2024.11.26
年明けから工事が始まるマンションのスケルトンリフォーム。
工務店さんから送られてきた、来年4月初旬がお引渡しとなっている工程表を眺めながら、
満開の桜に思いを馳せました。笑
現在設計中の新築工事のお引渡しは来年8月の予定。
もう、令和7年も終わりに近づく頃ですよ…。ひゃー。
ひとつひとつのプロジェクトにかかる時間が長いこの仕事をしていると、
いつでも半年~1年先を見据えていなければならず、
もっと言えば、そのご家族の5年後10年後を想像しながら設計をしているので、
『今ここを生きる』というマインドフルネス的な思考がなかなか出来ません。
それは仕方ないことなんだろうけど、
焦らず、もう少し、一日ずつゆっくり生きないとな…と思います。
あ!そうか。それで1/365なんてページをわざわざ作ったんだったな。
初志忘却。笑
2024.11.25
先日お会いした、とっても素敵な人生の先輩に、
「これからも、いっぱい感動しなさいね」
という言葉をいただいた。
じわーっと、ずしんと、心に沁みてしまって、
この言葉を握りしめていれば、
人生で暗闇に紛れそうになっても、決して迷子にはならないだろうな、と思った。
でも、どんな素晴らしい言葉でも、
それを発する人によって伝わり方は違う訳で、
やはり大切なのは、何を言われたか以上に誰に言われたかなんだろうな。
彼女の人生がそのまま、その言葉に乗っていたのだろう。
言葉だけが独り歩きしがちな時代だからこそ、
言葉と肉体と精神が乖離していない人間になりたいなと思う。
ちゃんと重量のある言葉を発せられる人間になりたいなと思う。
その為に必要なのが『いっぱい感動すること』なのかもしれない。
2024.11.10
表札のデザインのお仕事。
これまでも、新築工事の際に表札の制作までお手伝いする事は何度もあったけれど、
今回は表札単体のご相談でした。
ご自宅でサロンをされているので、屋号のサインと名字の表札を並べたいというご要望。
名字は七宝の切り文字、屋号は銅板プレートに文字切り抜きで制作し、
それらを、デザインしたスチールのフレームに組み合わせて取り付ける予定。
今日、一足先に切り文字とプレートサインが納品されたのですが、どちらもとっても素敵!
サイズ感も質感も色もイメージ通りで、何度も検討を重ねた甲斐がありました。
スチールフレームの仕上がりも俄然楽しみになってきましたYO!
表札のデザインでは毎度の事なんだけれど、全貌をお見せできないのが残念。
特に今回、フレームと合体した完成形は、きっとめちゃくちゃカッコイイはずで、
自慢したいんだけどなぁ…。笑
とりあえず今日のところは、チラ見せだけ。
今回も、表札の製作はピラパヤ工房さんにお願いしました。
七宝表札、本当にお勧めですよ!
2024.11.7
たしかに風は強かったし、そう言われてみれば北風だったね…とは思うけれど、
『木枯らし1号』にも温暖化の波を感じますね。
もっと痛いくらい冷たい北風のイメージだったんだけどな。
今朝、ベランダで日の出を眺めながら、
季節はちゃんと冬に向かっているんだなと、冬の始まりを実感した後で、
今日が『立冬』だったことを思い出し、なるほどね…と感心しました。
この位置から太陽が顔を出すようになったら、私の中ではいよいよ冬の到来。
冬はつとめて。早起きが楽しみな季節になりました。
夕暮れのマジックアワーの美しさもこの季節ならでは。
こんな風に家から見える美しい風景をカメラに収めたのは、実はとても久しぶり。
なんでもない日常に幸せを感じられているかどうか、心に余裕があるかどうかのバロメーターは、
私の場合、空の写真の枚数で計れるのです。笑
2024.10.28
SNSからは約2か月、ブログ(1/365含め)からは約1か月離れていました。
何かをきっかけにそうしてみようと思い立ったわけでもなく、
特に充電期間だったわけでもなく、
今、また書き始めているのにも特にきっかけもなく…。笑
SNSから少し離れてみると、自分が今日何をしたとか、何を食べたとか、どこに行ったとか、
