2025.2.15
今日はお客さんとショールーム周り。
すでに決まっている各素材のサンプル持参で、塗装の色決めにFarrow&Ballサロンへ。
どれも素敵な色ばかりで、打合せの間中、私もお客さんもニヤニヤが止まらない。笑
差し色も決まり、ちょっとコレものすごくかっこよくなっちゃうかも…と期待を膨らませて、
次は水回りのビニル床タイルを選びに五反田へ。
すべてが決まり、さっき決めてきた塗装色も含めた全サンプルを並べて写真撮影。
それがとてもかっこよくて、ここに載せたくて仕方ないのだけれど、
まだ勿体ないから今日はやめておきます。じらす。笑
代わりに、えらくかっこよかったビルの写真を。
向こうに佇むお馬さんが気になる。近くまで行って見てくればよかったな。
都心に行くたびに、都会は凄いなーとトキメいてしまう私も東京都民。笑
2025.2.13
荻窪の荻外荘、銀座の奥野ビル、目黒の庭園美術館(旧朝香宮家自邸)。
約100年前に建てられた建築達を1日かけて見てまわる、眼福な1日。
本当はそれぞれの建物の魅力を語りたいのだけれど、まとめて書くとぶれてしまうので、
…と言うよりも、最後に行った庭園美術館で開催されている展覧会が、予想以上に圧巻だったので、
今日はその写真だけにとどめておきます。
青木野枝 / 三嶋りつ惠
庭園美術館にて2月16日(日)まで
私のこの写真でその素晴らしさが伝わるとは全く思えませんが、
鉄とガラスという重厚な素材から質量が奪われたかのような異次元の宇宙。
とにかく圧巻です。
残り3日で、おそらく大変混んでると思いますが、ご興味持たれましたら是非に。
2025.2.12
監督さんからラブレターが送られてきました。笑
マンションスケルトンリフォームのKk邸。
2種類の半径のRを組合せてこんな天井を作ってもらっています。
図面もなかなか大変だったけれど、現場はその何倍も大変だったことでしょう。
マニアックで、当事者の私たちにしか分からない事なのだけれど、
この、Rが壁が吸い付いていくところを見てるだけで、ごはん3杯いけそうです。
この写真を含めて5枚、いろんなアングルで撮った写真が送られてきたのだけれど、
テキストは一切なく、スマホの向こうでドヤ顔をしているのが目に浮かびます。笑
ありがとう!おつかれさまでした!!
2025.2.11
昨日は終日、木造住宅の低コスト耐震補強の講習会でした。
2年前に受けた同講習会のベーシックコースに続き、今回はアドバンストコースとなり、
講義だけでなく、ソフトを使っての演習問題をやりながら、
補強方法と工事費用を同時に検討するという、とても濃い内容。
耐震補強をしたい家主さんが、費用を理由に諦めてしまうことのないように、
工期を短縮し、発生するゴミを減らし(解体工事を減らし)、
また、電気や給排水などの付帯工事を極力絡ませずに、
とにかく低コストで耐震の評点をあげ、安心して住めるようにすることに特化して、
ものすごい数の実験を繰り返して、あらゆるケースの補強方法が体系化されています。
名古屋工業大学高度防災工学研究センターの取り組み。頭が下がります。
愛知県や高知県を中心に、南海トラフで甚大な被害が想定されている地域では、
この工法を使って、民間と行政が一丸となって耐震補強が進められているのですが、
東京でもついに、葛飾区が助成金の対象工事にこの工法を受け入れたのだそう。
この耐震補強工事における各行政の助成金のシステムは、一言で説明できるものではなく、
中途半端にブログに書いてしまうと誤解が生じるのでやめておきますが、
耐震診断と耐震補強が、もっと本質的に問題解決の方向に向かっていくといいなと思います。
私も、この貴重な学びを、可能な範囲で実務にしっかり落とし込んでいかねばです。
と、講習会自体がとても実りあるものだったのだけれど、それ以上にうれしい事があり、
10年以上前に受講していた『住宅医スクール』の仲間と、
思いがけず、久しぶりの再会ができました。しかもふたりも!
この住宅医スクールは講義内容や講師の先生方ももちろん素晴らしかったのだけれど、
受講している人達が本当に志の高い人ばかりで、
その一年間で得た知識と交友関係は、今も私の仕事の下支えになっています。
昨日だけでなく、今年に入ってから、同業の友人知人たちの存在に励まされることが多く、
ありがたい事だなぁ…と、しみじみ感じています。
昨日の講習会に参加していた人たちも然りで、最後の質疑応答の質問のレベルの高いこと!笑
みんな頑張ってるな。私も頑張らなきゃ。
素直にそんな気持ちになれた1日でした。
*
最後に。
2年前にこの講習会を受けた時に書いたブログを読み返してみたら、
とても大事なことが書かれていたので、自戒を込めて、再掲しておきます。
同志のみなさん、頑張りましょう!
