農家さんに感謝とエールを。

スーパーマーケットのない街に暮らしてはいますが、
近所に小さな八百屋さんや農家さんの直売所が揃っているので、野菜にだけは事欠かず、
新鮮なものを、今のご時世にはありがたいくらい安価で購入できています。

最近は、主食もおやつも野菜になりつつあります。笑
いくら食べても罪悪感を感じないのが良いですよねー。

さっき、近所の八百屋のおじさんと立ち話をしていて、
東北や北海道の農家さんが大変な思いをしているという話を聞きました。
北海道の玉ねぎがかなり被害を受けていて、
一度落ち着いていた玉ねぎの値段がまた高騰し始めているそうです。確かに高かった。
スイカ農家さんは、大雨でスイカが浮いてしまう程の被害だそう。
浮いてしまったら、芯から水が入ってしまうのでもうどうにもならないんですって。
せつないですね。。。

異常気象が当たり前になりつつある昨今。
不作が、『今だけ』とか『今年だけ』という問題ではなくなってきているのでしょう。
農家さんの苦労や不安は、私なんかに推し量ることはできないけれど、
多少高くなったとしても、こうやって新鮮な野菜を当たり前に食せることに感謝して、
今日もありがたく美味しくいただきたいと思います。

大人の正しい夏

気温はぐんぐん上がったようですが、いい風が吹いていて、
今日は一日エアコンを付けずに快適に過ごせました。
でも、室内の温度計を見るとちゃんと32℃くらいあるんですよね。
少し前に、ここは湖の近くだから涼しいかも…と書きましたが、
もしかしたら、ただ単に私の暑さを感じる感覚が鈍いだけかもしれません。笑

子供の頃には、何が美味しいのかさっぱり分からなかったけれど、
大人になってしみじみその美味しさを認識できたものの筆頭に『ところてん』があります。

これは、エアコンの効いた部屋で食べるものではなく、
少し暑い日に窓を開けて風を感じつつ、
セミの声を聴きながら食べるのが正しい食べ方な気がします。笑
ちなみに器は、私の大好きな陶芸家・小沼寛さんの作品。
食事で涼を感じたい時は、器の選択も大事なのです。
この器で食べる寄せ豆腐も格別♡

雨の日が好きになったのも、日の出や夕焼けの空に心が揺さぶられるようになったのも、
おやつにところてんを食べるようになったのも、食べるものに合わせて器を選ぶ楽しみも、
大人になって手に入れた豊かさなんだろうな。
歳をとるって、本当に愉しいことばかりです。

DA PUMP

今の大所帯のDA PUMPの事はあまりよく分からないのですが、
結成当初の4人組のDA PUMPが、実はとても好きでして…。

彼らの全盛期だった20年ほど前。
当時は別にファンだったわけではなかったのですが、
友達がシングルコレクション的なベストアルバムをCDに焼いてくれたのです。
で、普段は、時々聴く…くらいだったんですけどね。

その頃、ものすごくスケジュールがタイトな住宅の設計をしていて、
ラスト1週間くらい、飲まず食わずの監禁状態みたいに図面を描き続ける期間がありました。
描き続けて、限界が来たら数時間寝て、起きたらまたすぐ描きだして…
みたいな生活が本当に1週間くらい続いたのです。
(ちなみに、まだ手描きで図面を描いていたな。最後の手描き図面の仕事だったかも)

で、その時にCDラジカセでDA PUMPのそのアルバムを聴いていたのです。
リピート機能を使って延々と。
CDを変えるという余裕さえなくて、寝る時に止めるという事すらする気力がなくて笑、
1週間、24時間、ずーーーーーーーっと流し続けていたんですよ。
嘘みたいな話なんだけど、実話。

そのアルバムをくれた友達に、
「間違いなく、世界で一番DA PUMPを聴いている人間だよ、私は」
と報告したら大ウケされて、すっかり『カナザワ=DA PUMP』というイメージが付いたらしく、
何年経ってもそれをネタに笑われるのです。
仕事が大変とか終わらんとかメールに書くと、すかさず、DA PUMPを聴け!と返事がきます。笑

