成果品よりプロセス

先日おみやげでいただいた、『舞昆のこうはら』の発酵塩昆布。
開けてみると、商品と一緒にコミック誌が入っていました。

最初は「ぷぷぷ…」くらいの気持ちでパラパラとめくり始めたのですが、
そこに描かれていたのは、この商品が生み出されるまでのストーリーで、
読み進めるうちになんだか感動しちゃって。笑
多少のデフォルメはあるのかもしれないけれど、(そうは感じなかったけれど)
この会社がお客様に何を手渡したいのかがしっかりと伝わってくるのです。
これって、消費者にとってはとてもうれしいこと。

たとえば、映画のメイキング映像が本編よりも楽しませてくれることがあります。
人って、結果よりもそこに至るまでのストーリーが見たいのだと思うのです。
そういうのって、後付けでいくらでも創作できてしまうものでもあるし、
かっこいいコピーや広告でごまかされてしまっているものも、今はたくさんあるんですけどね。
そういうものばかりに囲まれてしまうと、心が空虚に、カサカサになってしまいます。

設計が始まる時にお客様には、
「それがどんな家でも、完成した時は絶対に嬉しいし心躍るのです。
 でも、その気持ちをずっと持ち続けられるような愛着のある家になるかどうかは、
 どんな家を作るか以上に、そのプロセスをどれだけ楽しんだかの方が大事だから、
 完成まで思いっきり楽しんでくださいね!」
というお話をさせていただきます。
どうしても自分の仕事の話に繋げてしまいますが、家づくりに限らず、
手にしたものが何か?より、それを手にするまでの自分の感情やら経験こそが重要だと思うし、
その商品が生まれるまでに経てきたストーリーに思いを馳せられるようなモノを選び、
暮らしの中に取り入れていけたら、
それこそが、とっても豊かな暮らしなのではないかと思うのです。

余談ですが、この塩昆布のパッケージの裏には、
『青富士が西向きにかかっている家は、代々栄えるといいます』
と書いてありました。これは飾らねば!笑
なんなら、引き渡しの時には新築祝いに青富士の絵を描いてプレゼントしちゃおうかしら?😝
私が描いた絵でもご利益あるかしら?笑

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