月別: 2023年11月

ちょっと揺れるのをやめてみよう

『矜持』について考える。

しなやかにたおやかに揺れながらも絶対折れない強さを持つ、
柳の木のような人になりたいと、ずっと思ってきました。
でもなんだか、しなやかでたおやかであることの方にばかり意識が向いて、
わざと風に揺れて見せることばかり考えて、なんなら折れちゃうフリとかしちゃって、
気付いたら、1本の木として、強さを鍛えることをさぼっていたんじゃないかな。
もっと正直に書くと、強さを隠すことを優しさや親しみやすさと勘違いしていたような…。
そうする事で、仕事の矜持を手放しかけてたんじゃないかな。

そんなことを考えた一日。

ポキっと折れる前に気付いて良かった。笑

学ぶ

不動産相続の事をもっと勉強したい、机上の知識ではなく実例を知りたい、
そんな話を、
仕事でいつもお世話になってる不動産屋さんに話したら、
ちょうど日曜日にコンサルティングでお会いする案件があるから、
スタッフとして同席してみる?とお誘いを頂き、池袋へ。

今後もこんな機会があるかもしれないからと、わざわざ私の名刺まで作って下さっていました。
ありがたい。

勉強になったなー。
ご相談の内容は、借地権契約にまつわるトラブルでした。
借地権の仕組み、ある程度分かってるつもりだったけど、何も分かってなかった。
一般の方たちが知らないのも当然。知らなければ、自力で問題解決なんてできなくて当然。
不動産コンサルの存在意義をしみじみと痛感しました。

不安が解消され、これからどう動けばいいかがクリアになったお客様。
安心した表情で何度もお礼をおっしゃっていたのが印象的でした。
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良心が服を着て歩いているような誠実な不動産屋さんに、
こういう機会を与えて頂けるのが本当にありがたい。
建築に関わる以上、不動産に関する知識は設計には必要ないなんて言えません。
引き出しを増やしていこうと思います。

月くらいの明るさで

昨日の第3木曜日は、調布のタイルスタイル深大寺さんのツキイチカフェへ。
タイルスタイルさんが月に一度開催しているオープンアトリエの企画の中に、
サブリエの「暮らしのよろず相談会」を加えてくれて、今年の8月から参加しています。
でも、相談会というかしこまった形ではなく、もっと気軽に、
コーヒーを飲みながらの雑談の中から、住まい手さんの暮しの中の困りごとを引き出して、
何か少しでも役に立つアドバイスができたらいいよね、というのが主旨。
まだ始まったばかりだけれど、月を追うごとに来てくれる人も増え、
これをやる意味とか必要性を実感できるようになっています。
お声掛けくださったタイルスタイルの店長さんと私の共通の思いが、
しっかりとこの場所に根付き、育ってくれることを信じて続けていきます。
遡ること、4ヶ月前。
中古マンションを購入されたUさんが、キッチンリフォームの打合せでタイルスタイルを訪れた際、
その購入したマンションの管理規約や契約の事でちょっとした困り事に直面している話を、
タイルスタイルの店長・上野さんにポロっと話されました。
相談という程のものではなかったのでしょうが、それを聞いた上野さんが、
何とかしてあげられないものだろうか…と、
これもまた相談という程の深刻なものではなかったのだけれど、私に話をしてくれたので、
それは何とかしてあげたいよね、と、私がいちばん信頼している不動産屋さんを紹介し、
アドバイザーとして中に入ってもらって、
無事に解決に導いてもらうという出来事がありました。
昨日のツキイチカフェに、その時の住まい手Uさんと不動産屋さんが、
それぞれに遊びに来てくれました。
Uさんと私は初対面、上野さんと不動産屋さんも初対面だったのですが、
しばし、あの暑かった夏の思い出話で盛り上がりました。
私も上野さんも、特に何をしたわけでもないのですが(笑)、
こちらが恐縮するくらい感謝されてしまい、若干こそばゆいものの、
上野さんと、「私達がやりたいのはこういうことなんだよねー」確認し合いました。
ポロっと話したことが、人と人の繋がりで思いがけず解決することはよくあって、
このツキイチカフェを、そういうきっかけの場所にしていきたいのです。
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ここ数年、鬱陶しいくらい何度も書き続けていますが、
家の中、暮らしの中でちょっと困ってることや不便を感じていること、お悩み、
そういうものを、誰に相談すればいいのか分からなくてそのままにしてしまってる人達や、
昨今、詐欺まがいのリフォーム会社が横行している事に不安を感じている人達にとっての、
とりあえず安心して相談できる場所になりたいのです。
今後は、それを仕事の軸にしていきたいとさえ思っています。
その為には整えなければいけないこともたくさんあるのですが、
今は、今の私にできる範囲で、相談できる場所を増やしていきたいと考えています。