何を考えたとか、悲しかった腹が立った嬉しかったとか、
多くの人がそんなパーソナルなことをわざわざマスに向けて発信し、
会ったこともない人同士がコメントしあったりしているのがなんだか不思議で、
つくづく、おもしろい時代なぁ…と感じました。
と、同時に、
例えば「今日は気持ちのいい秋晴れですね」とか、
そんな一言を誰かに向けて話すだけで、その日の景色が少し変わるような、
言葉を発する事の大きな意味も感じていたりもしました。
相方さんがいなくなってひとり暮らしになり、仕事も一人でやっている私にとっては、
日常の何でもない会話を交わす、とても貴重な場所になっていたようです。
SNSの発信はこのままやめてしまうかもしれないけれど、やっぱりブログは書きたいな、と。
*
最後の日記が自民党の総裁選の日で、久しぶりに書いている今日が衆議院総選挙というのは、
それこそ全く意味はなく、たまたまなんだけど、
それでも、選挙戦を眺めていると、
自分の中のNGとか、人としてのあり方の理想みたいなものを再認識するきっかけになります。
信じられるものと信じられないものの違いが何なのか、そんな事にも少し気づけたりします。
この数か月、いろんな事があって、いろんな事を考えさせられたのだけれど、
ひとつだけ、はっきりと分かったことがあって、
『自分が自分についてきた小さな嘘が、いつか自分を苦しめるのだ』
という事。
書くと重いんですけどね。笑
そんな深刻な話ではないのだけど、嘘はつかない方がいいよね、と、本当にそう思うのです。
嘘をつくくらいなら、黙った方がいい。
人をだます事になるからではなく、自分に小さな棘が刺さるから。
2024.7.2
パンダが延々とでんぐり返しを続けている動画が友達から送られてきた。
それを眺めていたら、なんだか無性にパンダが羨ましくなっちゃって、
生まれ変わったらパンダになって、ずっとでんぐり返しをしていたいなぁ…なんて気持ちになって、
そしたら急にでんぐり返しをしてみたくなっちゃって、
いったい何(十)年ぶりなんだろう… ベッドの上ででんぐり返しをしてみました。
してみました、と軽やかに書いたけど、実際は、怖くてなかなか回れなかったのです。
こんなに怖くて勇気のいることだったっけ?と驚いて、
回っているところに猫が滑り込んできて潰しちゃったらどうしようという不安も相まって、
しばらく両手をついたまま固まっていたのですが、
覚悟を決めて、エイヤ!と思い切って回ってみたら、これがとんでもなく快感!
その後、何度も繰り返して、目も回っちゃったけど、
回るたびに何かが振り落とされていくような不思議な感覚になりました。
何かに煮詰まったり不安を感じてる人は、騙されたと思ってやってみて!
と、声を大にして言いたいですね。
もう怖くて出来ないと諦めていたけれど、次は倒立にもチャレンジしたくなります。
視座を変える。
視野を広げる。
こういうのって、どうしても心の問題として捉えがちだけど、
もっともっと身体的な問題なのかもしれない。
半月ほど前に友人達との食事の席で身体性の話になって、
その話がおもしろかったと、日記(1/365)にも書いたんだけど、
その時にはまだ理解しきれていなかったことが、でんぐり返しをしたら降りてきたぞ。
毎日何かしらを書き、発信しているからと言って、すべてを書ける訳でもなく、
当たり障りのない事だけを毎日書き続けることに疑問も感じ始めていました。
毎日書くのは、誰にも見せない日記だけでいいのかな?という気もしています。
このHPの行く末だけでなく、実は私、本当にこれからの仕事の請け方を悩んでいたのですが、
例えば、一番やりたい事である『暮らしの相談窓口になること』の難しさを痛感したり、
それ以外にも、いろいろと、変えていかなきゃいけないことにぶち当たっていたりして、
きっと、年齢的にも世の中的にもそういうタイミングなのでしょうけれど、
なかなか悩みのスパイラルから抜け出せずにいたのです。
が、でんぐり返しの遠心力で、なんだかホントに吹っ切れた気がしているナウ。笑
さてと、仕事に戻りましょう! ガシガシ進めましょう!
