さらば老廃物

一雨ごとに、家の周りの木々の緑が色濃くなります。
今日は久しぶりに何の予定もないオフなので、
狭山公園と多摩湖の堤防をのんびり歩いてきました。
行くたびに、ここに住んでて良かったーと思う至福のお散歩コース。

半袖ではまだ少し肌寒かったけど、それも含めて、
初夏のちょっと手前、この季節が本当に大好きです。

少し風があったので、多摩湖の水面もキラキラと揺れていました。きれいだー。

*

打倒・五十肩!という事で、ネットでいろいろ調べていると、
ストレッチ、リンパ流し、マッサージ…と、いろんな情報が動画付きで見つかります。
すごい時代ですね。

昨夜、これは良さそう!というものを端から試して、肩はだいぶラクになってきたのですが、
今朝起きたら、体がめちゃくちゃだるくって…。
これはおそらく揉み返しのようなもの。張り切りすぎました。笑
何事もほどほどにしなくちゃダメですね。

サザエさんのお話の中で、町内運動会に出る波平さんが、
張り切って、当日の朝に精力を付けようと生卵をたくさん飲んで、
気持ち悪くなって運動会に出られなくなり、
サザエさんやカツオくんに呆れられる…という回がありました。たしか。
「張り切りすぎるのは良くないぞ」という教訓として覚えていたんだけどな。笑

でも、リンパ流しはとても楽しくて、はまりそうです。
なんといっても、今年の私のテーマは『流す』ですからね。
ほどほどに!を心掛けながら、血液もリンパもすっきり流して、
気持ちだけでなく、体もしっかりデトックスして軽くしていきたいものです。

案ずるからこそ産むがやすし…とも言える?

ゴールデンウィーク直前という事もあり、今週は大事な打合せが続きました。
それぞれの案件にちょっと心配な事、と言うか、課題があり、
あれこれとシミュレーションした上で打合せに臨んだのですが、
終わってみれば、案じていたような事はなにひとつ起こらず、
とても有意義な話ができ、それぞれ理想的な着地点に到達できました。

案ずるより産むがやすし。

根が心配性なので、今回に限らず、先回りして問題になり得ることを想定して、
その場合のベターな解決策まであれこれと考えてしまうのですが、
実際、想定していたような困ったことが起きる事、ほとんどないんですよ。いつも。笑
これはただの妄想だよな、悪い癖だな、もっとドンと構えていた方がいいよな、
という反省もあるにはあるのですが、
あれこれ考えることで、望ましい方向性や、自分がやるべき事がブラッシュアップされ、
なんとなく覚悟も決まるので、結果として、よりよい方向に進むためには、
その妄想もとても大事な作業なのかもしれない…とも思うのです。
こればっかりは、分からないんですけどね。
そして、私の思考や準備がどうであれ、
よき理解者、協力者の存在があってこそ辿り着ける『よりよき方向』な訳でして、
本当にありがたいことだなぁ…と実感する一週間でもありました。多謝!

という事で、明日からゴールデンウィーク。
連休明けまでのお約束もちらほらとあり、がっつり10連休は夢のまた夢ですが、
5月はなかなか充実した月になりそうなので、
このすっきりした気持ちのまま、しっかり充電したいと思います。

のんびりできる人も、ほどほどに仕事をしなければいけない人も、
楽しい黄金週間をお過ごしください!

教科書通りに歳をとる

初めて異変を感じたのは10日前。
朝起きたら、右腕に違和感が。
痛くもかゆくもないし、痺れてもいない。動かせないわけでもない。
でも、とにかく重くて、自分の腕じゃないような感覚。

右腕に体重をかけて寝てたのかな?と思ったけれど、
時間が経過しても翌日になっても全く改善されず、少し不安がよぎる。
何かの病気の前兆だったらどうしよう…とか、
これはワクチンの副反応なんじゃないか?とか。(なんでもワクチンのせいにしようとする笑)

この症状を言葉で説明するのがとても難しい。
何かができないわけでもないけど、何をするのにも腕を動かしずらい。
拭き掃除はかなりしんどい。
一番難儀なのは、掛布団をぱかーっとやること。これはほぼ出来ないに近い。
どうした?私の右腕。

6日後。
たまたま予約が入っていた整体で診てもらったら、
右の肩甲骨が全く動いてないと指摘され、施術してもらい、少し楽になる。
軽いお布団ならぱかーっとできるようにもなる。
それでも、10日経った今日もまだ、腕の重さは変わらない。
右腕を真横にあげていくと、途中から体が左に傾いていってしまって、
自力で腕だけを持ち上げるのが困難。