その為にも、設計やデザインとは違う勉強もしていかねばです。
もっともっと、頼もしい存在になっていきたいな。

以前の屋号「アトリエ朋」は月にちなんだ名前にしたくて付けた名前でした。
太陽のような素敵な建築家の方たちはたくさんいるけれど、
私は、暗闇の中でそっと足元を照らす月のような存在になって、
目立たないところで誰かの役に立てたらいいな…と、そんな気持ちで続けてきた仕事。
屋号は変わっても、私の原点は変わらずそこにあるのだな、と、最近つくづく思います。

バイバイ

下校途中の男子中学生3人組のそばを歩いていた。
仲が良さそうで、とても楽しそうに話していて、聞いてるだけでこちらまで愉しくなる。

それぞれが別の方向に分かれていく交差点で、「バイバーイ」と声を掛け合っているのを聞いた時、
もうずいぶん長いこと、友達との別れ際に「バイバイ」って言ってないな…と気づく。

久しぶりに、思いっきり手を振りながら笑顔で「バイバーイ!」と言って友達と別れてみたくなる。
この言葉に年齢制限はないんだろうけど、やっぱりちょっと痛々しく見えちゃうのかな?笑

『これから』の予感

午前中も午後も三鷹での仕事だったので、合間の時間を井の頭公園付近で過ごしました。

ジブリ美術館の前でバスを降り、公園や玉川上水を散歩。
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公園内のお店でひとりランチをして、池の周りを歩きながら次の打合せ現場へ。
11月とは思えぬ蒸し暑さだったけど、やっぱり自然の中を歩くのは気持ちがいい。
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山村修さんという大好きな作家さん(書評家?エッセイスト?)が生前住んでいたのが、
井の頭公園近くの玉川上水沿いの家で、エッセイにもその風景が趣深くよく登場していました。
山村さんもきっとこの辺りを散歩してたんだな…と思いを馳せながら歩くと、なおさら楽しい。
そうそう、太宰治の縁の地でもありますね。
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言わずとしれた高級住宅街なので、このあたりに住むことは叶わないけど、
そして、やっぱり今住んでる多摩湖周辺の方が私には合ってるけれど、
この辺りなら住んでもいいなぁ…と思います。(なぜいきなり上から目線なのか?笑)
公園内で犬の散歩をしているマダムたちのバッグが、みんなハイブランド品だったのが、
神様の「お前は多摩湖に居なさい」というメッセージのような気持にもなりましたが…。笑
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『自然との共存』
この先の自分の仕事のテーマになるかもな…とうすらぼんやり考えている今日この頃。
まだ記事にできていない、先月行った、小田原の江の浦測候所での体験が、
私を大きく変えようとしています。
もう少し自分の中で咀嚼し温めてから、このことはきちんと書きたいと思っています。
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記事の内容が、タイトルに全く追いついていないな。笑

霜月はじまり

今日から11月。
だというのに、家の中にいると、暑くて薄手の長袖シャツさえ着ていられません。
あと数日で暦の上では立冬だというのに、まだ半袖シャツが仕舞えない。笑
太陽のエネルギーがすごいですね。クラクラしちゃう。

昨日の夕方、駅の隣にあるコンビニに買い物に行ったら、
駅前で赤い羽根の共同募金の活動をしている人達が居たので、
先に買い物を済ませてそのお釣りを募金しようと思ったのに、
そのわずか数分の間に撤収作業に入ってしまっていて、募金できず…。笑

なんとなくそのままお財布に戻す気にもなれず、
近所の神社にお参りに行き、お賽銭とさせてもらいました。
いい事をした訳でも誰かの役にたった訳でもないけれど、気持ちはすっきりです。

今年も残り2か月となりました。
禊のような出来事が多かった2023年。
しっかり締めくくれるよう、そろそろラストスパートです。

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