月別: 2024年4月

Let’s enjoy empty house!

国内の空き家の数が、過去最高の900万戸になったと、
なぜかニュース速報となって配信されてきました。

これは全戸数の13.8%に当たるそうで、と言うことは、全戸数は凡そ6500万戸。
今、日本の世帯数は5500万世帯に満たないはずなので、
その差の1000万戸は、住所を実家においたままの一人暮らしとかなのかな?
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ニュース速報にするほど緊迫したニュースではないと思うけど、本当に由々しき問題。
もう何年も前から『空家問題』が叫ばれていて、どんどん深刻さを増してるはずなのに、
ここ最近のマンション建設ラッシュはなんなのさ?笑
乱立といっていいくらい、あちらこちらで新築マンションが建設されていて、
クレーンを見上げながら、この戸数分また空家がでるのね…と、ため息をついています。

この課題に取り組もうとしている人達もたくさんいるのに、
いつまでたっても根本的に解決しない問題。
『問題』にしちゃってるからダメなのかな。
眉間に皺を寄せてても楽しいアイデアは生まれないから。
なので、Let’s enjoy empty house!です。笑
『Empty House』と呼ぶだけでなんだかウキウキしてくるから不思議。

でっかいプロジェクト的な事は、一設計者には手に負えないけれど、
なんかちょっと愉しいことを提案できるようにはなりたいな…と思っています。
空家に向き合う時には「難しい」は禁句にしよう。
もう、由々しき問題なんて二度と言わない。笑

すごいな…。
ブログを書いている間に気持ちに変化が起こるんですよ。
書き出した時、この結びは想像してなかった。笑

モノクロームな春

現場近くの桜並木はまだ七分咲くらいかな。


週間予報を見ると、青空の下で満開の桜が見れるかどうかは微妙。
今年はお花見の予定も立てづらいけれど、
たまたま行った場所でたまたま見られた桜を愉しむのが良さそうですね。
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今日は二十四節気の清明。
漢詩に詳しいわけではないけれど、杜牧の『清明』という詩がとても好き。
今年は例年以上に、肌感覚でこの詩の世界観や情景を想像できるんですよね。
気温とか湿度とか空の色とか、こんな感じなんじゃないかな…と。
なので、ここに書き写してみたくなりました。

 

清明の時節 雨紛紛

路上の行人 魂を断たんと欲す

借問す酒家は 何れの処にか在る

牧童遥かに指さす 杏花の村

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漢詩なのだから日本語の美しさとは違うのだけど、
静かで清々しくて人間らしくて、しみじみといいんですよねぇ…。
興味のある方は、ネットで探して、
自分の感覚にぴたっとはまる訳詩や解説を読んでみてください。

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