で、結論。
これ、おそらく、世に言う五十肩ですね。笑
五十肩って痛くて腕が上がらないんだと思ってましたが、
痛みが出ないケースもあるらしいです。
どうかこのまま痛みだけは出ませんように…。

*

血液検査の結果もそうなんだけど、
加齢に伴いこういう症状が出てきますよ、と言われている症状、総ざらいです。笑
見事に教科書通りに歳をとっている気がします。

『歳をとるとこうなりますよ』と言われている通りに体が変化していくのならば、
それが自然な事なんだから、あがかずに受け入れた方が良いんでない?
と、友人でもある整体の先生に聞いてみたら、
それはその通りなんだけど、それはやっぱり昔みたいに寿命が短い頃の話なんだよね。
今は長生きになっちゃったから、その体のまま生きてくのはしんどいんだよ。
だから、できるだけ治していった方がいいの。
と言われ、納得。

整体に通っているのも、今より元気になる為でも悪いところを治す為でもなく、
せめて現状維持のまま歳をとるためのメンテナンスなのですが、
ホントにね、健康なまま歳をとるのは大変だなーと、
50歳を超えてからつくづく実感する次第です。

でも、体のあちこちにガタが来ても、病気を抱えていても、機嫌良くいることはできるよね。
いつも機嫌良く生きていこうね、と、その友人とよく話すのです。
本当にそれが一番大事だと思う。
あるがままを受け入れて、自分の力で摘み取れる不愉快の芽は摘み取りながら、
なんだかいつも楽しそうねと言われるように生きていきたいな。人生の後半戦。

最近は、同世代の友人たちと、
あれが出来なくなった、これがしんどくなった、もうポンコツだよね~。
と自虐しながら話をするのが、何より楽しいんですよ。笑
歳をとるのは楽しいぞ。ご機嫌な50代、最高! 

私の滋養強壮

水曜日の事。
去年の夏に工事をしていたリフォーム工事のお施主様から、
工務店の監督さんや職人さんと一緒にお招きをいただき、
楽しい宴の時間を過ごしてきました。
一緒に行った若い監督さんは、自分が手掛けた現場のお客様から、
引き渡し後にこんな風に酒席をご用意してもらったのが初めてだったそうで、
本当にうれしかったみたいです。…うれしいよね。わかるわかる。
初めてじゃなくても、これは本当にうれしくありがたい事なのです。

会場となったのは、今回のリフォーム工事で新たに誕生したご主人の『俺の城』。
去年の夏に途中経過をご報告したこのお部屋です。

それぞれの時間 – サブリエ (sablier.jp)

お引渡しから半年。
ご主人の城にはすでに50人を超える方たちが遊びに来られて、楽しい時間を過ごしている事。
みんな「居心地がいい」と言ってなかなか帰ってくれないから、
『蛍の光』でも流そうかなという話が出ている事。笑
今まで、台所に立つことさえほとんどなかったご主人が、すっかり料理のレパートリーも増え、
私たちにもおいしい煮物をごちそうしてくれた事。
奥さんに気兼ねすることなくご主人が勝手に楽しんでくれているので、
奥さんも、自分のお気に入りの空間で自分の時間を大切にできるようになった事。

ご夫婦のお話を聞きながら、本当にリフォームして良かったと、
リフォームするというのは、部屋をきれいにすることでなく暮らしを変える事なのだと、
あらためてしみじみ感じ、またお客様に元気と勇気をいただいて帰ってきました。

*

こちらが完成後の『俺の城』。

写真を撮り忘れたのですが、この部屋で使うための座卓もデザインさせてもらったのです。
少人数でも大人数でも組み換え式で大きさを変えられる、パズルのようなおもしろい座卓。
そのテーブルを囲んでの宴というのも格別でした。

*

そして、コバルトグリーンとこげ茶の組み合わせが大好きという奥様の部屋はこうなりました。

20年越しの夢だった『丸窓』は、元々和室だった部屋の障子を生かし、こんなデザインに。
生け花のご趣味もある奥様が出窓にお花を飾った時に、一番美しく見えるようにと、
丸の大きさ、位置、色の組み合わせを、何十通りも図面にしながら検討しました。
道路側から見ても素敵なんですよ♡

この部屋を(他の部屋も)どれだけ気に入ってるかを、言葉を尽くして伝えて下さる奥様。
プランがまとまり、工事が始まろうとするタイミングで、
新築時も、過去に一度やったリフォームでも、希望をなかなか聞いてもらえず、
施主なのに、業者さんの提案通りにやってもらうしかなかったけど、
初めて、自分もチームの一員になれたみたいで嬉しいと言ってくれたその言葉が、
現場をずっと牽引してくれたような気がします。

