迷いたまえ 悩みたまえ

お施主様・Nさんと一緒にキッチンのショールームへ。

新宿のOZONEに行くのは久しぶり。
こんなにキラキラした素敵な空間で商品を見せてもらえたら、
お客さんの夢も広がっちゃいますよね。
いろいろ目移りしていたけど、同行してくれた息子君の冷静な意見に助けられ、
とりあえず一通り決まって、見積もりへGO!
夢はここまで。ここからは現実。笑

新宿で別れて、私は次の予定に向かい、
その用事も済ませて帰宅しようとしたら、国分寺駅で再びNさんとバッタリ!
ショールームを出てたった数時間しか経っていないけれど、
すでにNさん、扉の色を迷い始めていました。笑

こうやって選んだり迷ったりしている時が、家づくりで一番楽しい時期です。
悔いの残らないように、たっくさん悩みましょう♡

『暮らしのよろず相談会 Vol.1』開催のお知らせ

昨年10月に、こちらのブログで決意表明をいたしました出張相談会。
下記日程で開催する事に致しましたのでご案内させていただきます。

会場:ギャラリーchibimado
   国分寺市南町2-10-10

日時:202323日(金)4日(土)5日(日)
   オープンサロン   13時~17
   個別相談枠(予約制)各回50分程度 無料
   3日(金) 予約済、 予約済、 予約済
   4日(土) 予約済、 予約済、 17時半~
   5日(日) 予約済、 予約済、 予約済
   個別相談のお申込みはメールにてお願いします。sablier.kokubunji@gmail.com

切羽詰まってはいないけれど、家の中に不具合があって、
なんとかしなきゃ…と気になりつつも誰に相談すればいいか分からず放置している方。
信頼できる業者さんを紹介してほしい方。
センスがよく機能的な生活小物を買えるお店の情報が欲しい方。
自宅や職場の新築・リフォームや模様替えを考えている方や収納の悩みを解決したい方。
自分に合った物件探しや会社探しの方法を教えて欲しい方。
などなど、相談内容はどんな事でもOKです。

相談という程ではないけれどちょっと聞いてみたいことがある…程度の事でも、
周りに人がいないところで落ち着いてゆっくり話を聞きたい方は、
遠慮なく個別相談枠を予約してください。

13時~17時のオープンサロンの時間帯は出入り自由です。
少しですが、これまでの実例や、普段私が採用している内装材のサンプルなども展示する
予定ですので、相談することが何もない方も、どうぞふらりと遊びに来てください。

相談会と銘打っておりますが、その場で解決策を出せずに
宿題にさせていただく事もあるかと思います。
また、例えば、よくある「賃貸がいいのか?持ち家がいいのか?」のような相談には、
お話を聞いた上で、個別解として主観的なアドバイスは致しますが、
損得上の一般論のようなお答えは出来かねます事、あらかじめご了承ください。

それでも、この相談会を開く事にした目的は、
自分の仕事のための営業ツールとしてではなく
誰に相談すればいいか分からずに困っている方たちが、
気軽にプロに相談できる場所をつくることですので、
本当にお気軽にご利用いただき、何かにお役立ていただければ幸いです。
同じ思いを持つ同業異業の友人が一緒に話を聞いてくれる時間帯もあるかもしれません。
文殊の知恵になるかしら…。心強いです!

自分の事務所のオープンオフィスと違い、場所をお借りしての開催がどんなものになるのか、
私自身にも全く予想が付きません。
初めての試みなので、不手際等も多々あるかもしれませんが、
どうかゆるりと見守って下さいませ。

 ご利用、ご来場をお待ちしております!