講義の中で講師の方が言われた
「コストを下げてあげられるのは施工者ではない。あなたたち(設計者)しかいないのです」
という言葉がとても印象的でした。
これは耐震改修に限った話ではないんですよね。
自分が書く1本1本の線にお金がかかるのだという自覚は持ってやっているけれど、
もっともっと設計の段階で努力するべきことはあるぞと、再確認した一日。
建築費高騰を隠れ蓑にして自分の仕事に怠惰にならないように気をつけなければ。
2025.2.8
水辺の風は刺さるように痛かったけれど、頭の中をスッキリさせるのに、ここに勝る場所はなく。
ここまで波立った湖面を見たのは初めてかも。
波打ち際の音がとても気持ちよくて、ずっとここに居たくなるのだけれど、
逆に、この景色とこの音がなかったら、こんな寒いところに5分も居られないよな…と思いながら、
事象と五感の関係性について考えてみたりした。
音を認識してるのは耳だけじゃなさそうだし、
暑さ寒さを感じてるのは、実は皮膚よりも目や耳なんじゃないかな。鼻もかな。
波の音を見る、とか、湖面を嗅ぐ、とか、そういう使い方をしても間違いじゃないのかも。
…
こんな気持ちをもっと詩的に締めくくることができたら素敵なんだけど、
ただの理屈っぽい人的にしかまとめられない自分が悔しい。笑
精進します。
2025.2.6
中古住宅を購入予定の友人の内見付添いへ。
とてもトリッキーな物件で面白いと言えば面白い建物だったけれど、住まいとしてはお勧めできず。
元々の要望が『普通の家』では無かったから、ある意味希少な物件ではあったのだけれど、
日当たりも風通しも望めず、日中でも電気が必要。全体的に気がよろしくなく…。
ご本人も同じ感想で、今回は見送ることになりました。
不動産との出会いは本当に運とタイミング。
出会うべき時が来たら出会うべき家に必ず出会えるから、焦らず探してもらいましょう。
内見後、お昼を食べに行こうと歩いていたら、とある古道具屋さんのご主人に呼び止められ
(もちろん友人の知り合い。ナンパではない 笑)、お餅焼いてあげるから食べていきな!と。
束の間、タイムスリップしたかのような時間を過ごしてきました。
炭火で焼くお餅の美味しさよ…。
ごちそうさまでした。
2025.2.4
立春が過ぎ、大寒波のニュースが信じられないほど暖かい東京です。
帯広に住む友達に連絡してみたら、今冬は極端に雪が少なかったところに急激な積雪で、
流通なども止まってしまっているそう。
日本のあちらこちらで大変な暮らしを強いられている人がいる中で、
申し訳ないくらい平和な日々。
目の前にこんな猫の手があって、やだー!かわいい♡と、
同じような写真を何枚も撮ってニヤニヤしている夜。
せめて、いろんな人たちの不便さが1日も早く解消されますようにと祈りながら
眠りにつこうと思います。
どうかみなさま、ご安全に。
2025.2.1
現場周りの土曜日。
午前中の打合せはキッチンリフォーム中のMo邸。
監督さんと住まい手さんと3人で来週の工程内容の確認作業です。
Mo邸での打合せの時には必ず真ん中に入ってくるこの家の主。笑
いつも一丁前に打合せに参加してくるんだけど、
今日はもう完全リラックスでスヨスヨとお昼寝。かわいい。
監督さんが私に負けない猫好きで、打ち合わせをしていても、
気づけばみんな猫に意識を持ってかれていて、かわるがわる、
『あ、ごめんなさい、聞いてなかった。もう一回お願いします』の繰り返し。笑
この小さな毛玉が、いとも簡単に人間達の場を支配してしまう。すごいなー。
来世は猫になりたいなと、割と真面目に思う。(あるいはパンダ)
2025.1.29
打合せの場所に向かう途中の風景。
『スコーーン』という音が聞こえてきそうな風景。
そして、打合せを始める時に現れた虹。
ついでに、今朝の日の出前の東の空。
きれいだなぁ…と、気持ちを一拍休ませる場面の多い1日でした。
2025.1.28
自分がこんな事をblogに書く日が来るなんて思ってもいなかったけれど。
この国は本当にこのままで大丈夫なのか?と、さすがに少し憂います。
なんだろう…。
誤解を恐れずに書いてしまうと、
みんなそれぞれ、全然違う武器を振り回して、勝手に敵を作りながら、
あちらこちらでバラバラに戦争をしているみたいに見えてしまう。
子供たちの目に、今の大人はどんな風に映っているのかなと、それがいちばん心配。
政治と時事ネタは書かないと決めているので、こんなにぼんやりしたことしか書けないんだけど、
あまりにもひどいなぁ…と、嘆きたくもなる訳で。