そんな思い出があるから好きという訳ではないのですが、
何年か前にYouTubeで当時のPVを見ていたら、なんだかキュン♡としてしまって…。
4人それぞれの個性、4人並んだ時のビジュアル、PVの完成度、
キレキレのダンス、ISSAの歌唱力と歌声、楽曲、
すべてがパーフェクトなんですよ!本当にかっこいい。しみじみかっこいい。
YouTubeだとつい映像に目が釘付けになってしまうので、
昔みたいに仕事中に流すことはできないのですが、
時々、ご褒美のように見まくるのです。もうホントに大好き!笑笑

あの頃ほどではなかったけれど、昨日までかなり作図に追われていて、
すごい集中力で図面を描き続けていたのですが、やっと一段落。
なので、こんな記事を書きたくなったわけです。笑

もちろん、今のBGMはDA PUMP♪ 
あれだけ聴き続けて体に沁み込んでいるので、当然、全曲歌えます。
次はダンスを習得しようかな…。笑

現実逃避、夏の空。

写真を撮るというのが、自分の『好き』を切り取る行為なのだとしたら、
私は本当に空を眺めるのが好きなのだと思う。
スマホのアルバムには、愛猫の写真に負けず劣らずの量の空の写真が溜まっていく。

ここ数日、夕方の空がとてもダイナミック。

3日前の18:50。

そして、今日の同時刻、同アングル。

PCに向かって仕事をしていて、ふと顔を上げると、毎日こんな空が広がっているわけで、
スマホ片手にベランダに飛び出してしまうのは仕方がない。仕方がない。

こんなことしてる場合じゃないのよ!というくらい、
先週から、集中力を要する急ぎの図面を描いておりまして、
こんなことしてる場合じゃない時ほど、こんなことをしてしまうのです。笑
困った『あるある』。

仕事に戻ります。

 

暮らしの潤い

一か月前、我が家の小さなベランダにやってきた夏野菜とハーブの寄せ植え。
待望の万願寺とうがらしがついに実を付けました♡

かわいー!うれしー!早くたべたーい!

トマトも次々と色づき、紫蘇は食べるのが追い付かないほどの豊作。
野菜を育てるのって楽しいですね。
スペース的にこれ以上は難しいけど、もっといろいろ栽培してみたくなります。
お庭が欲しいなー。

自分で育てたハーブを摘んでハーブティーなんかを淹れていると、
自分が『ステキ奥様』になったような錯覚に陥ります。笑
こんな何でもないようなことが、暮らしに彩りと潤いを与えてくれるのですね。
佳き佳き。

 

書く。

あの衝撃的な事件と参院選、その後、どろどろと流れてくる様々な報道に触れ、
本当にいろんなことがよく分からなくなってくる一週間でした。

何かを、あるいは誰かの意見を信じることや、特定のコミュニティに身を置くことが、
自分の視野を狭くしてしまいそうな恐怖感もあり、
いろんな考え方に触れながら、『で、自分はどう考えるの?』を、
しっかり自分の内に見つけられる人間でいたいなとは思っているのですが、
これだけ価値観や物事の見方が多様化してくると、それも簡単な事ではなくなりますね。

前にも書いたけど、正誤は別にして、
みんなそれぞれ自分の正義を生きているんだよなぁ…と思ってしまうし、
みんな、ただ幸せに生きたいだけなのになぁ…と考えてしまうと、
それなのに、どうしてこんなに悲しい事ばかり起こってしまうのだろうと気持ちが塞がれます。

自分がどうありたいのかと、実際に自分がやっていることや置かれている立場が、
辻褄が合っていないと感じることが多くなったようにも感じます。
この世が矛盾だらけなのは今に始まったことじゃなくて、
それにどう折り合いを付けていくかがその人の生き方になるのだろうし、
仕事も然りで、自分が携わっている分野での様々な矛盾を整合させていくのが、
プロの役割なんだろうなとも思っているのですが、いやはや、なかなか大変です。笑
時代の変化のスピードに全く追いつけない。