 

学びは尽きない

木造住宅の低コスト耐震補強の講習会へ。

耐震診断・耐震補強については、ずっとジレンマを感じています。
耐震診断を受けるまでは、ハードルも低く、受けてみる人はそれなりにいらっしゃる。
でも、自分の家が『倒壊の恐れがありますよ』と分かったところで、
耐震改修に進める人は本当に少ないのです。

理由はいろいろ。
行政からの助成を利用しても尚、費用面での負担が大きく踏み切れないケースもありますが、
それ以前に、東京都のほとんどの市区町村では、助成を受けられる条件そのものが厳しい。
そうして結局、自分の家は倒壊する恐れがあるという不安だけを抱えたまま、
そのまま住み続けるしかないケースが本当に多いのです。

私自身は今のところ、行政の助成がらみの耐震診断・改修のお仕事は請けていないのですが、
大規模リフォームのご相談時には、当然、最低限の耐震補強の提案はしています。
が、その場合、検討するのは耐震だけではなく、断熱改修を筆頭に、
スペック面で検討しておかなければいけないことがたくさんあり、
でも、住まい手さんがリフォームに踏み切る理由は、間取りの改善であったり内装だったり、
そちらの方が優先順位が高く、その希望はきちんとかなえてあげたいので、
予算配分は本当に悩ましいのです。毎度毎度、本当に悩みます。

今日の講義は、耐震補強に特化した取り組みで、
前述のような、診断だけ受けて改修出来ないケースを減らしていくこと、
耐震改修の実施を現実的なものにしていくことを目的としていて、
その内容は実に有意義で合理的で、とても勉強になりました。
受講して本当に良かったと思うし、今後の仕事に役立てていきたい。
しかし、やはり自分の目の前に仕事に落とし込もうとすると課題も多いのです。
本当に木造住宅って難しいな…。

帰り道、一緒に受講した友達と、
まだまだ勉強しなければいけないことが山ほどあるね…勉強しなきゃね…。
と語り合いました。
設計の仕事にゴールはないな。

講義の中で講師の方が言われた
「コストを下げてあげられるのは施工者ではない。あなたたち(設計者)しかいないのです」
という言葉がとても印象的でした。
これは耐震改修に限った話ではないんですよね。
自分が書く1本1本の線にお金がかかるのだという自覚は持ってやっているけれど、
もっともっと設計の段階で努力するべきことはあるぞと、再確認した一日。
建築費高騰を隠れ蓑にして自分の仕事に怠惰にならないように気をつけなければ。

せめて心には潤いを♡

年が明けてからいいお天気が続いていて気持ちいいですが、カラッカラですねー。
多湿には敏感だけど乾燥には鈍感な私でさえ、
夜中に、鼻の中がカラカラに乾いた痛さで目が覚めるくらいです。笑
小さな加湿器一台ではあまり効果もなく、洗濯物を敢えての室内干しをしてみたり。

今朝もどこかで火事が起きているようで、消防車のサイレンがにぎやかです。
これだけ乾燥していると、本当に火は心配。
天気予報を見ても、まだしばらく空気が潤うような雨は期待できなそう。
くれぐれも気を付けて過ごしましょう。戸締り用心火の用心。

でも、やっぱり、快晴が続くのはうれしい。
光熱費の高騰が囁かれる今、暖房を付けずに過ごせることが本当にありがたいです。
おてんとうサマサマ♡
週末からしばらく曇りがちのようですね。(しかも来週はかなり寒そう…)
今日明日で、しっかり光合成しておきましょう!

今日も佳き一日を!

お正月は神様との距離が近くなる

今年の初詣は、武蔵五日市七福神めぐりへ。
三が日の御開帳に合わせて、5つのお寺と2つの地蔵堂をまわってきました。
スマホの歩数計を見てみたらトータル19,000歩!なかなかの修行です。笑

コンプリートした御朱印色紙を眺めているだけで何とも言えない充実感。
これから始まる一年、しっかり守られるような気がしてきます。
なんてったって、神様が7人もついていてくれるのですから♡

道中、スマホは出さずに巡礼に集中していたのですが、
途中、写真を撮らずにいられなかったのがこちら。

都の天然記念物にも指定されている樹齢400年のヤマザクラ。
光厳寺の境内脇の崖地で、ものすごいオーラを放って立っています。
圧巻。
木々に宿る神様とか魂の存在を信じたくなる瞬間でした。

