月別: 2023年4月

どうなっていくのかな…

デジタル化という社会の変化にかなりアレルギーがあるので、
そういう情報は、(意識的なのか無意識なのかは分からないけれど)シャットアウトしがち。
でも、ここ最近、AIとかchatGPTとかの話題が、嫌でも耳に目に入ってくるようになりました。
10年後なんて先の話ではなく、1年後、2年後には、いろんなことが変わっているんだろうな。

これに関して、まだブログに書けるほど自分の意見や気持ちを言語化できないのだけど、
今感じている「一体どうなっていくんだろう??」という不安ほどの劇的な変化ではなく、
なんとなくなんとなく、自分にとって必要なツールは自然に受け入れながら、
ある時にふと、ずいぶん変わったなーと気づくんだろうな。
そんな気がします。

今から27年前。
まだまだ当たり前に、大工さんが材木を加工していた時代に、
ある材木屋さんが先陣を切ってプレカット工場を導入され、その見学に行ったのです。
まだプレカットなんて言葉自体も全然メジャーではなかった時代の事です。
コンピュータに読み込ませた図面を基に、ロボットがあっという間に材木を刻んでいくのを目にして、
本気で、その場から逃げ出したくなるくらい怖くなって、
本気で、「あーーー、もう建築やめよう…」って思ったんです。笑

CADも然り。
今も、全く抵抗がないかと言えば嘘になるし、
やっぱり、仕事の中で身体性が失われていくことへの恐怖心はあるのだけれど、
それでも、当たり前に受け入れてはいるんですよね。
あんなに恐怖でしかなかったプレカットも。

こんな風に、今は想像するだけで逃げ出したくなるような世界にも、
何年か先の自分はちゃんと存在していて、それなりに受容できてるのでしょう。
そして、そんな中でも、大切にしたいものは何も変わっていなくて、
ちゃんと大切に出来ているんじゃないかな…。
そう信じたいな。

と、そんな風に考えられるようになってきたので、
今の記録として、したためておこうと思い立ちました。
半年後、全然違うことを書いてるかもしれないけど。

なんだか、すごい時代を生きているな。
人間が作り出したものに人間が怯えてる。

幻ではなかった

先週から始まったリフォーム工事。
リフォームと言っても、今回はほぼ外回りの改修です。
18年前にスケルトンリフォームのお手伝いをしたH邸。
バルコニーに設置したウッドデッキとパーゴラの木部がかなり傷んでしまったので、
その改修がてら、1年前に新たに家族に加わったお猫様のリビングにしたいとの事で、
屋根をかけ、手すりの形状を変え、キャットウォークも取り付けていきます。
なんとも贅沢なお話し。

ついでに外壁の塗り替えも施工するため、全面に足場がかけられたので、
足場伝いに上まで登って、屋根の状態も確認。
元々高いところは得意で、少し前までは単管足場でもスタスタ歩けていたのに、
これも加齢に依るものなのか、足場板の上を歩くのも少し怖くなってきて…。笑

毎日の事だから慣れもあるのでしょうが、この足場の上で難儀な作業をしている
高齢の職人さん達を心底尊敬してしまいます。
でもね、足場に登れなくなったら設計屋さんも役立たずになってしまうので負けてられません!

さて。
今回の工事の主役のお猫様はかなりのビビりちゃん。
昨年から何度も打合せに伺っているのに、まだ一度もその姿を見られずにいるのですが、
今日、監督さんからこんな写真が送られてきました♡

おぉ!本当におったのか!!笑

家の周りでわさわさ知らないおじさんたちが動いていて、さぞおびえているだろうと
心配しておりましたが、1週間経ち、だいぶ慣れてきたようです。
監督さん、ガン見されてますね。かわいい☺

もうすぐあなたのプライベートリビングが出来るから、もう少し辛抱しててね。
今度は、私が現場にいる時にも顔見せてね!

 

知らないままでもいい

先日、ふと気づくと、コガネムシは金持ちだ~♪の歌を口ずさんでいました。
子供の頃、みんな普通に歌っていたけれど、
よくよく考えたらおかしな歌詞だよなーと思い、
この歌の成り立ちを調べてみたのです。

語源とか成り立ちとか意味とか、そういうのをすぐ知りたくなるタチで、
調べては、なるほどね~と納得して楽しんでいるのですが、
今回ばかりは、知らないままでいればよかった…という結果で。笑

古い歌なので、あくまでも「…という説がある」程度の情報ではあるのですが、
ここで歌われているコガネムシは、コガネムシじゃなくて別の虫らしいです。
これ以上、書かない方がいいですよね?笑
知りたい方はご自身で調べてみるといいと思いますが、
あえて書き添えるならば、知らないままでよろしいかと。

この世はまだまだ知らないことだらけではありますが、
その大半は、知らないままでいいことなのかもしれないな。
博学な人への憧れはあるけれど、知りたくもない情報を浴びせられる時代だからこそ、
『別に知らなくていいや』という割り切りも大事なのかもね。。。

と、そんなことに気づかせてくれた、コガネムシ。

その人の美学はそのままに伝わるものだな

沈黙の3月、終了。笑
発信を控えていたのには、たいして深い意味はないのですが、
心配のメールをいただいてしまったりして、なんだかすみません。元気です。

数日前に目にした、奈良岡朋子さんご逝去のニュース。
奈良岡さんをテレビで見ていたのは、ほんの子供の頃なんだけど、
子供心に「素敵な人だなぁ…」と感じていました。
自分の母親より上の世代の方だし、子供の感じることだから、
『憧れ』とか『理想の女性像』というのとは違っていたとは思うけれど、
その気持ちはずっと変わらず私の中にあって、
「好きな女優さんは?」みたいな話になると、真っ先に頭に浮かぶ人でした。

訃報を伝えるニュースの中で、生前に書かれていたという『お別れのメッセージ』を読み、
最後まで本当にかっこいい人だったんだなーと惚れ惚れ。
子供時代の自分の、人を見る目の確かさにも惚れ惚れ。笑

自分の美学を貫き、人生を全うし、
この世を去る時に、あんな風に言葉を残せる人になりたいものです。
しなやかに強くなりたいな。もっと。

新年度のはじまりですね。
風に舞う桜の花びらがとてもきれいです。
桜吹雪を見て、とっさに思い浮かぶのが『遠山の金さん』なのは、致し方あるまい。笑

4月。
頑張っていきましょう!

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