まだ分からないけれど、『1/365』を再び『Blog』に吸収させるかもです。
2024.6.8
異業ではあるけれど、一人親方の自営業仲間である若い友達が、
ちょっとした不動産トラブルに巻き込まれ、
いや、トラブルに巻き込まれ…というほど大げさな話ではないんだけど、
暮らしていたマンションがオーナーチェンジをした途端に、
解体する事になったから立ち退いてほしいという通達が届き、
こういう時はどうしたらいいのか…と相談を受けたので、
昨日、知人の不動産屋さんを紹介して、一緒に話を聞いてきました。
その問題は、順序だてて交渉していけば不利益を被ることなく解決する見通しがつき一安心。
予期せぬタイミングでの引越しが強要され、
忙しい中、家探しから始めなければいけないのは大変だけど、
これはきっと、来るべきタイミングで来た転機のきっかけなんだろうな、と彼女は言っていました。
私もそう思います。
そんな話の流れから、お互いの今の仕事の状況や、考えているこれからの展望について話すうち、
20年近く前に読んで以来、何度も何度も読み返してきた、
山田ズーニーさんの『独立感覚~independent sense』というコラムが、
今の彼女に気持ちにぴたりと嵌りそうな気がして、紹介してあげると同時に、
自分でも久しぶりに読み返してみました。
独立感覚とは何か?
ズーニーさんは『自分に関する信頼感』ではないかと言います。
でもそれは、自信満々に迷わず目標に向かって突き進む事とは真逆で、
いつも迷い、揺れ動いている感覚の事なんじゃないかと続きます。
そして、最後はこう締めくくられて終わります。
成功に効率よくたどりつくマニュアルが、
こんなに親切に出回っているいま、
自分の感覚を信じるなんて、
並大抵ではありません。信じてみたところで、
自分の感覚なんてとても小さい。
自分の感覚でやることだから、
プレッシャーもやたらきつく、
失敗の痛さもどでかい。だから、
自分の感覚を疑い続けるのもあたり前で、
悩み続けるのもあたりまえで。
それは一見、くよくよと見える。それでも自分の感覚を売り渡さず、
自分の感覚で最後まで、
遠く、時間のかかるゴールを
目指そうとする人だけが、
独立感覚に優れた人なのではないか、
私は、そう思うのです。
.
いつもいつも『これでいいのかな?』と迷ってばかりいたあの頃。いや、今もだな。笑
迷ってばかりで自信もないけれど、
自分が大切にしたいものは変わらないし手放せないまま、常に揺れ動いている私は、
35歳の時にこのコラムと出会っていなかったら、
おそらく今、ちょっと違う人生になっていたんじゃないかなと思います。
そのくらい、私に力をくれた文章でした。
25周年を迎える前日に、このコラムを読み返すきっかけが与えられたのも、
きっと意味があるのだろうな。
*
おかげさまで、本日、サブリエ(旧アトリエ朋)は25周年を迎えることができました。
本当はこの節目のタイミングで、少し体制を変えようかと考えていたのですが、
相変わらず、自分の感覚に自信を持てずに迷い続けたまま、
何も結果を出せずに今日を迎えてしまいました。笑
きっとこれからも、ずっと変わらず、悩んだり迷ったりして進んでいくのでしょうが、
それでも、この25年間の中でひとつだけ胸を張れることがあるとするならば、
『考えることをあきらめなかったこと。簡単に答えを出そうとしなかったこと』
だと思うのです。
傍から見ているとイライラさせることもあるかもしれませんが、笑
私はこれからも、この独立感覚を磨いていきたいと思っています。
25年という数字に私自身が驚いてはいますが、ただの通過点という意識の方が強いかな。
どんな事を考えながら、どんな仕事をして、どんな風に生きていくかは、
おそらく今後もこの場所を使ってダダ漏らせていきますので、
どうぞこれからもよろしくお付き合いくださいませ。
最後になりましたが、
今日まで出会ってくれたすべての方たちに、心より感謝申し上げます。
こうして続けてこれたのはあなたのおかげです。とみんなに言って歩きたい。
本当にそう思っています。
2024.5.3
個人アカウントのインスタにも載せ、1/365にも載せた、今日の多摩湖散歩の写真。
もうどんだけ多摩湖が好きやねん?!という感じですが、このくらい好きなのです。笑
1/365は1枚しか載せられないし、アーカイブを見に行くのがとてつもなく面倒くさいので、
(自分でそういう設定にしんだけど 笑)こちらにも残させてください。
引っ越す予定があるわけじゃないのに、ここに来るたびに、
「やっぱり引っ越すことはできないな」と思ってしまいます。笑
2024.4.30
国内の空き家の数が、過去最高の900万戸になったと、
でっかいプロジェクト的な事は、一設計者には手に負えないけれど、
なんかちょっと愉しいことを提案できるようにはなりたいな…と思っています。
空家に向き合う時には「難しい」は禁句にしよう。
もう、由々しき問題なんて二度と言わない。笑
すごいな…。
ブログを書いている間に気持ちに変化が起こるんですよ。
書き出した時、この結びは想像してなかった。笑