2022.5.31
ゴールデンウィークもあったし、公私ともに用事が多かった上に、
いろんな哀しいニュースに気持ちを持っていかれて落ち着かない一か月だったので、
今年の5月は、ワープしたみたいにあっという間に過ぎ去っていきました。
さらにこの週末の真夏のような暑さもあったので、(もう首に汗疹ができた…)
そうか、まだ5月なんだよな…と少しびっくりしている晦日です。
相方さんの命日もあり、どうしても少し気持ちが不安定になりがちなので、
初夏の気持ち良さとは裏腹に、元々5月という月は少し苦手。
今月は、久しぶりの再会とか嬉しい事も楽しい事もたくさんあったのだけれども、
やっと5月が終わる…という安堵の気持ちが大きいかな。
明日から6月。梅雨入りも近そうですね。
空気だけでなく、気持ちもカサカサすることなくしっとりしなやかに過ごしていきましょう。
6月も気温の乱高下が続く予報のようです。
体調を崩しやすい季節なので、くれぐれもご自愛ください。
2022.5.28
昨日は、来月から工事が始まるY邸の地鎮祭。
午前中の土砂降りの中、現場へ向かう車中で監督さんと、
「始まる頃にはやむよね、きっとやむよ」
と祈るように会話し続けた甲斐あって、式の30分前には雨もやみ、
滞りなく床鎮めの儀を終わらせることができました。
雨がやまなかったとしても、足場のシートやテントなど、
工務店さんが完璧に雨対策の準備をしてくれていたので何も心配なかったし、
地鎮祭の雨は「雨降って地固まる」と言って決して縁起の悪いものではないのですが、
あれだけ降っていた雨が式の直前にやむというのは、
もうそれだけで、この現場はうまくいきますよと神様に言われているようでうれしいものです。
*
午後はその足でYさんご夫婦とショールームに行き、メインの設備機器の仕様決め。
デザインにしても機能にしても暮らしに求めるものにしても、
嗜好が私とよく似ているご夫婦なので、ここまでの打合せも含めすべてがスムーズに進み、
お互いに不安なく着工を迎えることができます。ありがたい事です。
一番の共通点は猫を溺愛していることで、設計の打合せ中も猫絡みの妄想ばかりして、
「アホ3人だね」とよく笑いあっていました。笑
工務店さんも加わり、みんなが完成を心待ちにしている愉しい家です。
完成する頃には今年も終わりの声が聞こえているでしょう。
ひとつのプロジェクトのスパンが長いこの仕事をしていると、
毎年3月頃には、『あぁ…もう今年も終わってしまう…』という気持ちになってしまい、
それを言うと、周りの人に驚かれてしまうのですが、
例えば今から計画が始まる新築住宅なら、完成は来年になるでしょうから、
やっぱり、時間の感覚が少しワープしがちなのだと思います。職業病。
焦らず慌てず、もう少し刹那的に一日一日を実感していかないといけませんね。
*
何はともあれ、このまま順調に工事がすすんでいきますように。かしこみかしこみ。
2022.5.25
役所調査に行く途中で見つけた魅惑的な場所。
ロケーションと言い、ビジュアルと言い、どストライクで私好みの廃墟。
アプローチのモサモサな植物たちがたまらない♡
アトリエに欲しいなぁ…。丸ごと。
こんな建物が手に入ったら、またギャラリーとかやりたくなっちゃうだろうなぁ…。
妄想が膨らむ膨らむ。笑
2022.5.24
千葉の現場が無事に上棟。
海岸からすぐの場所ではあるのですが、敷地の前がワッサワサの防風林のため、
通常の2階建てだと、家から海を眺めることはできないのです。
でも、『絶対』とは言い切れなかったのだけど、
屋上を作ればそこから内房の海を一望できると思いますよ…と提案して、
ちょっと広めのルーフバルコニーを計画しました。
結果。
想像以上に立派な防風林ではありましたが、
東から西へ広がる内房の景色が、どうにかこうにか…。笑
いやいや、十分気持ちいですよね。
朝の日の出も、夕暮れの日没も、きっと絶景だと思います。
うらやましいなー。
屋上、作って良かったな。
2022.5.18
久しぶりの晴れ間。
清々しい1日になるかと思っていたけれど、ちょっと哀しいお知らせが届く。
ニュースにならないところでも、毎日どこかで、誰かが、
大切な人との別れを経験しているのだな。
50年も生きてきて、分かり切ってることなのに、
その現実に胸がキューっとなってしまって、気持ちを持っていかれてしまう。
何のために生きるのか?の問いに答えがあるならば、
先に逝く人を見送り、その人の事を覚えているため…なのかもしれないな。
*
うまく気持ちを切り替えられない時、ブログをやってたことに少し救われます。
2022.5.17
仕事中、BGMの代わりに、アマプラMUSICで聞き流しの英会話レッスンを流していたら、
「くしゃみをしただけで腰を痛くしました」
というフレーズが出てきました。
これを英語で言えるようになったら、いつか使える機会があるのかなぁ。
…
意外とあるかもしれないね。笑
「あなたは自分の事しか考えていない!」
というフレーズもありました。
全体的にネガティブカンバセーション。笑
2022.5.12
自分の気持ちをうまく言語化できない時、言語化する勇気がない時、
自分の代わりに同じ気持ちを吐露してくれている人がいるんじゃないかと、つい探してしまう。
でも、いくら探しても見つからない時は、
その沈黙こそが、自分と同じ気持ちの代弁なのかもしれません。
喜びであれ、悲しみであれ、説明のできない気持ちであれ、
自分の気持ちの置き所というのは、だれかの言葉によって見つけられるのかな。
この数行の文章が、読んでくれた誰かに、
『同じ気持ちですよ』というメッセージになるかもしれないと思って書いてみました。
元気でいましょうね。
2022.5.8
GWも今日で終わり。
打合せやショールームへの同行などの予定も入っていたので、そこそこ仕事はしたのですが、
全体的にのんびりモードで過ごしてしまいました。
でも、この10日間、なんだかとっても有意義な時間を過ごしていたなーと思います。
結構いろんな人とお会いした連休でもありましたが、
仕事がらみでもとてもいい出会いがありまして、
今すぐどうこうという話ではないのですが、
おぼろげに描いていた未来の仕事像に少し近づけそうな予感もしています。
楽しみ楽しみ♡
*
で、主題。
買ってきた鶏もも肉を塩麴に漬けておいたつもりが、まちがえて甘酒に漬けていたんです。
気付いて「あちゃー」となったけど、まぁ、似たようなものだからいいかと思っていたら、
似て非なるもの!塩麴に漬けた時よりさらにお肉がふっくらジューシーになっていてびっくり。
塩分を気にしなければいけないお年頃としては 笑、
たっぷりつけても味が濃くならないのがありがたい!
