父と娘

先日の夕方、ちょっと野暮用があり久しぶりに実家へ。
用を済ませ、夕飯をごちそうになって、8時頃実家を出て帰宅しました。

実家へ帰る時は車の事が多く、たまに電車で行くと、
帰る時には必ず父がタクシーを呼んでくれていたのですが、
(帰りはだいたい持たされるお土産で荷物が多くなるので、笑)
先日は、コロナの影響で台数が減っているのか、ぜんぜん電話が繋がらず、
やっと繋がっても、何時に行けるか分からないという回答だったので、
歩いて駅まで行くことにしたのです。

夜にひとりで歩いて帰ることは、確かに今までほとんど無かったのですが、
父が、心配だから途中まで送っていくと言いいだしまして。笑

大した距離ではないんですよ。ゆっくり歩いたって20分足らず。
実家の周りは住宅街なので、たしかに人通りは少ないけれど、真っ暗なわけでもなく、
5分も歩けば幹線道路に出るので、決して危ない道中ではないのです。

「いやいや、むしろ、別れた後のお父さんの方が心配になるから大丈夫だよ」と、
何度も断ったのですが、一度言い出したら引かない父。
観念して、送ってもらう事になりました。

*

父とふたりで並んで歩くなんて、いったいいつぶりなんだろう…。
84歳の父が、52歳の娘を本気で心配して夜道を一緒に歩いているというシチュエーションが、
恥ずかしいやら可笑しいやらなのですが、『あぁ…私は永遠にこの人の娘なんだな』と、
そんな当たり前のことをしみじみ感じる夜の散歩になりました。
大した会話もしなかったけれど、父と並んで歩いたこの5分間の光景は、
この先ずっと忘れられず、ことあるごとに思い出しそうな気がします。
ちょっと幸せな気分になりました。

仲のいい父娘という関係でもなかったし、
ご多分に漏れず、父の事を嫌っていた時期だってあったけど、
歳をとると、いろんなこと、特に家族にまつわる複雑な気持ちが融解していくものですね。

*

それにしても、いまだに毎日8,000歩は歩いているという父の足腰の強さには驚かされます。
下手すりゃ、私よりもスタスタ歩く。笑
見習わねば。

「いつかは世話にならなければいけなくなるかもしれないけれど、
 出来る限り迷惑かけないように頑張って元気でいるから、
 それまでは、お前たちは自分の生活に集中しなさい」
と、いつも言ってくれて、実際に、80歳を超えた両親が元気に暮らしてくれている事が、
どれだけ姉や私の救いになっているのだろう。
その言葉に甘えて、全然親孝行らしい事はできずにいるのですが、
心配かけるのも親孝行のひとつだと思うので、まだしばらくは、
甘えながら、頼りながら、頑張って生きている娘の姿を見せていければと思います。

そういえば、帰りがけにお小遣いを2,000円、父がくれました。笑
52歳…。ホントにこれでいいのか?と思わなくもない…(^^ゞ

 

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