…もう今年も終わってしまう…』という気持ちになってしまい、
それを言うと、周りの人に驚かれてしまうのですが、
例えば今から計画が始まる新築住宅なら、完成は来年になるでしょうから、
やっぱり、時間の感覚が少しワープしがちなのだと思います。職業病。
焦らず慌てず、もう少し刹那的に一日一日を実感していかないといけませんね。

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何はともあれ、このまま順調に工事がすすんでいきますように。かしこみかしこみ。

 

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