今の時代、言葉の氾濫が人の心を撹拌しているのも事実だけど、
あるべきところに立ち戻してくれるのも、結局は言葉の力だけのような気もします。
世に出すか否かは別にして、
自分の気持ちを言語化するのがとても大切なことに感じる今日この頃。

そんなに難しい事を考えて生きてるわけでも、世の中を憂いているわけでもないんだけど 笑、
せめて、人の不安だけを煽るような広告や、
意地悪な気持ちしか伝わってこないネットニュースの見出しや記事が、
もう少し減ってくれないものかしら。
気持ちをカサカサゴリゴリさせずに毎日を過ごしていきたいですよね。本当に。

こういう事を考える時にいつも思い出す、12年前に自分が書いたブログを貼っておきます。

https://sablier.jp/2010/08/13/558/

これを書いた頃より、もっとせわしない世の中になっているけれど、
やっぱり今でも、騙されたくないし奪われたくないなと、より強く思っています。

愛すべき多摩湖ライフ

7月1日。
2022年の後半戦が始まりました。

今日は打合せがあったり、シェアオフィス仲間の友人とランチを食べに行ったり、
かかりつけの病院へ行ったり、13年前の仕事のクライアントと久しぶりにメールをしたり、
その他諸々、結構な数の人たちと会ったり電話したりメールをしたりした一日だったのですが、
関わった全ての人達が、暑さにバテ気味ではあったものの総じてとても機嫌が良かったのです。
必然的に私も終日機嫌よく、楽しく過ごすことができ、
幸先のいい後半戦のスタートになりました。
いい一日だったなぁ…。

早々に梅雨明けし、猛暑が続いていますね。

自宅が多摩湖の近くにあり、ここに引っ越してきた時に、
この辺りは水場が近くにあるから夏は涼しいよ…とは言われていたのですが、
本当にそうなのかもしれません。
マンションの周りに家が密集していないので、室外機の熱がないというのも大きいのでしょうが、
連日のこの暑さの中、14時頃まではエアコンを付けなくても全然普通に過ごせるし、
夜も、寝室にエアコンが付いておらず、扇風機の風が苦手なのでそれも付けず、
窓は共用廊下に面しているので開けておくのも憚れ、閉めっぱなしなのですが、
朝までぐっすり眠れるんですよ。
今日会った人たちにその話をしたら、本気で驚かれてしまい、
自分が異常体質なのか?という疑念も無きにしも非ずですが 笑、
これはかなりありがたい事だなぁ…と思った次第です。

もちろん、軽井沢や八ヶ岳のような涼しさではありませんが、
毎年、8月のお盆のころにはベランダで夕涼みもできるくらいのプチ避暑地。
冬に、「そちらの方は寒いんでしょ?」と国分寺市民に言われると、
「そんなに変わるわけないじゃないですか!一緒ですよ!!」と、キーーっとなるのですが 笑、
夏の間はドヤ顔で自慢しようと思います!(*^^*)

最近、自宅から撮影した景色を何枚か。

空が広いでしょ?
本当に気に入っているのです。多摩湖ライフ♡

という訳で、節電はみんなの分まで私がやっておきますので、
どうか都会のみなさまは、無理せず我慢せず、
自宅にいるときもしっかり熱中症対策をして下さいね。

長い長い夏になりそうですが、くれぐれもご自愛くださいませ。
暑中お見舞い申し上げます。

大切な実はそんなにたくさんないのかもしれない

歯が抜ける夢を見た。

抜ける瞬間の夢ではなく、足元に何か落ちていて、拾い上げるとそれが自分の歯で、
でもそれは元々不要で邪魔になっていた歯で、抜けた事でやっと正常な歯並びになったという夢。