これは絶対、特売のムネ肉やささみでも試してみたいぞ。豚ロースとかも。
先月、飯能にある『OH!!!』という発酵ミュージアムなる場所に行き、
テンションあげあげでいろいろ買い込んできたので、ちょっとした麹まつりなのです。今。笑
発酵って、今は世の中的にもブームなのは知っていますが、
奥が深そうだし、あまり流行りものに乗っからない事にしているひねくれものなので、
足を踏み入れずにいた領域なのですが、これ、ちょっと片足突っ込んじゃいましたね。
以前、友達が自分で仕込んで送ってくれた米麹をしばらく愛用していて、
何に入れてもまろやかでおいしくなる(大根粥に入れてみた時の感動たるや!)万能ぶりに、
麹だけは常備するようにしていたのですが、それ以上展開させてなかったのです。
ひねくれものは損をしますね。
遅ればせながら、もっといろいろ勉強してみようと思います。
発酵食品と言えば微生物な訳ですが、期せずして、今読んでいるのが『土と内臓』。
1年位前に購入したものをやっと読み始めたのですが、こちらも微生物のお話。
おもしろいんですよ。
かなりの大作なので、読了には時間が掛かりそうですが、
私の中で微生物ブームが起きているようなので、こちらもじっくり読んでみたいと思います。
*
毎度のことだけど、書き始めた時に予定していたのと違う内容になってしまった…。笑
先日、友達にコーヒーマシュマロをもらったので、それを使ってムースを作り、
そのムースでもてなそうとした別の友人からはパッションフルーツをお土産にもらい、
絶対コレは合う!と思ってトッピングしてみたら、これがまた美味しくて美味しくて!
麹の話が思いがけず長くなってしまったので、この話は端折ろうかとも考えましたが、
せっかく写真まで撮ったので載せておきます。
(フォトジェニックじゃないけどね。パッションフルーツ…笑)
要は、ちょっとのんびりモードになれる連休は、
『食べる事』に自覚的になれて楽しいなと、それが書きたかったのです。
明日から通常モードです。がんばろ!
2022.5.3
歴史上の人物で誰が好きかと聞かれると、田沼意次と答えます。
好きと言うほどその人物に詳しい訳ではないのだけれど、
ずいぶん前に安部龍太郎氏の『血の日本史』を読んで以来、とても興味のある人なのです。
賄賂政治家として批判を浴びていた事、
実はその評判は政敵が捏造したもので実像は違うかもと言われている事、
政治家としての才覚は突出していて、その政策一つ一つが素晴らしいものであった事、
などなど、その辺りは私が本当の史実を知ることはできないので判断しかねるのですが、
『言い訳をしない人だったんじゃないかな…』というのが私の田沼意次に対する印象で、
その一点で、好きなのです。
先日、歴女の友人と話をしていて、彼女の、好きな人物への掘り下げ方に感心し、
私ももっと彼の事を知りたくなって、田沼政治にまつわる本を読もうと思い、
最初に選んだのが、山本周五郎の『栄花物語』。
最近、めっきり集中力がなくなって、読書と言ってもいろんな本を読み散らかしがちでしたが、
久しぶりに、ちょっとした隙間時間にも本を開いてしまうほど、
夢中になって一気に読了してしまいました。おもしろかった。
主要登場人物は意次以外にも数人いて、時々接点を持ちながらも、
それぞれの生き様が描かれているのですが、
その中のひとり、青山信二郎が友人保之助に言う
「人間が善良であることは決して美徳じゃないぜ、
自分の良心を満足させることはできるが、現実には何の役にも立たない、
そのうえ周囲のものにいつも負担を負わせるんだ」
というセリフがとても印象的でした。
保之助は善良であろうとしていて、確かに善良な人。
一方で信二郎はこのセリフが示す通り、善良であること、正しくあることを信じておらず、
奔放に、自分の気持ちにだけ誠実に生きているような人なのだけれど、
全編を通して、この青山信二郎が誰よりも善良で、強く優しい人に思えるのです。
この物語の中で、やはり田沼意次もそういう人物像で書かれているのですが、
嘘をつかない。言い訳をしない。自分の分をわきまえ、その人生に徹する。
私が日ごろ感じている、そういう人物に対する絶対的な信頼を、
あらためて再確認するような読書時間となりました。
とにかく青山信二郎ががっこいい。
この本を読んだら、みんな彼を好きになっちゃうんじゃないかしら。
けれど、残念ながら架空の人なので、
やはりこれからも、好きな歴史上人物は田沼意次と答えるでしょう。
嘘をつかない。言い訳をしない。自分の分をわきまえ、その人生に徹する。
私家版国語辞典を作るならば、『誠実』という言葉にこの注釈をつけると思います。