花が咲いたら相当に見事でしょうね。
春になったら絶対もう一度行こうと思います。

年が明けて4日経ちました。
元旦には、幸せのシンボルと言われているテントウムシが家の中に舞い込んできて、
いい一年になる気しかしないスタートです。

元旦の夕刻に自宅から撮影した、マジックアワーの宵の明星と、
今日、駅からの帰り道に撮った1枚を貼っておきます。
この神々しいパワーを皆さんにもお裾分けできたらいいな。

 

静穏な一年を願って

新しい1年が始まりました。

年末、一年を締めくくる締めのブログを書きたかったのですが、うまくまとめられず。
2022年を振り返ってみると、なんだかいつも気持ちがふわふわしていて、
全く地に足がついていなかったような気がします。
こんなに「生きていたな」という実感のない1年というのも、記憶にないくらいめずらしい。

理由はなんとなく分かっているのです。
いつも先の事を案じてばかりいて、『今、ここ』に集中できていなかったのです。
決して悪い一年だったわけではなく、愉しい事も幸せな事も山ほどあったし、
例年通りたくさんの事も学ばせてもらった実りの多い一年ではありました。
でもやっぱり、年明けから心のざわつくニュースが多く、
世の中の状況が建築業界に及ぼす影響もどんどん可視化されていく中で、
無意識のうちにいろんな不安を募らせていたのではないかと思います。
そんなふわふわした一年には、きっちりと言葉で区切りをつけるのは難しいことのようです。

それでもこうやって、新しい年を迎えた途端に気持ちを整理して言語化できる不思議。笑
時の流れの中に節目があるというのは、本当にありがたい事だと実感します。

こちらは今朝の多摩湖。
堰提に初日の出を見に出かけたのですが、輝かしい太陽よりも、この静かな湖が、
新しく始まる1年を応援してくれてるように感じました。

きっと今年も、いろんな事に心惑わされそうになるのだと思います。
それでも、静かに穏やかに平らかに、しっかりと地に足を付けて、
一日一日を意識的に、大切に、『今、ここ』を生きていきたいと思います。
やっぱり、私のメンターは多摩湖のようです。笑

ここを訪れてくれる皆様にとって、幸多き一年となりますように。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

『みずうみ』

だいたいお母さんてものはさ
しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ

名台詞を聴くものかな!

ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落葉の道

お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ

田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で

それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖

教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ

早くもそのことに
気づいたらしい
小さな
二人の
娘たち

出典 : 茨木のり子『茨木のり子詩集』

冬至

無農薬栽培の柚子をたくさんいただきました。

お風呂に入れるのはもったいないから、お風呂用は別に買ってしまった。笑

見た目だけでなく、味もきれい。
冬の贅沢です。

毎年必ずどこかしらに書いていますが、今年も書きます。笑

冬至は、一年でいちばん希望を感じる日。
これから寒さが本格的になるというこの時期に、日照時間が少しずつ長くなる。
地球は、私たちを絶望させないように回ってくれているのです。
本当にありがたいな…と、毎年思うのです。

コンプライアンス

築50年ほどの建物が老朽化して、建替えを検討したいのだけれど、
この50年の間に都市計画の制限(用途地域であったり建ぺい率容積率であったり)が変わり、
単純に建て替えの計画が進められない…というご相談を、先週、立て続けに2件受けました。

どちらも事業のための建物です。
その地で半世紀以上商売を続けてきた人にとって、都市計画法が変わったから他の地へ…
というのは、周りが考えるほど簡単な話ではないし、
どちらも2代目3代目の社長さんですので、
受け継いだものをどうするか?というのは、本当にセンシティブな決断になりますよね。

だからと言って、出来ないものを「出来る」とお答えすることは当然できず、
とりあえず、今考え得るすべての選択肢を机上に並べてみて、
ひとつひとつ慎重に検討していきましょうというお話に。