そこで目が覚めて、やけに暗示的な夢だなぁ…と思いながらもう一度寝直したらまた夢を見た。

一昨年の秋に解約した以前のアトリエにいて、もう引き払ってはいるんだけど、
最後に出たゴミの処分をずっと先延ばししていて、やっと片付けに行けたという夢。

*

最近、夢を全く見ていなかったのか、見ても忘れていたのか分からないのだけれど、
こんなにクリアで、目が覚めてからもはっきり覚えている夢を見たのは久しぶりです。

おもしろいものですねぇ…。
素直に捉えれば、『もう余計な荷物は降ろして次に進む時ですよ…』
というメッセージにも取れなくもない。
そう信じて、気持ちを身軽にして前に進むのも悪くないなーとも思うのですが、
これだけ生きてくると、夢のお告げにそれほど深い意味がない事も、
現実はそんなに簡単に変わらない事も知ってしまっておりまして。笑

それでも、夢というものが自分の潜在意識が見させるものであるならば、
私の中にそういう気持ちがあるのだろうし、
事実、モヤモヤを感じるものは積極的に手放していかないとなぁ…と考え、
少しずつ行動に移している時期でもあるので、暗示というよりは願望なのかもしれません。

自分の手に負える物量というのが、年々減ってきている気がするのですが、
それは、大切なものと不要なものの区別ができるようになるという事なのかもしれません。
今年の初めに紹介した映画『ストレイト・ストーリー』の中で、主人公の老人が言っていた、
『歳を取って良かったのは、実と殻の区別がつくようになったこと』
というのは、きっとこういう事なんだろうな。

殻に未練を抱くのではなく、手元に残った実を大切にすること。
それ以前に、それが本当に自分にとって大切な実なのかを見極めること。
そういう力と知恵をつけていきたいものです。

23周年!

昨日6月8日は創立記念日。
1999年に前屋号のアトリエ朋として独立してから満23年となりました。

この写真は独立まもない頃、15年~20年前くらいに設計した住宅群。
これ、すべて建売住宅なのです。

 


独立前、不動産会社の設計室にいて、
『お金のある人は注文住宅、
無い人は建売住宅』みたいな構図が
当たり前のように存在している
ことにいつも憤慨していて、独立後、
『建売を買うしか手段のない
人にもいい家に住む権利はある!
 私が日本の建売住宅を変えてやる
!』
と鼻息荒くしていた頃の仕事です。笑

この頃の仕事を見返すと、粗削りだったり大胆だったり、
恥ずかし
くなるところも多々あるけれど、
いい家を作りたいんだという情熱
や、一箇所一箇所の納まりに込めた想いみたいなものは、
いろんな
事に手慣れてしまった今の私は完全に負けているなぁ…と感じます
頑張らないとね。

23年という全くキリの良くない年だけど笑、初心忘るべからずで記念日にアップしてみます。

24年目の建築業界。
建築費の高騰を筆頭に不安な要素はたくさんありますが、
私は私の
仕事をしていくしかありません。
とりあえずは2年後の25周年を笑顔で迎える事を目標に、
昔の自
分にも励まされながら頑張ろうと思います。
引き続き、よろしくお付き合い下さいませ。

どこに向かっているのだろう…

ネットニュースを見ていて、あだ名を禁止する小学校が増えているというニュースに目が留まる。
あだ名を容認するのも禁止するのも、それぞれに問題は孕んでいるだろうし、
それを良い悪いと論ずることはできないんだけど…。

何か問題が起きるたびに、それを防止するために約束事やルールが増えていき、
事の大きさによっては、新たな規則ができ、時には法律まで変わっていく。
そうすることで守られていくものも当然増えていくけれど、
一方で、失われていくものは『想像力』なんじゃないかな。
あるいは、『自分で考える』という能力。
…一緒かな。

世の中を憂うような生き方はしていないけれど、
この『想像力の欠如』に関してだけは、もう長い事、由々しき問題だなぁと考えています。
ちょっと想像してみれば分かりそうなのに…と感じることがどんどん増えていきますよね。
もちろん自戒を込めてなのですが、時々、とても怖くなります。この国の行く末が。

想像力さえあれば、ルールとかコンプライアンスとかに縛られず、
もう少しおおらかに生きていけるはずなのになぁ…。

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