あぁ…、やっぱり楽しかったなー。
これからも頑張らなきゃなー。
もっともっと、こうやってお客様を笑顔にしていきたいのです。

正義とか、救いとか。

篠田節子さんの小説。『弥勒』

初めて読んだのは、もう20年以上前だったと思います。
電車で外出するのに本を持って出るのを忘れて、
駅の売店にたまたま並んでいて、なんの予備知識もなく購入したのですが、
読み始めたら完全に没入してしまい、むさぼるように一気に読み進めました。
あとがきにも書いてあるけれど、本当に全くカタルシスのない話で、
読了後、くったくたに疲れて放心したのをよく覚えています。

その後も幾度となく読み返し、でも、引越しの時だったかな、本の整理をした時に、
持ち続けることも重たくなって、一度手放したのですが、
数年後にまた読みたくなって、新たに買い直して手元に置き、
その後もやはり、何度も読み返してしまう一冊になりました。
何度読み返しても、読了後はくったくたに疲れます。

*

美しい仏教美術の文化を持つパスキムという架空の国で起きたクーデターの話。
正義とは何なのか、救いは存在するのか、という重いテーマを抱えたまま、
決してフィクションとは言えない人間の残酷さを突き付けられながら物語は進み、
最後までその答えは見つけられずに終わるのです。

海の向こうのあちらこちらで起きている悲しいニュースに触れるたびに、
この物語の中の様々な場面が思い出されます。
今、この本はたまたま友人に貸していて手元にないので、読み返すことはできないのですが、
むしろ、今は読み返せない状況で良かったかもとも思います。

*

このブログには、政治と宗教と時事ネタについては書かないと決めているのに、
この本を紹介するというのはその全てに抵触する事になるので、少し迷いました。
迷いながら記事にしているので、読書レビューにすらなっていないし、
読むことを安易にお勧めする気にもならないので、本の紹介にもなり得ないでしょう。
それなら、なぜ書くのか。
多分、自分の中のもやもやとした気持ちを消化するために書きたくなったのだと思います。

正義ってなんなんだろう。
ずいぶん前にこのブログにも書いた記憶があるのですが、
やなせたかしさんがおっしゃっていた
『バイキンマンにはバイキンマンの正義があるから、
 アンパンマンはバイキンマンをやっつけないのです』
という言葉が、私が正義を考えるときの根幹にあるような気がします。
他人を傷つけずに、みんなそれぞれが自分の正義を守るというのは、
どうしてこんなに難しいのでしょうね。

平和を願うという言葉が、心の中でむなしく空を切ります。

桜三昧の一週間

先週は出かける予定がみっちりと埋まっていて、机に向かえる時間がほとんどありませんでした。

国分寺周辺での打合せだけでなく、調布の深大寺、新宿、川越、千葉の富津、世田谷。
昨日は日高市、毛呂山町、坂戸市、狭山市、入間市、飯能市と埼玉西部をほぼぐるり一周。
1週間の移動距離としてはなかなかのものです。
桜の見頃に重なったこともあり、行く先々で桜を堪能でき、贅沢な一週間でもありました。

とても密度の濃い一週間でもあり、ここに書きたいこともたまっておりますが、
明日の終日外出の用事が終われば、またしばらく引き籠れる予定なので、
おいおい小出しに書いていこうと思っています。
とりあえず、設計事務所のブログらしくこちらだけ先に。

*

地域密着を目指している弊社としてはめずらしく遠方ですが、
千葉県の富津海岸のほど近くで現場が始まります。
先日、無事に地鎮祭を済ませました。

毎回、アクアラインを通って海ほたるに寄り、
ランチには海辺の食堂で新鮮な海の幸に舌鼓を打っていると、
どうしても仕事モードになれなくて困ってしまうのですが笑、
たまにはこんなご褒美付きの仕事があってもいいですよね!
これから夏に向けて、潮の香りを存分に楽しみたいと思います♡

あ。ちゃんと仕事もしますよ、もちろん。笑

別れ

先月、ある方のご主人が亡くなり、
四十九日を前にお別れのおまいりに行ってきました。
『ある方』という表現は変なのですが、
知人とも友人とも少し違う、
お世話になってる方と書くのも懇意にしている方と書くのも何か違う。
自分にとってのその方の存在にぴったりとあてはまる言葉が見つからないのです。
そのご夫婦が、言葉をとても大切にしている方達なので、
適当な言葉で表現することができずにいます。

そんな大切な存在であるご夫婦のご主人とのお別れです。

到着時間の伝え方が悪く、着いた時に奥様が不在で、
10分ほど、お庭で待たせていただきました。
庭いじりが大好きだったというご主人の事を思いながら、
最後の一花となった白木蓮を眺め、写真を撮りました。
なぜか、撮らずにいられなかったのです。