法律や条例は、市井の人々の暮らしがより良くなるために改正されていくものだろうから、
(そうとも言い切れない改正もたくさん経験したけれど笑)
いたしかたない事だとは分かっているのですが、相談を受けて、
「それは今の法律だと出来ないんですよ」「難しいですね…」
と答えざるを得ない場面というのが増えたなぁ…と感じ、切なくもあります。

それでも、それぞれの方たちにとってより良い方向に道筋を見つけるお手伝いは出来るはず。
設計者というのは伴走者のようなものなのかもしれません。
時間はかかるでしょうが、これがベストだったと思える着地点を探していきたいと思います。

イチゴのショートケーキ

コンビニでイチゴのショートケーキを買い、しばらく食べずに冷蔵庫に入れておきました。
冷蔵庫を開けるたびにイチゴのショートケーキが目に入るって、
何とも言えない幸せ感があるのです。
実際、食べている時よりも、
冷蔵庫を開けて「あ、そうだ。イチゴのショートケーキがあるんだ♡」と気づく瞬間の方が、
はるかに満ち足りていたんですよね。

普通のケーキ屋さんで買ったものだと、紙の箱に入っているのでこの楽しみはなく、
コンビニスイーツならではだと思われますが、
これがチョコレートケーキやモンブランではダメなんですよ、多分。
いや、ダメってことはないんだけど。笑

『イチゴのショートケーキ』という名前と、あのビジュアル。
完璧だな…と思うのです。
ケーキの代表的存在でありながら、
ケーキというカテゴリで一緒に語ることのできない特別感。すごいな。

うまくまとめられないんだけど(うまくまとめる必要もないテーマだけど笑)、
イチゴのショートケーキは、小さな幸せの可視化だなと思いました。というお話。

それにしても、最近のコンビニスイーツのクオリティはすごいですね。
美味しかった。ごちそうさまでした。

 

事務連絡デス

12月になりました。
毎年言っているけれど、本当に早いですね。やんなっちゃうわ。

さて、今日はお知らせです。

2年前より国分寺オフィスとしてお借りしていたシェアオフィス『国分寺さんち』を解約し、
東大和の事務所、一拠点での活動にすることにいたしました。
もう一つ場所があるというのは魅力的ではあったし、
国分寺はアクセスがいいので、打ち合わせスペースとしては重宝していたし、
プライベートで活動している綿仕事の作業場として使えるのもありがたかったのですが、
(最後の方は、綿活動のために借りてるみたいだった…笑)
実務の上で、2拠点というのはかえってストレスになる部分も多々ありまして。。。
どっちにいても「あれがない、これがない」みたいなことが起こったり。
なんでもやってみないと分からないものですね。理想的な働き方だと思ったんですけどねー。

2年前に、国分寺に拠点を残しておきたいと思った理由はいくつかあるのですが、メールアドレスのアカウントが”sablier.kokubunji”だったからというのも大きな理由だったんです。笑
で、今回、どうしようかしら…と少し悩んだのですが、
とりあえず、アドレスは変えずにこのままいくことにしました。
身体は東大和に、心は国分寺に、魂は多摩湖に…。笑
なんのこっちゃですが、今後も国分寺にはかなりの頻度で出没することになりそうですし、
『国分寺あたりの設計屋さん』のままでいてもいいかな、と。
ま、いろいろ変更するのが面倒くさいというのもありますが。

という事で、私の生活自体はほとんど変わらないのですが、
事務所所在地変更の手続きも済ませたので、ご報告させていただきます。

少しまじめな話を書くと、この2年間、自分の所在が定まらない感じだったのです。
足元がグラグラと不安定な気がして、なんとなく心許なかったのです。
ここに根を張るかどうかはまだ分からないけど、
とりあえず自分の居場所が1か所に定まったことで、少し気持ちが落ち着くといいな。

そんな師走のはじまりです。
残り一か月、あせらずあわてずあきらめず、頑張っていきましょう!

月別アーカイブ