しなやかさの土壌

そういえば、竹細工のワークショップに参加した時に先生が、
「肥沃な土地で育った竹より、痩せた土壌に生えてる竹の方がしなやかなんですよ」
というお話をされていて、ちょっと響いたんですよね。

シンプルに考えれば、栄養が足りないから強く育たないだけなのでしょうが、
しなやかに生きたいと思っている私としては、
なるほど、何かが少し足りていないくらいの環境で成長するのが良いのだな、と、
深いのか浅いのか分からない納得をしたのでした。笑

なんて、軽めに書いていますが、結構本気で生き方の本質を感じたのですよ。
最終的には、しなやかである事が絶対に強いと信じているので。
不足に咲く花でありたいと思っているので。

愛車との再会

昨日の母の日は久しぶりに実家へ。
先月、ワークショップに参加して作った竹の花かごを母の日のプレゼントに渡してきました。

いたずら猫のせいで、我が家は花を飾る生活ができなくなってしまったので、
私のいちばんお気に入りの一輪挿しも一緒にあげてきてしまいました。
花を生けるのがとても上手な母の元に行けて、かごも一輪挿しも喜んでいることでしょう。

 

実家に帰るたびに父から、
「お前のアルバムどうするんだ?捨てちゃっていいのか?」と聞かれていたのですが、
今さら見る気にもならず、かと言って捨てていいよとも言えず、
毎回「次に来た時に見るよ」と先延ばしにしてきましたが、
昨日はなんとなく『そんな気分』になり、物置から引っ張り出してきて見てみました。

いやいやいやいや、懐かしい。笑
高校時代から20代の半ば過ぎくらいかな?
デジカメが主流になる前のフィルム撮りの写真が大量に出てきて、プチタイムスリップです。
今更ながら、本当に楽しく生きてきたんだなぁ…と、しみじみと幸せな気持ちになりました。
当たり前なんだけど、私にも若い頃があったのですね。キュンキュンしちゃいました。笑

その時交わした会話まではっきり蘇ってきたり、全く記憶がない場面があったり、
おぉ!となる写真を見つけては、それをスマホで撮影して友達に送って一緒に懐かしんだりして、
思いがけず、本当に楽しい時間となりました。
母と二人で映ってる写真が出てきたら、母が、これを自分の遺影にすると言い出して。笑
そこに映る母は、今の私と同じ年。遺影にするのはどうだろうか?いいのか?笑

さて、その中の1枚。
20代前半に乗っていた愛車、MINIの写真です。

あんなに気に入っていたのに、なぜかこの車の写真はこの1枚しかなくて、
でも、この1枚が残っていて本当に良かった。
フルカスタムの新古車で買ったので、内装もとてもかっこよかったのです。

エアコンも付いてなくて手動チョーク、重ステ。渋滞にはまればすぐにオーバーヒート。笑
トランスミッションの調子も悪く、本当に手の掛かる車だったんだけど、楽しかったなー。
老後には、またこんな面白い車に乗るのもいいな、と思ったり。

 

写真はスマホやPCの画面上で見るのが当たり前になってしまったけれど、
特別な写真ではなく日常のスナップこそ、プリントしてアルバムにするべきですね。
押入に仕舞いこんでいるフィルムの一眼、引っ張り出してみようかな。

 

命の洗濯

風薫る5月。いい季節になりました。

GWには、景色のいい場所を求めてドライブをしてきました。

車の運転は5年ぶり。
まともな運転が出来るのかドキドキでしたが、自分でも驚くくらいすぐに感覚を取り戻せました。
新緑まぶしい景色を堪能しながらのドライブは最高に愉しかったです。ドライブ大好き♡

GWをこんなにGWらしく過ごしたのは何年ぶりだろう。
心身ともにリフレッシュして、気持ちよく日常に戻りました。
あと2か月で今年も半分終わってしまうという現実に震えますが、頑張っていきましょう。

 

媒体の磁場

4月の後半、ちょっと息切れしておりました。笑

いろいろ書きたいこともあるし、撮りためた写真もお披露目したいものがたくさんあるのですが、
とりあえず4月の後半はなかったものとして、しれっと5月を始めることにします。

先程、およそ1年ぶりにWorks(インスタグラム)を投稿しました。
マンションのスケルトンリフォーム、Kk邸。
住まい手のKさんも工務店さんも、もちろん私も、大満足の出来栄えで無事にコンプリートです。
楽しかったなー。

本当はこちらで報告しようと思っていたのですが、Blogに書こうとすると、
テキストで伝えたいことが溢れてしまって、まとまらなくなっちゃって。
記事がtoo muchになってしまうので、とりあえず気軽なSNSに逃げました。笑

いや、Worksページとして作ったのだから正しい使い方ではあるのですが、なんでしょうね、
それぞれの媒体に磁場みたいなものがあって、同じ出来事を書こうとしても、
どこで発信するかで書く内容が変わってしまうのがとても不思議なんですよね。

乙武さんだったかな?全く同じ投稿をXとInstagramにポストしたのに、
フォロアーからのコメントの内容が全然違って驚いたと言っていたんですよね。
さもありなんなんだけど、リアルの世界だけでなくバーチャルの世界でも
TPOの使い分けみたいなものが必要になってしまったら疲れちゃいますよね。