*

スターダストレビューの『木蘭の涙』という歌。
私自身も大切な人との死別を経験しているので、
要さんのその歌声を聴くたびに、胸に迫るものがあるのですが、
奥さんも、これから毎年木蓮が咲くたびに、この悲しい別れを思い出すのだろうな。
先に逝く人との想い出というのは、どうしてこれほどまでに、
生活のあちらこちらに、くっきりとした輪郭を持って散りばめられてしまうのだろう…
と、少し切ない気持ちにもなるけれど、きっとそれは幸せなことでもあるのでしょう。

*

そんなことを考えながら奥さんのお帰りを待ち、ご主人のご霊前にお参りに行くと、
遺影の隣に、満開の白木蓮の写真が飾られていたのです。
あぁ…やっぱりお好きだったのだな。
最後の花が落ちる前に、会いに行けて良かった。

なんでも大仰な意味付けをするのはあまり好きではないのだけれど、
故人の声を聴いているとしか思えない出来事は、ままあるようです。

*

私がいつもお花を注文しているお花屋さんに、
ご主人のお人柄やお仕事での功績など、人物像だけを伝えて、
お任せで作っていただいた仏花。
お悔やみではあるけれど、庭に咲く野花のようなお花をお供えしたいというリクエストに、
今回も、期待以上の素敵なアレンジで応えてくださいました。

喜んでいただけてるといいな。

父の決断にこれからを思う

今年84歳になる父から、
車の廃車手続きを済ませ、免許を返納する事にしたとメールがありました。
年齢的には当然の決断なのですが、よく決心したなと思います。

もうほとんど乗らないからという理由で、3年前に自分の車を手放してしまった事が、
今更ながらに悔やまれます。
両親が老いて、自分が足にならねばならなくなること、
ちっとも現実的に考えられてなかったな…。

おかげさまで、本当におかげさまで、
今は両親ともにすこぶる元気で、足腰もしっかりしていて、
私たち子供に迷惑かけないように頑張るから心配するなといつも言ってくれて、
それにすっかり甘えて、自分の生活に集中させてもらっているけれど、
いつ何が起こってもおかしくないと思って、
生活的にも気持ち的にも、準備をしなければいけないんだよな…と、
あらためて考えさせられる、春の雪降る火曜日です。

*

朝から降り続いていた雨が、1時間ほど前に雪に変わりました。
すぐに雨に戻るかと思いきや、結構な本降りで、うっすら積もってきました。
雪が大好きな我が家の猫は、今日もずっと窓辺で外を眺めて過ごすようです。

 

あちこちポンコツ

急激な寒の戻りが身体に堪えます。
私の基準木としている最寄り駅のソメイヨシノは、昨日、ずいぶんと膨らんでいたのですが、
この寒さで開花はもうしばらくお預けになりそうです。

*

昨夜、床に落ちているものを拾おうとして屈んだ際、
家具の角に思いっきりおでこをぶつけ、たんこぶができました。笑
小学一年生の時、クラスのめぐみちゃんがジャングルジムにおでこをぶつけてたんこぶができ、
「これがたんこぶか…」と子供ながらに感動した時以来の生たんこぶを、
まさか鏡に映る自分の顔の上に見ることになろうとは…。
52才ですよ、私…笑。 本当に恥ずかしい。

おでこをぶつけると、たんこぶって本当にできるんですね。
しかも、徐々に腫れるのではなく、打った瞬間にできるんですよ。
自分の体の事さえ、まだまだ知らない事があるのだな。
何事も、経験してみなければ分からないものです。痛かったけど。

すぐにキンキンに冷やして、夜も冷えピタを貼って寝たので、
今朝はなんとなく小さくなってる気がします。痛みもだいぶひきました。
もう大丈夫。
外出の予定が続くけど、なんとか髪の毛で隠せる位置で良かった。
…とか言いつつ、会う人会う人に自分から見せびらかしてしまいそう。
「恥ずかしいでしょう?」とか言いながら、ドヤ顔で。笑

それにしても『たんこぶ』って名前、秀逸だな。
この突起物の名前はこれ以外ありえない。

3月12日の朝

祈りの日を終えて、また新しい朝がやってきました。
明けの明星は希望の象徴。

11年前の今日の空はどんなだったんだろう?
こんなきれいな夜明けだったとしても、金星が輝いていたとしても、
希望なんて感じられなかっただろうな。

朝起きて、空を見て、希望を胸に抱ける事のありがたさをあらためて思う。
本当に、世界が平和であってほしい。

 

月別アーカイブ