少し前まで、『サードプレイス』という言葉が流行っていたけど、
3番目どころか、現代人は少し居場所が多すぎるのではなかろうか。

おはよう

朝5時の空。

南の空の残月がとてもきれいなんだけど、写真に撮るとこの通り。笑
空の色も全然違う。残念。

鶯が賑やかな朝です。
今日は暑くなりそうですね。

風の子ナントカ

大人になり(歳を取り)、晴れの日だけではなく、曇りの日は曇りの日の良さを、雨の日は雨の日の良さをしっかり感じ取れるようになったおかげで、お天気によってその日の気分が引っ張られることはなくなったのですが、どうしても、強風の日に窓を閉め切った建物の中で聞く風の音だけはとても苦手です。
台風なんかは平気なんだけど、雨を伴わない乾いた強風、つまり、今日のような風の音。

単純に気圧の影響なのかもしれないけれど、この音を聞いていると息苦しくなってきてしまうので、そんな時は一時避難でちょっと外を歩くようにしています。

外に出てみたら思いのほかダイナミックな空だったので、本当は多摩湖まで足を伸ばしたかったけれど、そこまでの時間はなかったので、近くのお寺を詣でるだけで我慢。

しかし不思議なことに、境内にいる間はピタリと風が止んでしまい、一時避難というよりはただの気持ちいいお散歩になってしまいました。
帰ってきた途端にまた風がヒューヒュー唸りだしたからなおさら。笑
でも、思いがけず久しぶりに参拝できてよかった。風は関係なく心もリフレッシュできました。

それにしてもなぜお寺だけ無風だったのだろう?風の子ナントカのいたずらかしら?
などと妄想しながら、仕事に戻ります。

段取り八分なのよ!

静かな雨の日曜日。

先週、卵をたくさんいただいたので、久しぶりに台湾カステラを焼きました。
が、作り始めて、牛乳を入れる段になって牛乳が足りない事に気付き、大慌てコンビニに。
その工程まで、素材の温度を測りながら繊細に進めていたレシピだったのに、
もう台無しですよ。痛恨のミス。とほほ。
大雑把なO型女の料理の腕がなかなか上がらない原因は、こういうところなんですよね。笑
段取りが悪すぎるのです。反省しましょう。

とは言え、出来栄えにはそれほど大きな影響はなく、まぁまぁ美味しくしっとりできました。

台湾カステラって、途中でミスをしても意外と失敗作にならずに済むんですよね。不思議。
(毎回何かしらミスをしているから断言できる。笑)
ミスもせずめちゃくちゃ美味しくできていたら、ブログに載せようとも思わないので、
ちょっとミスしたけど結果オーライくらいが、私にとっての大成功なのかもしれません。笑

 

うっとり

いよいよ器具付けを残すのみとなった、竣工間近のKk邸。
Kさんご夫婦と工事中の現場立ち会いをするのも今日が最後です。
来週末に施主検査。2週間後にお引渡しとなります。

こちらはリビングの一部分。

色よし形よし♡ うっとり。
来週末には養生もすべて剥がされ全貌が現れます。ドキドキ。
終わってしまうのはとても寂しいのですが、
お嫁入りする我が子の晴れ姿を楽しみに待とうと思います。

現場の帰りに神田川の枝垂れ桜も愛でてきました。

東京のお花見は今日が最後かな。
今年もたくさん愉しませて頂きました。ありがとう。
来年の桜も、みんなが幸せな気持ちで眺められますように。

夕方になって、急に冷え込んできました。
明日は寒い日曜日になりそうですね。
暖かくしてお過ごしください。

そろそろみんな「春眠暁を覚えず」と言い出すぞ。笑

本日のKs邸の打合せは、Kさんのお兄さんのご自宅をお借りしたのですが、
去年誕生した甥っ子くんの初節句でこんなに立派な五月人形が飾られていました。

これはお兄さんご自身のお節句のものだそうです。
いいですね、伝承。

打合せの行き帰り、どこもかしこも桜がきれいで幸せでした。

満開の時期にこんなに晴れのお天気が続くことってあまり記憶がなく、
今年はみんな、お花見を満喫できたのではないでしょうか。
ここ数日の日本人の笑顔率は例年以上に高いことでしょう。

今日は入学式も多かったのでしょうね。
桜の花は、青い空とピカピカの1年生に本当によく似合います♡
(『ピカピカの1年生』って言葉、大好き!)

ケヤキも一気に芽吹き、視線を落とせばツクシにタンポポ。
カタクリの花も見頃です。

春ですね。
眠くなっちゃいますね。笑

漂流しよう

ずいぶん前に読んだ重松清さんの『流星ワゴン』という小説の中に、
「人間は、たった30秒先の未来さえ予測できないんです」みたいなセリフがありました。
交通事故で即死してしまった幽霊が、その事故現場に向かって歩きながら、このカーブを曲がったところでトラックと正面衝突をしたのだと説明しているシーンだったと思います。
とても印象的な場面で、軽くショックを受けたセリフでした。
本当にそうなんですよね。

30秒先さえ予測できないんだから、1年後、10年後の自分がどうなってるなんて分かるはずがない。
しかし、具体的に予測をした訳でもないくせに、自分の今の現実に、
「こんなはずじゃなかったんだけどな」と首をかしげてしまうのはなぜなんでしょうね。笑
どんなはずだったんじゃい!と自分に突っ込みたくなることがよくあります。

今日で3月も終わります。
2月が終わる時点で0.1ミリも想像していなかった事が起こり、
全くもって、人生、何が起こるか分からないものだと実感した1か月でした。
こんな大きな刺激はそうしょっちゅうはいらないけれど 笑、
小さな奇跡や偶然を楽しみながら、4月も過ごしていきたいと思います。

目的地に向かって必死にオールを漕ぐよりも、筏に乗って大海を漂っている方が、
意外と、本当に行きたかった場所に早く辿り着けたりするし、なにより、愉しい。
4月の終わりに、私はどこに居るのやら。笑

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